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最初から最強ライフ  作者: 幽夢
レイド編
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第五十二話 石田秋人の物語

 「じゃあ話そうか。」


「その前ににぃなさんにチャットいれて無事だって報告しとくかぁ。」


「そうだ、そういえば今までなんで誰にもチャットしなかったんだ。」


「それはまず俺が飛ばされたところがチャットできなかったんだ。あの日ダンジョンから飛ばされた俺は何もない真っ暗な場所にいたんだ。そこにはたくさんのモンスターがいた。高さも横の幅もあんまなくて奥行きだけがやたらある感じの場所でな。多分5時間かけて1000くらいのモンスターを倒したんだが地形のせいでメテオストームが使えなかった。」


「5時間で1000ってまさに修羅だよね。お兄ちゃんは一体どこに向かっているの?」


「5000って・・・うわ、俺でもやりたくないわ。秋人君はすごいね。」


「で、そこにいたモンスターは竜とか鬼とか狼とか鷲とかだったんだがそこらへんの話は省略させてもらおう。モンスターを全部倒すと噴水のある場所に出た。そこには3本の小瓶と謎の塊、そして仔狐がいた。噴水の水こそが生命の水、生命の水の効能は噴水の前の石碑みたいなのに書いてあった。どうやら全く知らない言語でも理解することができるようになっているらしい。誰かさんが気を回していたんだろうな。」


「うん?呼んだかい?また会えて嬉しいよ。」


「あぁ、久しぶりだな。じゃあ話を再開するぞ。生命の水はそこにあった小瓶以外には注ぐことができなかった。だからそこにあった全部の小瓶に入れて持ってきたんだが・・・。持ってきてよかったな。そこにあった謎の塊の色は白、よく見ると口みたいなのがあった。形は球体な。それは俺の戦闘の記録を読み取って俺に最適な防具に変化するっていうやつだった。それが今俺が着てる装備の《異形の装束『魔王式』》だ。」


「なるほどねー、その変な生き物みたいのが変形した装備だから異形の装束ってわけかい。」


「じゃあ狐は?」


「使役するためのモンスターだったよ。今もここにいるよ。」


「え、どこにいるの?見えないけど。」


「ほら、クズノハ出ておいで。」


「きゅっ!」


俺の胸のあたりから白い三尾の仔狐がでてきた。霞がくれというスキルで飼い主である俺の中に隠れることができる。


「わぁ、かわいい~。」


「そういえば遥も可愛い動物とか好きだったな。」


「おいアキ、ここまでレアなモンスターを九郎も含め2体従えてるって本職の調教師(テイマー)や召喚術士が可哀想だわ。」


「クズノハのレベルは40程度なんだけどな。色々と便利な能力持ってるから強いっちゃ強いか。」


「僕としてはアメリカのレイドの話が気になるな。」


「「「「アメリカのレイド?」」」」


「そ、アメリカのレイド。それが起きてる間僕は雑務をやっていてアキト君が戻ってきていることに気付けなかったんだけどね。しかも雑務終わったらこっちのレイド見ててアキト君がここに来るまで気付けなかったしね。僕の部下のセレンって娘が教えてくれたんだよ。」


「噴水のさらに奥に行くとワープポイントがあったんだよな。で、それに触れたんだよ。そしたらなんかアメリカにいたっていうお話。」


「入り口と出口離れすぎだろう・・・。」


「それアメリカに着いたって知った瞬間の俺の言葉だわ。アメリカのレイドっつっても面白い話はないんだけど。そこにいた寄せ集めの4人で錬金術士の魔族とそいつが作ったモンスターを倒しただけだよ。」


「お、スレみっけたぞ。1万の敵を4人で、1人あたり2500人か。もはや人外だよな。」


「実際はアキト君がメテオストーム8回使ってるってことはアキト君だけでもっと倒してるんだろうね。」


「うーん、だろうな。レベルも78になってるし。ちなみにサブ職業のレベルは60越えた。状態異常成功率アップ状態異常効果時間アップ、状態異常のモンスターに対する与ダメージアップ等々結構お世話になったよ。」


「そういえば78になってるな。強くなりすぎだろ。っていうか謎の空間で1000体倒してレイドやってやっと78かよ。普通にそこまであげるのってめんどそうだな。」


「錬金術士の魔族を倒したときの報酬が同化っていうスキル。使役してるモンスターと同化するってスキルだな。ボスも自分が作ったモンスターと同化して巨大なドラゴンになってたしそれを受け継いでるんだろうな。そのスキル使ってクズノハの飛行能力使ってこっちまで飛んできた。あと手に入れたポイントでガチャ回して七つの大罪2つ手に入れたぞ。」


「クズノハって飛行能力あるの?」


「うん、尻尾に狐火灯して飛ぶんだよ。集中力結構いるからチャットしてる暇がなかったんだ。できるだけ早く帰りたかったから休憩ほぼなしだったしね。」


「ん?5時間しか戦闘に時間かかってなかったのになんでここに来たのはこんなに遅かったんだい?」


「時間の流れが違ったらしい。アメリカに着いたのはあの時から10日くらい過ぎててさ。そこから帰る手段考えてたらレイドに巻き込まれ帰りがこんなに遅く。」


「なるほどね。」


「あー、にぃなさんからチャットきてるわ。団長の部屋こいってさ。」

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