第八話 襲撃4
襲撃編のメインラストです。あとはぐだぐだやって次の章へ
「アキト君、調教師は3階理科室あたりにいるよ。」
「神様ってそういうの言っていいのか。」
「僕はモンスター倒してほしいだけだからね。人間を殺そうとするようなやつをのさばらせておくわけにもいかないんだよ。」
「そっか。そういうやつは殺したって問題ないってことでいいのかな。」
「あぁ、当然いいよ。君にそれができるかどうかは別だがね。」
「できるさ。クズを生かしておく理由がない。」
「いい覚悟だ。」
理科室前に到着した。マップには敵を表す赤のマーカーが1つ。おそらくこれが調教師だろう。
「おい、お前がこの状況の原因か。」
「んー?人生の先輩に対する口の利き方間違ってるんじゃないかなぁ。君ぃ。」
世間ではイケメンと言われそうな顔をしている。
「うぜぇな、お前なんかが俺の人生の先輩だなんて涙がでるよ・・・。」
「感動したのかなぁ?お前も俺の下僕にしてやるよ。」
「ここに来た目的は調教か。」
「違うよぉ。高校生の新鮮でおいしい肉が欲しくってさぁ。ぎひっ、女子の肉とか興奮するよねぇ。」
「食人趣味ってやつか。気持ち悪いな。」
「お前にはこの崇高な趣味は理解できねーか。調教さえすれば抵抗もなく肉食わせてくれるんだよ。まぁ最近ちょっとつまんなくなってきたからねぇ。ちょっとは抵抗してくれる肉が欲しいなぁって思ったんだよ。」
「なるほどね。だが俺に遭遇したからにはもうそれはかなわないから。死ね。」
「頭に来た。ぶっつぶすよ。」
そう言って鞭を振るってきた。いきなりだったので避けきれずダメージを食らう。
ギロチンブレードで斬り付ける・・・が、避けられる。
「口の割には弱いんだな。口先だけか。」
「んー、そういえば忘れてたな。これじゃあ当たらなくても当然だった。」
そう言って武器をレイジサーベルに替える。
また鞭で攻撃される。だが当たらない。
「やっぱり体が軽いな。とりあえず斬り刻んでやるよ。」
一閃二閃三閃四閃
全ての攻撃がヒットする。
「くそっ、動きがさっきと違うじゃねぇか。だが、お前は俺に負ける。」
奴の後方から矢が飛んでくる。見えていなかったから食らってしまった。しかも奴のhpは回復されてしまったようだ。
「ヒーラー1、前衛2、後衛1ってとこか。」
「こいつらのレベルは13だ。殺さずには止めれねーよなぁ。お前に殺せるかぁぁ??」
「くっ、hpがやべぇな。」
そう言いつつもヒーラーを手にもったナイフで切る。
「これは誘惑のナイフ。自分より弱い敵に魅了の状態異常を付与する。そして・・・」
「暗黒結界」
結界で操られている人たちを閉じ込める。
「これで振り出しだな。魅了してるからヒーラーは回復してくれないぜ?」
「俺1人でもお前くらいなんとでもなる。」
「それはないな。」
そこから無言でレイジサーベルで斬り続ける。奴は自我を失い俺に襲いかかるだけの生き物となった。
「サンダー」
この一撃で奴は死んだ。だが・・・
「サンダー」「サンダー」「サンダー」
肉片1つ残さずに消滅させた。死体を残しても処分に困るだけだ。サンダーの音で気付かなかったがレベルが30になっている。開放ボーナスというやつで経験値が入っているがこれは調教が奴を殺したことで解除されたということだろう。
「暗黒結界解除」
「君が助けてくれたんだね。本当にありがとう。」
「ありがとう。あんなのに操られてどうなるのかと思ったけど助かったよ。」
礼を言われるほどのことでもないと思う。
「学校の中にあいつが操ってたモンスターがいるんですがもしよければ倒すのを手伝ってもらえませんか?」
「「「「もちろんだ(よ)!」」」」
これで一件落着だろう。俺はもう休みたい・・・。