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最初から最強ライフ  作者: 幽夢
襲撃編
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第四話 初連携

 晴れて初日でパーティーメンバーを獲得した俺だったが夜は寂しく隅っこでパンを食べていた。


パンはショップで買ったものだ。実際はその気になればイタリアンとか買えたんだけどみんなパンだからパンにしておいた。ちょっと豪華に菓子パンもあるのだが。


今日は椅子で寝た。要は居眠りの感覚だ。もっとポイントを貯めたらベッドも買えるようだが初日ではさすがに無理だ。



翌日、目が覚めるとあまり疲れがとれていないことを実感した。


「と、いうことで当面の目標は快適なベッドを買うことだ!!」


「ひゃっ!?は、はい、頑張りましょう!」


ひゃってかわいいな、などと考えつつ会話を続行しようとする。


「松本さん何で敬語なの?」


「不意をつかれたからだよ・・・。今日は何するの?」


「まずは松本さんのレベル上げだね。ゲームでいうとこのパワーレベリングってやつだよ。」


「パワー・・・?」


「簡単に言うと強いやつが敵を倒して弱いやつのレベルをがんがんあげていく・・・みたいな。」


「はぅ、私は弱いやつですか、ですよね。」


なるほど、素は敬語なんだな。


「まぁ俺が強すぎるんだけどね。じっとしてたらレベルかなり上がると思うよー。本とかあるといいかな。」


「本?よくわかんないけど持ってくるねー。」


「持ってきたよ!」


元気いっぱいだねー。


「じゃあ始めるよー。」


「ここで?」


「うん、今日の天気は晴れときどき隕石だからね。メテオストーム。」


「わぁ、お星様きれいだなー。」


「わわっ、めっちゃレベル上がったよ。」


「それはよかったね。全部俺がやってるから多少経験値は減ると思うけど1時間半やれば俺くらいにはなるんじゃないかな。」


「なんか悲しいね・・・。」


「何が悲しいの?」


「なんというか役に立ててないなって。」


なるほど、そう思うこともあるのか。


「じゃあ1時間で切り上げてグラウンドでレベル上げといこうか。」


グラウンドから校舎にモンスターが来ることはない。色々なパーティーがモンスターを狩っているからだ。


「うん!初めての戦闘だぁ~。」


もっとしっかりした生真面目な女子かと思ってたら意外にこういうところもあるもんだな。


1時間経過したところで松本さんのレベルは17に。やはり経験値が俺のときと違う。貢献度によるものらしいから仕方ないな。


というわけで今はグラウンドにいる。小鹿のマーチと奇跡のアリアを使ってもらっている。


これがめちゃくちゃ狩りやすい。ギロチンブレードの効果が少しだけ軽減される。これなら雷脚を使う必要もない。奇跡のアリアの回復があるおかげで攻撃を受けまくれるし。


ギロチンブレードの攻撃力はぶっ壊れてるからかすってもモンスターを倒せるほどだ。一撃加えるだけで俺のhpは全快する。


一応松本さんのレベルが20になったところで本日の狩りは終了。俺も24レベルになった。


その後教室に戻った。松本さんはとりあえずガチャで武器を新調した。俺は普段着っぽいのがほしかったのでジャージセットを入手した。


残りの時間は花田と情報交換をしてみたり掲示板を見たりしてすごした。


ちなみに松本さんの歌声はとても素晴らしかった。戦闘中にあれを聞けるなんて俺は幸せだな。



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