第七十七話 突然の襲撃
久しぶりの更新です。今回はかなり短くなっていますが区切りがいいので
なんか勢いのある感じを演出してみたく
1月3日の23時、自室でくつろいでいた俺のもとにある知らせがやってきた。それは瀬田団長が巷を騒がせている辻斬りにやられたというものだった。
「にぃなさん、団長がやられたって本当ですか。」
「うん、外でコーヒーを飲んでいたら斬られたらしいよ。その時は鎧を着ていなかったようだね。」
「鎧を・・・じゃあ・・・。」
「ああ。」
「そんな・・・。」
「...暴走が発動して一命はとりとめたらしい。」
誤解を招く言い方しないでほしいものだ。暴走は狂戦士のスキルで絶命時3分間暴走状態で行き続けるというものだったはずだ。なるほど鎧を着ていなかったから死んだのではなく鎧を着ていなかったから暴走が発動したという意味だったか。
「ただ逆に暴走した団長にみんなやられてる。攻撃するわけにもいかないしね。」
ほんとだ、暴れている。
「漆黒障壁」
漆黒障壁で縄を作り両腕と両脚を縛る。もはや障壁として活用していないので漆黒繊維とかでいいと思う。弱そう。
「で、その辻斬りがどこに行ったかわかってるんですか?」
「春川君が遠くから監視してるから場所は把握できてるよ。少人数で追いかけてしかるべき制裁を加えよう。今までは私たちに関係なかったから態々みんなに危険が及ぶようなことはしなかったけど、団長がやられたんだ、命を賭して賊を討つ。」
いつになく真剣な面持ちで冷泉冴凪副団長は言った。その言葉も犯人に対する怒りに満ちていた。
「それなら準備でき次第いけますね。メンバーはどうします?」
「トップから3パーティーにしようかと思ってるよ。能力にも偏りがないから確実に仕留めれるはず、いや仕留めるよ。」
「了解、さっさと行きましょう。」
一応アイテムの確認をしてから冷泉さんに言う。
「春川君から連絡入って場所特定したからパーティーごとにわかれて追い込もう。」
「みんなよく聞いて。賊は私たちの団長を傷付けた。幸い命に別状はないけれど、それでも私たちは私たちの団長を傷付けたやつをそのままにしておくわけにはいけない。北風の騎士団は全力で賊を討つ。指揮は私、冷泉冴凪が執る。各自迅速に準備をし5分後には作戦を開始する。瀬田団長ほど頼もしくはないけど、それでも頑張るから。」
秋「にぃなさんいつになく真面目な口調だったよね」
迅「そういうアキも呼び方が冷泉さんとか副団長に変わってたよな」
神「シリアスモードだからねぇ。あ、ちなみになんで団長がやられたかっていうとユニーク強すぎてアキト君いらないんじゃね?ってなったからです」
秋「ねぇ、そういう危ない発言やめよう!?」