第四十五話 ダンジョン攻略 6
これでこの章ラストです!あとはいつもの閑話とか
まさか復活するとはな。いや、元が1体だったんだからこうなって当然だと言えるか。全部同時に倒さなきゃいけないのか何回も倒せば倒せるのかどっちなんだろうな。
「くそっ、これはどうやって倒すんだよ。」
「迅もまだまだガキだな。この状況を楽しもうぜ。」
いやー、20越えててその反応をする篠原さんの方がガキだろ。
「迅、偽にぃなさんに嫉妬。俺が偽迅を隔離しておく。にぃなさんは全部1回で倒せるように魔法を用意。」
「暗黒結界」
「七つの大罪『嫉妬』」
ちなみにスキルの使用には視覚がかなり重要になってくる。見えている場所を対象にするのは簡単だが見えていないところを対象にするのはとても難しい。直接触れているところはその限りではないが。
「銀河の咆哮」
「暗黒結界」
1撃で破られたのですぐさま再使用する。
「さぁ行くよっ!」
「剣の讃美歌、覚悟の円舞曲」
轟音とともに偽物の俺たちが魔法の餌食になる、もちろん偽の俺を除いて。
「妖精王の剣」
「剣舞・六連刃」
「雷神の怒轟」
「銀河の咆哮」
「サジタリウススコール」
にぃなさんと九郎を除く全員の必殺技だ。これを食らってはひとたまりもない。
狐が本来の姿を現す。
「くそぅ、貴様ら人間に再び負けるとは!私は再び甦る。そのときこそは人間などには負けぬ。」
そう言い残して消滅した。つまり1回きりのバトルではなく再戦可能だということだろう。
「報酬はアクセサリー類らしいね。私はピアスだよ。」
「俺は札だな。」
「私は腕輪ー。」
やはりこれもランダムなのだろう。人によって報酬が違った。
「それじゃあ帰るか。ワープポイントっぽいの出てるし。」
「あの金色に光ってる丸いのがワープポイント?」
金色の丸い光がボスのいた位置に浮かんでいた。
「あれ、ワープポイントに触れないぞ。」
にぃなさんと遥がワープした後に俺がワープポイントに触れようとしたのだが触れることができずワープもできなかった。
その時、俺の下に緑色の魔方陣が出てきた。その魔方陣から俺は出ることができなくなった。
次の瞬間俺の視界はぶれて全く見覚えのない場所にいた。
俺がいたのは何もない真っ暗な場所だった。そしてそこには...無数のモンスターどもがいた。