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ババアに恋した3ヶ月間  作者: 山音


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4、あなたの秘密

社内フロアを、一人の見慣れないギャルが颯爽と歩いていく。

カツカツ、と鳴るヒールの音がやけに大きく響いた。

このフロアに入るには、社員証とパスワードが必要なはずだ。


「誰だ……?」

「誰かの知り合いか?」


ざわめきをものともせず、ギャルが向かった先はあろうことか、社長室だった。


誰一人として止められないまま、

乱暴に社長室の扉が開き、副社長たちがなだれ込む。


「どちら様でしょうか。不法侵入です。警察を呼びますよ」


驚くのは当然よね。

かなり動揺してるのが手に取るように分かるわ。


「副社長。私よ。あなたの母の、圭子」


「仰っている意味が理解しかねます。

どうやってここに入って来たのですか?」


「信じられないのは分かるわ。でも、私は圭子よ。話を聞いてちょうだい」


「……警察を呼びます」


聞く耳を持たない息子に、私は大きくため息をついた。

仕方ない、最終兵器を出すか。


「あなたの“秘密”を言えば、信じてくれるかしら?」


「……は?」


「あなた、小学四年生まで“ママの結婚相手は自分だ”って本気で言ってたじゃない。

それを学校の参観日に作文で発表して友達に笑われてから、それ以来言わなくなったわね。あの作文本当に嬉しかったのに。」


副社長の顔色が変わる。


「最後に手紙をくれたのは、中三の冬。

あの言葉、嬉しかったわ。確か——」


「ママあああっ!!

それ以上言うなあああ!!」


……え?


ママ?


社内が、一瞬で凍りついたのは言うまでもない。

社内では犬猿の仲みたいに装ってるけど、本当の息子はマザコン気味なのよね。

あの女にも、息子がマザコンだってバレたでしょうし、

少しは溜飲が下がったわ。


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