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13.オールホークの町6

 朝になって3人でドルグ氏の店に立ち寄った。

 サティアの装備は出来ていた。相変わらず早いな。

 アダマンドなんて材料貴重すぎて扱った事がなかったのでやる気が出るそうだ。

 思いついた事があったのでアダマンドをある目的で使うため簡単に形状を加工して貰うよう頼んだ。

 材料と費用代のアダマンドを出すと

 

 「悪いがアダマンドを少し売ってくれないか?実は先日この町に来た第5王子からアダマンドがある事をどこからか知って大剣を作って欲しいと依頼が来たんだ。」

 

 防具装備して王子の前に行ったからな。気になったんだろう。

 しかし地竜への対応で忙しいのによく短時間で調べたな。

 アイテムボックスに死蔵している大剣を思い出したので

 「大剣なら手元に1本あるので王子にこれでいいか確認しておく。あと色々と助かっているのでアダマンドは渡しておくよ。」

 と礼を言ってミスリルを少量購入した後、東門に向かった。

 

 東門に着くと鎧と王子が待っていた。

 鎧に案内されて防壁の上に梯子で登って行った。

 東門の前には柵が出来ていた。

 避難民は兵士に誘導されて柵の前よりかなり先からぐるっと回り込んで門に入っていた。

 

 昨日の地竜を見る限り柵は持たないなと思い

 「この柵だと地竜の突進で柵ごと壊されますよ。」

 と王子に伝えると

 

 「いいんだよ。あれは竜を誘うために作ったもんだ。本命は他にある。」

 と笑って言った。

 「まぁ念のためお前は竜が来たら壁の上から攻撃する準備をしててくれ。」

 

 ずいぶん自信がありそうだがどんな手を打ったのかここから見ただけじゃ分からんな。

 とりあえずドルグ氏と話した事を思い出し、アイテムボックスから大剣を取り出して渡した。

 「ドルグ氏から話を聞きました。手元に使っていない大剣があったのでこれで問題が無ければお譲りします。」

 

 王子は受け取った大剣を何度か振り、

 「いいな!ありがとうよ!たしか付与ができるんだよな。ついでに硬化の付与を頼む。」

 と言われたので付与を行った。

 

 「しかしアダマンドの出所はやっぱりお前か。なんでこんな珍しい物を持っているかは聞かんが目立ちすぎるのも考えもんだぞ。お前の実力だったら襲われても大丈夫そうだが連れもいるだろ。」

 と忠告を受けた。

 

 鎧には昨日付与したミスリルの欠片を渡した。

 鎧は恐縮していたが姫さんがおそらく付与を頼んでいたと思ったから昨日の礼を含めて渡しておいた。

 

 

 

 そのまま門の上で待つ事昼過ぎ。

 地面が揺れ、逃げ惑う避難民の後ろに地竜が現れた。

 地竜が見えると柵の裏側にいた兵士が魔法や弓を使って地竜に攻撃を始めた。

 地竜が柵に対して突進した。と思ったら突然地竜が姿を消した。

 

 柵の前には落とし穴があった。

 落ちた地竜に対して魔法で集中攻撃が始まり数分後には穴の中でドラゴンステーキが出来上がっていた。

 

 地竜が死んだのを確認すると勝ち鬨が上がった。

 その後地竜を穴から回収し、穴や柵を元に戻す作業が始まった。

 王子から今日はもういいので明日領主の所に来てくれと言われドルグ氏の所に寄ってから宿に戻る事にした。

 

 ドルグ氏の店で大剣を渡した事を伝え、朝頼んだ形を変えたアダマンドを受け取った。

 そして宿に戻って転移を使い廃村に移動しアダマンドの在庫を増やすため精製を使用した。

 精製してアダマンドのインゴッドができるとちょっとだけラーチェルの気持ちが分かった。

 インゴッドが増えていくのが楽しいのだ。

 インゴッドを増やす作業が止まらなくなりそうだったが、暗くなってきたので宿に戻った。

 鍛冶を上げたくなったな。

 スキル取得があるのでスキルポイントで上げられるが実際に作業して慣れてないと魔法が制御できないように対した物が出来ない気がする。

 なのでもし上げるとしてもずっと先になるだろう。

 あとスキル複写というスキルも試したかったんだがこれもその内に試そう。

 

 宿に戻りサティアに話しかけた。

 「スキル貸与と言う俺のスキルを奴隷に貸せるスキルがあるんだがサティアは何か使いたいスキルはあるか?」

 

 「体術の類が上がるなら嬉しいです。」

 と答えたでのサティアのスキルと比較すると身体強化が2から4、回避が4から9、俊敏が4、危機感知が2と候補を上げると回避をサティアは選択した。

 

 

 

 夜

 

 東門の外から3人の男女が町を覗いていた。

 

 「シカシ竜2匹を使って落とせた町が1つだけとは思いませんでしたネ」

 そのうちの一人、中肉中背で髪を短く刈った男性が言った。

 背中には水晶状の突起が隆起していた。

 

 「飛竜が落とされたのが痛かった。まさかあれほどの魔法の使い手がこの町にいるとは。」

 それに答えたのは黒い鱗を持った人型の龍だった。

 北東大陸に住む龍人。その手には槍を持っていた。

 

 「デモその魔法使いと王家の連中さえ押さえ込めばこの町は落ちるでショウ。」

 男性が答える。

 

 「新しい手駒の準備はオーケーよ~。この町までは落としましょうね~」

 と言ったのは猫の耳を持つ獣人の女性。手には両手持ちのハンマーを片手で軽々と持っていた。

 「竜の死体もあればもっと良かったんだけど~」

 

 そしてその3人の後ろには数千のゾンビがいた。


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