幕開け ある少女の独白 Ignorance is bliss.
展開を練るので、それまで誓願のエレナ更新止まります。そんな中新しく構成したものが此方です。
停止中に新しく始めてしまった(汗)
これってどうなのでしょうか?…それではどうぞ始まりです。
「ねぇ? 私がこの日本に来て一番驚いたことって何だと思う?」
辺り一面悉く、闇に塗り潰された部屋で少女は呟く。
「食文化でも、礼儀作法でもないわ。ましてや、時間に五月蝿いとかそんなことでもない…」
うんざりとした様子で、少女は面を上げる。
「それは、ゾンビっ!! ゾンビのこと! 何で腐った死体が動くのよぅ、何で噛まれると増えるのよっ!?」
少女はヒステリックな口調で叫んでいた。
「そもそもゾンビという者は『ブードゥー教』の秘術で、労働力+見せしめというのが本来の意味なのっ!! 普通噛まれても増えないし、ウイルスや細菌の類いでもないわっ!! ゾンビは司祭格が『ゾンビパウダー』を用いて行使する魔法の一端で、選ばれたものしか扱えない高度な憑霊術よ。あれは科学者共が考える麻薬による洗脳の産物じゃないのよ。本っ当に、『死霊術』なめんなっ!! 『死霊術師』に謝りなさいっ!」
少女はビシッと指を指す。スポットライトで、明るく照らされているそこに少年はいた。
「だからってそれを俺に言われても困るんですけどねっ!?」
少年は思い出す。何故自分が、後ろ手に縛られ、椅子に座らせられて仕舞ったかを―――ッ!
早ければ明日にも次話を投稿致します。
作者は「字数は3000程度で続けていけたらなぁ」などと思っております。