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最初から最強ライフ  作者: 幽夢
レイド編
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第五十六話 レイド ボス戦 2

 結局扉はアイテムボックスに仕舞おうとすればきれいに外れて回収することができた。


「さぁ、急ぐか。」


クズノハと同化し尻尾に狐火を灯し高速移動する。


そこには赤い大きな扉があった。好みのデザインなのだが開かなかったので蝶番をぶっ壊して強引に入った。


「ほう、もう1人いたか。まぁよかろう。ヴィルヘルムを相手にして勝ったということか。」


「あぁ、そうだ。で、戦況はどうなんです?」


「かろうじてやられてないってとこだな。魔法が凄すぎて攻撃が通らねぇ。」


「うーん、それは面倒ですね。」


「冷泉副団長はどうにかできないんです?」


「あれは桁違いだねー。ってか、来るよ。」


「おら行ってこいや最強の盾!!」


と、いいながら最強の盾が俺をぶん投げた。いや、お前がいけよ迅!!


「ふんっ、盾にされるとは不幸だな貴様も。」


「どっちが不幸なんだろうなぁ?」


破格の魔法をこの身に受ける。・・・当然俺は無傷だ。


「・・・は?いやいや、ここまで強いとは聞いてねぇぞ。雑魚の魔法が効かねぇだけじゃねぇのかよ、くそっ!」


なんかキャラ変わったぞこいつ。とりあえず1発攻撃を入れておく。


「てめぇ、準備終わってねぇのに投げてんじゃねぇよ。」


「冥府の門・開、闇の衣、冥府の瘴気」


再び魔法が飛んでくる。属性は先程も今回も闇、飛んでくるってより空間を塗り潰しているような様子だった。


「おら行ってこいや最強の盾!!」


さっきと全く同じセリフで迅を投げる。


「ちょっ、ジャストカウンター」


「あれー、弾き返せてないな。やっぱ規模でかいのは無効化するだけか。吹っ飛ばされるし。」


「私たちからしたらあれ食らって平気なのはおかしいんだよ。」


闇魔法で膜を作りその奥から攻撃を放ってきているため攻撃するのが極めて困難な状況になっている。


「こんなことになるなら天野連れてくればよかったスかね?」


「あー、マジックボマーかぁ。俺も似たようなことできるんだが試してみるか。」


と、春川さん。


「異次元の手」


ショートワープで闇の膜に迫り右手で触れる。すると膜がぐにゃりと歪み消滅した。


「オブジェクト破壊スキルなんかが役に立つとはな。」


「毒蛇の牙、追い討ち」


魔族の魔術師はすぐに遠ざかろうとするがショートワープとハイステップを使う春川さんからは逃げられない。


弾幕を張って春川さんを一旦退避させたようだ。


「やっぱあれは厄介だぞ。」


「魔法装填完了したよー。これなら多分いけるんじゃないかな。」


そう言ってにぃなさんが極大の魔法を放つ。果たしてどれだけの魔法を混合したのだろうかレイドボスのそれと比べても遜色のない魔法が銃のような杖から弾き出される。


それに対抗して闇が空間を塗り潰しながら迫ってくるが松本さんの傾城の一矢、迅の銀河の方向、遥の紅蓮の紅刃、さらに澪のパーティーの人たちの魔法の合わせ技で相殺される。


にぃなさんの魔法がヒットし大ダメージを与える。そこに団長が攻撃し篠原さんが天の羽衣からの妖精王の剣を連発し、俺が強欲から死刑宣告からの雷神の怒轟を放つ。そしてこれらには全て松本さんの歌によるサポートがのっている。


もはや立っているのすら難しくなった魔術師は魔法を使って逃げて行った。


~~~


魔族の魔術師は路地裏にへたりこんでいた。まさかあんなに強い人間がいるだなんて思ってもみなかった。


しかしここまでくれば一旦体力を回復する時間くらいはあるだろう。そう...思っていた。


「なぁ、こんなところで何やってんだ?」


さっきの大剣を担いだ青年がそこに立っていた。あるいは1人なら乗り切れるかもしれない。そう思って魔法を撃つ。


「効かないって。それに、知らなかったのか?」


「?」


「大魔王からは逃げられない、ってな。」


とたんに魔族の視界が横向き、上下逆という風に変わっていった。首が落ちていっているのだと気付いたのは絶命の瞬間だった。

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