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最初から最強ライフ  作者: 幽夢
ダンジョン編
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第四十話 ダンジョン攻略 1

 本部から少し離れたところにあったダンジョンにやってきた。ここにいるのは瀬田団長、春川さん、天野さん、竜崎さん、そして俺のパーティーの松本さん、にぃなさん、遥、俺、九郎だ。


「ではダンジョン攻略を行う!偵察に行ったパーティーの話では入ってすぐのところに左右の分かれ道があり、その2つの道がその後ぶつかることはないそうだ。俺たちのパーティーが右向かうので石田たちのパーティーが左に向かってくれ。」


「あれ、偵察に行ったパーティーなんかあったんですか?」


「偶然見つけてマップだけ見て帰ってきたパーティーだけどね。」


と、竜崎さんが答えてくれる。そしてそのままダンジョンの中へ。


ダンジョンの中に灯りはなく、とても暗い。


「マジックライト」


にぃなさんが魔法で灯りを作ってくれる。


「こういうのって2人以上いた方がいいんですけどね。」


「私がやられると思うのかい?」


「いや、それはないな。」


「石田君、前方に敵3体、見た目は火の玉みたいな感じ。」


「五月雨斬り」


九郎のスキルだ。ヒーラーだがその火力は俺と互角だ。


「うむ、やはりこういう敵には威力が半減してしまいますか。」


「大氷結刃!」


遥の氷結刃というスキルの範囲バージョンだ。この1撃で敵は全滅する。


「ウィル・オ・ウィスプ、定番だね。」


「今度は骸骨かよ。」


少し進んだところでまた敵にエンカウントだ。


「五月雨撃ち」


「あー、すかすかだからあんま当たらないね。」


「黒明燐火」


爆発する黒い光に骸骨が覆われる。どうやらhpは低いらしい。


「なんというか味気ないですね。」


「大丈夫、偵察によると敵はうじゃうじゃいるし4階層まであるらしいよ。」


雑魚どもを一掃し下の階に続く階段を守るボスとの戦闘になる。


「でっかい、ウィル・オ・ウィスプだね。それと取り巻きが7。」


「まずは雑魚を殲滅。範囲攻撃で行こう。」


「子鹿のマーチ、(つるぎ)讃美歌(コラール)


俺はギロチンブレード零式に持ち替える。


「冥府の門・開」


闇の衣は使わずに攻撃を開始する。後ろからはにぃなさんの氷の範囲魔法、さらには遥の大氷結刃。それら全てを食らってもまだ雑魚どもは落ちない。


「やっぱりhpは普通のより高いみたいだね。」


「そうですね。そんなのは想定内ですが。」


「じゃあそろそろ・・・消えようか。」


氷の範囲攻撃を同時に発動しウィル・オ・ウィスプたちに止めを刺す。連鎖(チェイン)と言われるテクニックで複数の魔法を同時に発動させることで威力がただ足し算したものよりも上がるのだ。火と氷のように相反する属性同士の連鎖(チェイン)は不可能だと言われている。


「ハートブレイクショット」


大きなウィル・オ・ウィスプの前でガラスのようなものが割れる。心臓なさそうだもんなー。


「覚悟の円舞曲(ワルツ)


「闇の衣、死刑宣告」


「お兄ちゃん行っていいよー。」


「うん、異存なしだね。」


「じゃあ遠慮なく!」


「雷神の怒轟!」


俺の新技である雷神の怒轟は大剣のスキルだ。しかし残撃ではなく雷の巨大な弾丸である。


「・・・やったか?」


「にゃんすけ君や、それフラグ。」


「はぁ、やっぱ残ってるか。フラグのせいじゃないっしょ。あれで終わってたら廃火力すぎじゃないかね。」


「やっぱ必要ないけどスキル名くらい言った方が燃えるよね!ってことで」


「ニブルヘイム、ディバインソード、トルネードドリル」


3つの上位魔法の連鎖(チェイン)が起きる。ニブルヘイムは吹雪の魔法、ディバインソードは巨大な光の剣、トルネードドリルは横向きの竜巻といったところだ。これらが合わさり驚異的な破壊力を生み出す・・・はずだった。


しかし謎の爆発によって相殺された。


「うそっ、冴凪さんの魔法を相殺するなんて化け物?!」


「元々化け物で間違ってないでしょう。」


「漫才やってる場合じゃねぇな。追加が20ほど・・・面倒だぞ。」


「うわ、ウィル・オ・ウィスプまだ出てくるんだ。」


「覚悟の円舞曲(ロンド)のあとスキル使ってない人たちで攻撃するか。」


「灼熱の紅刃」


全てを焼き尽くす紅の刃がウィル・オ・ウィスプを襲う。それを食らいつつも俺たちに向かってきて・・・爆発した?


「くっそ、これはどうなってるんだ!!」


「どうやらこれでさっきのも相殺したらしい。本体よりもこれが厄介なんじゃないかな。」


「ラウンドオールヒール」


全体のhpを全快させる最高の回復魔法だ。4割を切っていたhpも全快する。


「石田君、これも連鎖(チェイン)してるんじゃないかな?」


「あー、ありえるね。1体ごとの実力と自爆の威力が見合ってないからその線が濃厚だろう。」


「黒之波動」


ん、全く見たことのないスキルだ。


「九郎、それは?」


「昔やんちゃしていた頃の名残ですね。神が情けとしてとっておいてくれたのですよ。これは相殺不可能です。」


「やんちゃねぇ。雷神の怒轟より強そうだよな。」


「いえいえ、そんなことは。」


「まーった、出てきたよ。ジリ貧で負けそうじゃない?」


「はっ、俺が負けるとでも?次で自爆のタイミングは見切れる。」


「あと1回で見破るのはにゃんすけ君でも無理だと思うけど。」


「いや、もう1回で絶対にいける。」


さぁ、燃えてきたぞ。

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