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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

宇宙からの姫

作者: ユーガー
掲載日:2026/07/09

勢いで書いた勢いだけの小説です・・・長いので読みづらいかもしれませんが読んでもらえると嬉しいです

宇宙飛行が民間でも自由に行われる世界、私達は宇宙へと旅立った。


「どこへ行きますか?艦長」


「そうね~誰も行ったことのない惑星!」


「漠然としすぎでしょ」


「行きたい行きたい行きたい行きた~い!!」


「駄々をこねないでください。行き遅れますよ」


「酷い・・・」


私は6人を乗せた宇宙船に乗っていた。そして宇宙で漂っていた。


「しかし、艦長?もうほとんどの惑星はデータに出てるでしょ」


「え~でも、どっかにない~?」


「いや、俺達も探したいけど・・・簡単には見つからないでしょ」


「や~だ~見つけるの~!」


「ま~た始まった・・・他が優秀だけに勿体ないよな・・・」


「では、データの少ない所へ飛んでみましょうか」


「あるの!?」


私は目を輝かせて副官の元へと寄った。


「座席に着いてください。ワープしますよ」


「はい!」


「どっちが艦長なんだか・・・」


男は軽口を叩いて画面に送られてきた座標を打ち込んだ。


「ワープ準備入るぞ~」


「は~い!」


私はウキウキで座席に座った。それを見て他のクルーはため息をついていた。


ワープが始まり周りは光り始めた。そして光が終わると景色は変わっていた。


「あの星かな~あの星かな~」


副官は淡々とデータを漁り始めた。


「この辺りにそれっぽい星が無いか調べてみましょうか」


「さっすがイヴちゃん!頼りになる~!」


「これがうちの艦長か・・・初めて見る人なら即逃げてるぜ」


「ジェイク、今何か言った?」


「なんでもありませ~ん」


「もう少し進んでみましょう。あまり飛びすぎても船に負担が掛かりますから」


イヴはそう言って指示を出し進んでいった。


惑星はいくつも見え隕石も沢山浮かんでいた。私は真剣な顔になると様子を分析した。


「ジェイク、少し速度を落とそう・・・隕石が多すぎる」


「あいよ~」


「前方にバリアを展開出力5%で」


「はい!」


ジェイクの隣に居た女性はそういうと端末を操作し始めた。


「あの惑星のデータを見せて!」


「あの惑星ですか?」


イヴはそう言って端末を忙しく触りだした。


「あの惑星は・・・アーケルス」


「な~んだもう知られてる惑星か~」


「それにあの星は降りられませんね」


「なあ艦長~適当に探したって見つからないって」


「でも~」


「周辺もデータと照合してみます」


「見つけたってな~降りられない場合だってあるんだぞ?それに新しく見つけてどうするつもりなんだ?」


私はニヤっと笑うとどこからともなく旗を出した。


「これを立てる!」


「ダメだこりゃ・・・」


他のクルーも呆れた顔をしていた。


「いいじゃない!旗を立てたって~」


「原住民に千切られるのがおちですぜ」


「や~だ~立てる~」


「もうその辺の惑星に捨ててかないか?」


画面を見ていたイヴが手を止めた。


「艦長、この星はまだ手が付けられていません。名前は付いていますが・・・」


「え!?本当!!」


私は座席を飛び出しその画面に飛びついた。それを周りのクルーは呆れを通り越した表情で見ていた。


「こっからだと水色が多いように見えるけど・・・」


「そうですね。地球と同じくらいでしょうか」


「どれどれ~エリディア?後のデータは無しと・・・」


「いかがでしょう」


「名前付きか~どうせなら私の名前を付けたかったな~」


「ダサいのでやめてください」


「ダサくないもん!!」


私は画面をじっくり見てそして決めた。


「中のデータだけでも取ってみようかな」


「分かりました。着陸態勢を取るので座ってください」


船はエリディアに近づき着陸態勢を取った。


「少し重力が強いかもしれません。揺れます!」


船内は少し揺れたが問題なく着陸ができた。


「データは!」


「今正面に出します」


文字が表示されていった。降りるのには問題の無い数値を示していたが、寒そうな温度を示していた。


「防寒着あったかしら~」


「ありゃ~浮かれてんな」


その後私はふっかふかの服を来て耳に通信機を付けた。そして腰に小さい端末と銃を携えて船を降りた。


「ここが・・・」


降りた場所は木々に覆われていて周りからは見づらくなっていた。そして辺りは薄暗く少し不気味だった。


「未開惑星ならこんなものよね・・・」


「艦長」


「ヒィッ!?」


私は驚いて飛び跳ねた。イヴは淡々と降りて地面を触った。


「どうやら土は少しだけ乾燥をしているが普通の土のようですね」


「木が生えてるしそんなに変わらなそうだよね」


「そうですね」


「水色が多いってことは海があると考えていいのかな?」


「塩分があるとは限りませんよ」


「広ければ海よ!!」


イヴは何も言わずにサンプルを取って行った。私は船内に通信した。


「聞こえる~」


「あ~良好だ」


「障害も無いみたいね~」


「バカ騒ぎしてたのがよく聞こえたぜ」


「騒いでないもん」


「で?迷彩使っとくか?」


「ええ、おねがい」


そういうと船は透明になった。


「よ~し探検だ~!」


「何が居るか分かりませんよ」


「大丈夫大丈夫、きっと心優しい動物さん達が居るだけだよ~」


私が数歩歩くと目の前から手が無数生えてきた。


「イヤーーーーーーーーーー」


「敵ですか!?」


「お化け!!!」


「人間のような手ですね~」


「なんで落ち着いていられるのよ~!!」


「危害を加える様子がないので・・・あっ」


イヴは足を捕まれそのまま地中へと連れていかれてしまった。


「嘘!嘘嘘嘘!!イヴ!?イヴーーー!!」


私はその場でイヴが連れていかれた土を掘ったするとすぐに硬い物に手が触れた。


「え?これって・・・」


その瞬間、私は地中へと連れていかれた。


【船内】


「お、何か見つけたか?手?なんだそりゃ」


「生き物の反応多数!!」


「何!?艦長応答してくれ!!」


残ったクルーは焦り画面を見ながら端末を操作し始めた。


「急げ急速離陸だ!!」


「しかし、艦長達が!!」


「船が壊されたら迎にも来れないだろ!!」


そして船は浮上し下の様子をモニターに写した。


「おいおい・・・なんだよこれ・・・」


【現場】

私は目が覚めると火が灯った部屋に寝かされていた。


「ここは?」


「我々のセーフハウスだ」


「ヒエッ・・・あれ?言葉が!!」


「落ち着いてください艦長、翻訳機能です」


「あ、そ・・・そうね、ってデータが無いんじゃなかった?」


「おそらく別の星の言葉に酷似していたのでしょう」


「こんにちは!」


原住民達は顔を見合わせた。


「こんにちは・・・」


「本当だ通じてる」


「お前達は何者だ!」


原住民の一人が前に出て槍のようなものを向けてきた。そして姿が薄っすらと見えた。


え・・・人間?でも、少し違う・・・肌の色、目、耳、髪質、そして水かき?


「私達は空から来ました!」


「空?」


原住民達が首をかしげながら不思議そうにしていた。


「では、空から降ってきたと・・・」


「それに近いです!」


「見た目も違うようだが」


「私達はこの星の者ではありません!」


「そうか・・・ん?」


「え?」


「星?なんだそれは?」


「ここの事よ!」


「お前達は星と呼ぶのか?」


「そう、空に光ってるのが星でそれぞれこんな世界が広がってるの」


住民達はそこでざわついた。


「この星はエリディアと私達は呼んでるわ」


「エリディア・・・」


「私からもいい?」


「なんだ?」


「ここはセーフハウスと言ったわね。なぜ、私達を引き入れたの?」


「人影が見えたからだ。ここは危険だ。魔物が沢山いるからな」


「魔物?ファンタジーの世界かしら?」


「虫のような見た目のやつらだ。デカくてな」


私の端末に通信が入った。


「――っ、艦長聞こえるか!!」


「え?ジェイクどうしたの?」


「緊急離陸した」


「置いていかないでよ~」


「んなこと言ってる場合じゃなかったんだって端末を見てくれ」


「え?」


私は腰から端末を出して見た。


「これが・・・魔物?」


私が確認するように画面を出すと原住民達は頷いた。


「しかし、精巧に出せるものなのだな・・・初めて見た」


反応が薄いわね・・・文明があるのかしら


「艦長どうする?必要な物を転送して一度補給に地球へ戻った方がいいか?」


「食料と武器を頂戴!後はエネルギーはどれくらい持つ」


「そうだな・・・ざっと見ても低コストにして1000時間だな」


40日くらいかしら・・・この薄暗さじゃ日にちは分からないし・・・


「分かったわ。補給してきて!」


「了解、通信を切るぞ」


エネルギーを満タンにしてくるべきだったわ


「何を一人で話している?」


「こっちの話よ、それでこれからどうするの?」


「我々は子供を探す、セーフハウスに移動しながら」


「そう・・・戦ったりはしないのね」


「一時期は戦ったが損耗が激しくて続かなかった」


「ずっとこうなの?」


「昔はこんなに多くなかったが、最近増えてきた」


すると、目の前に箱が落ち、原住民たちは構えた。


「なんだ!」


「わー待って待って、私の!私の物だからー!!」


原住民たちは構えを解いた。


「あ~あんまりいいものない~」


「艦長、私たちの船にある中にはこれが一番いい物かと」


「ほら~あの大きいのとか~」


「私達の力では持ち運べないかと」


私は頬を膨らませながらライフルのような物を背負った。


「じゃあ少し試しましょうか!」


「いけません!!危険です!」


「だって、子供を助けるんでしょ?」


「ですが・・・」


「あなたたち二手に分けられる?」


「俺たちか?」


「ええ、私とイヴを二手に分けるからそれぞれ何人か付いて欲しいの」


「なぜそんなことを!!」


一人は反感を示したが他の者は理解したようだった。


「私の方は子供の救助、イヴは村?街?の情報を」


「分かりました」


「分かった」


そうして住民たちは二手に分かれた、私の方に多めで


「じゃ!行こうか!!」


「お気を付けください」


「イヴも男連中に襲われないようにね~」


そう言って私は他の人達と移動した。


「そういえばあなた達はなんて言うの?」


「私達は―――――だ」


「肝心な所、翻訳が外れちゃったわね」


「ん?」


まあいいや、適当に話しを作っちゃおっと


「私たちは人間って言うので人間の間ではあなた達はエリディアンと呼んでたはずよ」


「星とよく似ているのだな」


「え、ええ、分かりやすいでしょ?」


「まあ、好きに呼んでくれて構わない」


「子供はなんでこんな所に?」


「魔物を退治すると言って聞かなかったのだ」


「危険じゃない!!」


「だから来た」


「急がなきゃ」


私は少し穴を移動すると他のエリディアンが外を覗いた。


「今なら居ない!!」


「じゃあ行きましょうか」


そして外に出ると変わった形の木が生えた所に出た。


「不思議ね」


「何がだ?」


「この木の形・・・そしてこの地形」


なぜか草原を思い出すような風景だった。


「これが普通だと思うが」


「薄暗くなかったら寝そべっていたいくらいよ」


「人間は外で寝るのか?」


「違うわよ!外に出て太陽の光を浴びるの」


「太陽とはなんだ」


「あ、え~っとそれは~説明すると長くなるけど光ってる星よ!」


「そんなものもあるのだな」


「そういえばあなたの個人の名前は?」


「―――だ」


また化けたわ・・・故障かしら


「名前だけはなぜか分からないわ」


「そうか・・・」


「サイロスと呼ぼうかしら?」


長い髪の生えた青い肌の背の高い男?の人にそういうと


「ああ、それでいい」


あっさりと了承を得た。


「お喋りはそのくらいだ!」


目の前にでかい虫のようなモノが現れた。


「む、虫だわ・・・」


「いいから逃げるぞ!!」


私は徐に銃を構え撃ちだした。すると、虫を貫通して虫は動かなくなった。


「な、なにをした!?」


「へ?倒したの」


「いや、見れば分かる!どうやって、いやそれはなんだ!!」


「これ?あ・・・私の世界の武器よ」


見せちゃダメな奴だったかな


他の男連中は勝ちを確信したように喜び始めた。


「これがあれば!!」

「勝てるぞー!」

「殲滅できる!」


「落ち着いて!この武器はそんなに使えないの!」


私は周りを意気消沈させてしまった。


「エネルギーが無くなれば撃てなくなるの」


「でも、他にもあるんだろ・・・?」


「今あるのはこれとイヴの持ってるものだけよ」


「あ、あれは!」


「居たの!?」


急ぎ足で原住民たちは走って行った。そこに居たのはボロボロになった子供だった。


「急いで村にもどらなきゃ!」


「もう助からない・・・」


「まだ、息はあるじゃない!!」


「駄目なんだ卵が産み付けられてる」


「そ・・・そんな」


私は端末を使って簡易的にスキャンしてみた。卵のような物は見当たらなかった。


「この子卵は付いていないわ!」


「駄目だ、このまま連れて帰れない」


「なら、セーフハウスの一室と手当てできるものを用意して!」


「このまま置いていくのが一番なんだ!」


「よそ者だけど、私はこの子を助けるいいから準備しろ!!」


その声に魔物たちは寄ってきた私は急ぎ銃を構え撃って行った。周りの魔物が居なくなるとサイロスだけが寄ってきた。


「気持ちは嬉しいが、もし卵が付いていれば村が危ない分かってくれ」


「村に入れなきゃいいんでしょ」


「それは・・・」

【イヴ】

「これが村ですか・・・」


陸と水辺が半々くらいで廃れた建物もあったがほとんどの人が水辺に居た。


「今の我々に家は必要ありませんから」


「そうですか、それは理由があるのですか?」


「魔物が来た時にすぐに逃げられるように」


「魔物ですか・・・」


「幸い水の中にはいませんので」


彼らは独自に進化してきたと考えられますね・・・もしかしてこの暗さにも慣れているのか?


「あなた達は暗くても見えているのですか?」


「少しだけですよ、そうでもなきゃ火は使いません」


「魔物に抗う術は無かったのですか?」


「先ほども言いましたが昔は戦っていましたが、どんどん武器も人も減っていき逆に魔物は増えていったので隠れることにしました」


「戦ってたというのはどうやって戦っていたのですか?」


「槍で突いたり、弓を放ったりです」


原始的ね・・・それであの魔物と戦ってたのね


「分かったわ、一先ず、彼らを待ちましょう」


サンプルを取れるとこだけ取りながら待機してましょう

【艦長】

私は原住民に声を掛け続けて地面の中の1室を譲り受けた。そして手当てできるものを用意してもらいながら私はスキャンを続けていた。


傷は深いけど人間なら耐えられるはず・・・だけど、この子はまだ子供だからもしかしたら・・・


「なんで見ず知らずのこの子にそこまでするんだ?」


「死なずに済むならそれに越したことはないでしょ」


私はウィンクを決めながらサイロスに言った。


「お前の星ではそうなのか?」


「もっと手厚いわよ・・・捨てる人も居るけどね」


「そうか・・・」


「血?は止まったわよ、明かりを頂戴!」


まだ、傷を塞ぐにはどうしたら・・・縫合しようにも針も何もないし・・・


「安静にして様子を見ましょうか・・・水はある?飲み水と体を拭く用と」


「分かった、準備させよう」


その後も私は看病を続けていた。その子が目を覚ますまでずっと・・・


「ここは?」


「よかった~起きた」


「お前誰だ!」


「落ち着いて、私はアレシャ」


「アレシャ・・・?―――!ごめんなさい勝手に出てってしまって」


「まったく心配したぞ」


なぜか名前のとこだけ聞き取れないのよね・・・


「サイロス、これからの事なんだけど」


「サイロス?誰の事?」


私は指を指した。


「呼びやすい名前だね」


その子は寝たまま少し笑顔で答えた。


「この子は村には入れられない」


「そう・・・卵の孵化はいつ頃なの?」


「早いとすぐだ。遅いともうしばらく掛かる」


ざっくりとし過ぎて分からないわね・・・


「じゃあもうしばらく見て孵化しなかったら連れて行ってもいいんじゃない?」


「・・・危険だ」


「一匹それも子供なら平気でしょ?武器で攻撃すればいいんだから」


しばらくサイロスは考えた。


「ならばしばらくお前も村に居ろ」


「―――!!何を考えている」


「心配いらない俺が見ておく」


その後サイロスはその子を背負って移動し始めた。


「いいの?そんなすぐに動かしちゃって」


「孵化したら俺ごと撃て」


「で、でも・・・」


「それがお前の選んだ道だ」


しばらく歩くとイヴの居る所に着いた。周りの人は激怒していたがサイロスが説得していた。


私達は朽ちた家の方へ移動して休むことにした。その子とサイロスも一緒だ。


「無茶を言ったりしなかったですか?艦長」


「ええ、問題ないわ!」


「十分無茶を言っていたがな」


「そうだと思いました・・・」


「そんなことないもん!!」


そんな会話をしていると子供は笑いながら目を覚ました。


「面白くて寝れないや」


「どうして一人で行ったの?」


「僕はただ、このままじゃ駄目だと・・・この村まで出て行かないといけなくなると思って動いた」


「でも、死にかけたのよ?」


「数匹くらいなら僕でも倒せたさ!!」


「そういう問題じゃないの・・・心配してみんなが動いたのよ?」


「それは・・・」


子供は少しがっかりした様子を見せた。


「まあ、私もそういう時あったかな~」


私はそう言いながら隣に座った。


「え?」


「そうですね、いつも振り回してますからね、みんなを」


「あ~イヴ笑ったな~」


「お姉ちゃんでいいのかな?話を聞きたい」


「いいよ~まっかせなさい!」


そして私はある程度伏せるとこは伏せながら自分の事を話していった。


「少し盛ってますね」


「うるさい!」


「ハハハ!僕も色んな星を見て見たいな~」


「それは難しいわね・・・連れて行ってあげられないから」


「少し残念だな~」


「でも、ちょっとなら見せてあげられるわ」


端末を出してこの星の画像を出した。


「綺麗~」


「君たちの星だよ」


「これが・・・僕達の」


「そう、エリディア」


「エリディア」


「ねえ、僕その名前にしていいかな?」


「え?」


「―――じゃ呼びづらいでしょ?」


「いいの?その名前で」


「うん、気に入った」


「じゃあ君はエリディアだ」


「よかったな、エリディア」


「僕うれしいよ」


私はイヴにこっそりと聞いた。


「本当に良かったのかしら・・・名前使っちゃって」


「おそらく問題は無いと思いますが・・・軽率だとは思いますよ」


「お姉ちゃん?」


「あ~いやいやこっちの話!」


私とイヴは笑顔で答えた。


「これからなんだけどしばらく私達はここに居ることになるわ」


「そうですね、出て行っても魔物の餌食でしょうから」


「あなたまで外に出てたら大変なことになりそうですものね」


サイロスは不思議そうな顔をした。


「同じものを持っているではないかそれでは駄目なのか?」


「あ~当てるのが難しいのよ、だからイヴだとね・・・」


「はい、私は戦闘は不向きですので」


「なぜ、降りて来ちゃったんだろうね」


イヴは顔を反らした。


「そんな物なのか・・・」


「そうよ、弓だってそうでしょ?」


「確かにそうだが」


「武器を作ったりはしないの?」


「昔は出来るものが居たんだがな・・・」


「じゃあエリディアが元気になったらやってみましょうか!」


「ん?」


その後、私はサイロスに行って材料だけは集めてもらっていた。使えそうな鉱石が無いかや繊維など色々と用意してもらった。


そして何日過ぎたか分からなかったが沢山の物が準備されながらエリディアは元気になっていた。


子供ってすごいのね~もう歩いてるよ


私はその場にあった物資を使って作れる物が無いか端末とにらみ合いをしていた。


「艦長あんまり使ってるとエネルギーが切れますよ?」


「生きるため生きるため~」


私はとりあえず硬そうな鉱石を尖らせるように削っていった。


「か、硬いわ・・・」


エリディアは不思議そうに見ていた。サイロスは木を持ってきていた。


雑にできた尖った鉱石は木の先端に繊維や紐らしきもので括り付けた。


「取れないといいんだけど・・・」


「流石に脆そうだな」


「うるさいわよ」


その後も試行錯誤していった。数本のぼろい槍ができた。


「これ・・・魔物に刺さるの?」


「刺さないと分からないわね」


イヴはサイロスに何かを伝えていた。サイロスは頷くとどこかへ移動していった。


「本当は鉱石を火で溶かして伸ばせるといいんだけど・・・」


「そんなことできるの!?」


「普通の火じゃ駄目よ?すっごくあっついのじゃないと」


「そうなんだ」


イヴは急に石を持ち出してビームでできたナイフのようなもので切断し始めた。


「そんなの持ってたなら早く出してよ!!」


「これは燃費が悪いので」


「槍を作るのに使えたのに~」


「槍より私は・・・」


細いまっすぐな枝に切断した石を付けた。


「弓矢か~当たるの?」


「分かりません」


私は不安を感じながら鉱石を叩いて割ったり削ったりを繰り返し槍を作っていった。


サイロスは少しだが細い木などを持ってきていた。


「それは?」


「お前の連れに言われて持ってきた」


イヴはお礼を言うとそれを使い弓を作った。よく撓りそうな弓ができていた。


「お~イヴすごい~こっちで住めるんじゃない?」


「御冗談を」


その後もサイロスを含め黙々と作業を進めていった。


そして出来たボロボロの槍を何本も持って移動して水の中に居る魚のような物に狙いを定めた。


「それなら俺がやろう」


サイロスはそう言って槍を持って水の中へ行った。しばらくすると魚らしき物を何匹か刺した状態で上がってきた。


「刺さったぞ~」


その後、私達は魚らしき物を焼いて食べた。


「魔物って硬いかしら」


「そうだな・・・硬いとは思うぞ」


「この槍じゃ心もとないわね・・・」


「確かにな・・・」


「でもなんで魔物が増えたのかな?」


「この星の生態系を調べないと分かりませんね」


イヴは端末を見ながらそう言うとサイロスは「せいたいけい?」と分かってい無さそうにしていた。


「私達が今食べているように食べるものがいて食べられるものがいるという感じかな~」


「では、魔物が卵を産み付けるのも」


「そうね、私達が食べられる側ってことになるわ」


「そして食べる側っていうのは大体少なくなる傾向があるの増えすぎれば食べられる側が足りなくなるから」


「じゃあ魔物は食べるものが沢山あったということか?」


「そう考えられるわね、ただ増えすぎればいずれ自分達の食べるものが無くなるはずなの」


「難しい話だ・・・」


エリディアはすでに話には興味はなく食べ物を頬張っていた。


少し私達は休むと初めて会った所の周辺に行った。


「槍を試すが駄目だったら銃を使うわ・・・」


「俺が槍を使おう」


そしてサイロスは槍を持つと単体の魔物に向かって走り出した。勢いよく走りそして刺すと紫の液体を撒き散らしながら魔物は叫び声をあげた。


私はすぐに銃でとどめを刺した。


「逃げるよ!」


全員をセーフハウス内に移動するように指示を出した。


「刺さりはしたな」


「ええ、でも、もっと必要みたいね」


その後沢山の足音が鳴り魔物が走ってきてたのが分かった。


「逃げといてよかった~」


「そこまで考えていたのか」


「あの声はやばかったもん」


「しかし、倒せないとなると・・・」


「弱点があればね~」


「下手な所だと刺さらんだろ」


「だね~、どうしようか」


「スキャン完了しました」


イヴはそう言うと端末を見ていた。


「頭はありそうですが・・・構造はまるで虫ですね」


「頭か~堅そうだね~」


「それに声を上げられてしまうのではないか?」


「でも、そこを刺して倒せれば声を上げられても・・・」


「だが、複数来られると厄介だな」


「そうね・・・もう少し人を集めないといけないわね」


「声をかけてみるとするか」


サイロスはそう言うと村の方へと歩いて行った。私たちも急いで付いて行った。


村に着くとサイロスは色んな人に声を掛け方々に散った仲間も探すように言った。


「サイロス?何をしているの?」


「せっかくここまで来たんだもっと人を集めた方がいいだろ」


「それはそうですけど・・・」


「空から来た物珍しい奴がいると言えばきっと来るさ」


客寄せパンダじゃない!!


その後、少しずつだがエリディアンが集まり始めていた。


私は集まる間もボロボロの槍を作りながら過ごしているとサイロスが集まったエリディアン達に声を掛けているのが見えた。


「大所帯になったわね・・・」


「艦長がけしかけたのですから最後まで面倒見てくださいね」


「私!?」


「私は帰りますので」


「置いていかないで~私達一蓮托生でしょう~?」


イヴは少し顔を赤くして弓を作り始めた。


サイロスはその後槍を取りにやってきた。


「沢山来てくれたぞお前達も出て来い!」


私とイヴはそう言われて外に出ると歓声が起こった。


「なんかすごい事になってない?」


「担がれてますね」


「こいつか~空から来た人ってのは~」

「なんか俺たちと違うなー!」

「俺達の事任せたぞー!」


「イヴ・・・私帰れそうに無い雰囲気よ?」


「私は帰ります」


そうして私はより手厚く扱われるようになり、他のエリディアン達と知恵を出し合いながらその村は発展していった。


気が付くと槍も綺麗な槍になっていたり弓も沢山出来ていた。火矢を準備させたり罠を作らせたりと大忙しになっていた。


そしてその時がやってきた。ジェイクからの通信が入ったのだった。


「よう姫さん無事か?」


「姫ってなによ!」


「いや~艦長居なくって色々手間取っちまった。警察もうるさかったしな」


「え?何かしたの?」


「ほら未開惑星に手を出したってのが記録に・・・」


「あ、マズイ・・・」


「な、早くずらかろうぜ」


「でも、待ってこの件を片付けないといけないの」


「なんだ?国でも作ったのか?」


「違うけど?」


「どう見たって一国の姫さんだぜ?」


「あなたどこで見てるのよ!」


「ま・う・え」


「降りて来なさ~い!!」


「やなこった、早く終わらせて帰ろうぜ」


通信は切れてしまった。


「イヴ・・・帰ったらあいつ縛っといて」


「ええ、お任せください」


その後、私達はその村に防衛線を張り魔物達を狩に出ることになった。私はなぜか男衆の後ろに待機させられ指示を仰がれてしまった。


近くの森に移動すると私達は警戒を強め移動していき数匹の魔物を見つけた。


「単体行動せず頭を狙って!そこの3人突撃!」


3人は魔物に槍を突き立てた。一斉に刺したおかげか叫び声は小さかった。3人は喜び始めたが私はそれを諫めた。


「まだ早い!次が来るぞ!」


そして10匹程が集まってきていた。中には見たことのないのもいた。


「見たことのないやつは後回しで他を倒せ!誰一人欠けるな!!」


槍で刺すものや火矢を使って焼く者もいた。そして残った見慣れないやつは動物っぽく見えた。


「こいつは・・・」


「知ってるの?」


「寄生されてます」


って事はこの子達も魔物の餌って事かしら


「矢はどれくらいある!」


「まだ半分以上残ってます!」


「弓矢構え!!槍持ちは前に出て槍を構えなさい!」


その後は、普通の矢が通らず槍持ちに襲い掛かってきたが全員でいろんな所を刺したおかげで魔物は死んでいった。


「スキャン」


頭の中で何かが動いていたのがゆっくりと止まって行った。


これ寄生虫?かしら・・・魔物は寄生虫ってことかしら


「イヴ・・・ここのデータを取ったら離れましょう」


「分かりました」


そして私は村に戻ると担ぎ上げられてしまった。


「わ、ちょっと、お尻さわったの誰!!」


そしてその日周りが静まったころに私とイヴはこっそり村を抜け出した。


「お姉ちゃん達どこいくの?」


エリディアは眠そうに起きてこっちを見ていた。


「私達はいつまでもここに居られないの」


「どうして・・・?」


「居ると危険だから・・・」


「危険?」


「私達が居ると他の人間が来てあなた達を捕まえるかもしれないから」


「どうして?」


「私達の事を知ったから・・・ごめんね」


エリディアに私は近づいて頭を撫でた。


「連れてってくれないの?」


「ダメよ」


エリディアは声を上げようとしたのが分かったので私は身に着けていた物を一つ渡した。


「これも本当はいけない事だけど内緒だぞ?」


私はウィンクして走り出した。


「イヴ!急ぐわよ!!」


「ジェイク!降りて来なさい!!」


「あいよ~!!」


そして私達は船に乗った。下を見るとエリディアン達は追いかけてきていた。


「ごめんなさい」


その後、私は地球に帰るとサンプルを没収され、精密検査を受けることになった。


【エリディアンの村】

「行ってしまったか」


「そんなこれからどうしたらいいんだ」

「俺たちをあいつらは捨てて行ったんだ」

「空からの人間なんて信じた所為で!」


サイロスはその言葉を聞いて怒った。


「お前ら!あの人のおかげで勝てたんだろうが!!」


周りは黙った。


「俺はこのまま生きていくぞ村を移動するのではなく守って!」


「僕もそれがいいと思う」


エリディアは手に光る物を持ってそう言った。


「それは?」


「最後にもらったの」


「そうか、大事にするんだぞ。娘よ」


その後、どうなったのかは私達にも分からなかった。

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