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最初から最強ライフ  作者: 幽夢
ダンジョン編
54/113

第四十四話 ダンジョン攻略 5

 このダンジョンは最下層だけは雑魚モンスターが出現しない。最下層全体がボス部屋だ。


「さぁ、みんな準備はいいかい?」


さすが副団長、リーダーシップってやつか。


「んじゃ、いきますか。それにしてもボスが楽しみだぜ。」


「楽しみにするのはいいけど無茶しないでくださいよこのバトルジャンキーが。」


篠原さんに対する迅の反応が雑すぎる。最初の丁寧な口調が最後で崩れている。


階段を下りたところには俺たちの予想通り狐がいた。その狐はとてつもない大きさで白い毛で9本の尾を持っていた。


「貴様ら私をこんなところに封じた者と同じ人間だな!貴様らに怨みはないがここに着たからには喰い殺してくれる!!奴のせいで力の大半は使えぬがそれでも貴様らを殺すには十分だ。」


そう言って狐は分身し俺たちの姿に変化した。


「なるほど力を封じられて分身と変化しかできないと。それにしても面倒な能力を残してくれたものだな。」


「迅、考察はいいからとっとと倒すぞ。」


「倒すって言ったって実力は伯仲しているんだぞ。どうするんだ、お前いい考えでもあんのか?」


「とりあえずにぃなさんに七つの大罪『嫉妬』。入った瞬間に遥と松本さんで落としてくれ。」


「七つの大罪『嫉妬』」


(つるぎ)讃美歌(コラール)、後追う矢」


「剣舞・六連刃」


ステータスに修正はないんだろうな。この2発で倒すことができた。


「七つの大罪『嫉妬』」


今度のは敵が使ったのだ。それもこちらと全く同じににぃなさんに。


「迅、にぃなさんを守れ。」


「ライトボム」


偽迅のライトボムで俺以外の全員が吹き飛んだ。にぃなさんの魔力が上乗せされているのだからすごいダメージだ。


「暗黒結界、闇の衣、死刑宣告」


偽迅の暗黒結界で覆う。そうして視界を奪っておいて雷神の怒轟を放つ。暗黒結界で視界を遮られていた偽迅はダメージキャンセラーのタイミングを合わせきらずに撃沈した。


「っ!」


俺の後方で凄まじい音がした。


「あれは・・・天の羽衣だな。あれを使っている間は一切体力を消耗しない!」


「つまりどういうことだ?」


「妖精王の剣が打ち放題ってこと!!」


「迅はカバー頼む!篠原さんは天の羽衣使って俺と一緒に偽俺を倒してくれ。」


最初の妖精王の剣は九郎が受けた。九郎のhpは桁外れなので1発は耐えきったようだ。


「「ホームランスイング」」


全く同じ力で同じ技をぶつけあい同時に2人とも飛ばされる。そこを篠原さんが攻撃する。


「妖精王の剣」


忘れがちなのだが闇の衣には被ダメージを5分の1にするという効果がある。その効果さえあれば妖精王の剣を食らったって平気だ。


「「雷脚」」


再び同じ技でぶつかる。対人戦ではスキルはあまり使わないほうがよいとされる。が、通常攻撃で偽俺を倒せるわけがない。


「雷脚、ホームランスイング」


俺は再び方向転換し攻撃する。飛ばされた先には・・・妖精王の剣と銀河の咆哮。


「さすがの俺も必殺技クラスの攻撃×3はきつかったか。っていうかなんで迅が動けてるんだよ。」


「冷泉さんが片付けてくれた。残りは偽遥ちゃんと偽九郎さんのみ。」


「いや~、全く同じはずなのにこんなに有利に進むとはね。」


「さーて、残り2人も一気に倒しちゃいますか。」


「大氷結刃」


「黒之波動」


凍りついたところに黒之波動で追い打ちをかけられる。


「くっ、これはきついな。ここからが本番ってか?」


「おい迅や、それだと俺たちはめちゃ弱い前座みたいだぞ。」


「実際このパーティー最強は九郎さんだろ。」


話しながらも偽遥を攻撃しているが一切当たらない。遥は機動力に長けている。


だが松本さんの攻撃で逃げ回っていた偽遥もトドメを刺される。そのとき、再び偽の俺たちが現れた。

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