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第二百話 「二大組織の全面戦争」

「フン……」

宮坂は剣が融けてしまい、不要になった鞘を投げ捨てた。

「あの連中に覚悟ある者がいるとは思わなかった。まさか自分諸共、俺を燃やすつもりだったとは……」


宮坂は火無沙の上半身を探し出し、敷地の外に放り投げた。

「あとは命令が出るまで守り抜くとしよう」


 ◇


午前零時頃、姜椰は新宿まで行きたかったが、ヴァリァサーの数が多く足止めを食らっていた。

「多すぎないか……?」

「相手は頭数が多いだけだぞ。僕が手伝うから大胆に行け!!!」

セイエイの鼓舞によって士気が上がった姜椰は視界に入ったヴァリァサーを片っ端から切り刻んでいった。


「まずい……味方がいない。そろそろ休憩したいんだが……!」

かれこれヴァリァサーを百体は倒していたので、姜椰は疲労が無視できないほど溜まってきていた。

「じゃあ僕が結晶で相手するから、三十秒くらいなら休憩してもいいぞ」

「助かる」


一分も経たずに姜椰が休憩を終えて構えると、どこからか車の走行音が近づいていることに気がついた。

「姜椰ッ!!!」

「ん?」


特殊部隊の車から誰かが手を振っている。

「……申奏⁉」

「よかった……!あちこちで戦闘が起こってるから、全然ここまで来れなくて。姜椰が無事で安心した」

「よく俺の場所がわかったな。発信機でもつけてたのか?」

冗談交じりに言うと、彼女は微笑みながら答えた。

「ヴァリァサー……だっけ?コイツらが一方向に集まってたから、誰かいるのかなと思ったの」


(なるほどな。俺がどれだけ斬っても次々に出てきたのはそれが理由だったのか……)


姜椰は申奏の乗っていた車に乗り、新宿まで向かった。

道中で仲間や一般人を助けながら進んでいると、気づけば仲間の数は五十人程に増えていた。

「一小隊が五個か。かなり心強いな」

「想決相手じゃ足りないと思う。聞いた話だと『互』も人員を総動員してるらしいし……」

「いいんだ。これで決着がつけば今後は要らぬ心配をしなくて済む」


人間がヴァリァサーになる現象『人体適応』の影響は、関東地方全域にまで拡大していた。

午前零時時点で、『人体適応』及びそれに起因して発生した死傷者はおよそ三十万人。


「他のSランク部隊はどこにいる?早々に想決を叩いた方がいいだろうに」

「それが……すでに三つの部隊が壊滅させられたらしいよ。反撃すらできずに殺されたって……」

「そうか……なら俺は新宿には行かない」


姜椰が急に言い出すと、申奏は首を傾げた。

「なんで?」

「俺が行ったら真っ先に殺される。できるなら俺とアイツは出くわさないで、この件を済ませたい」

「……まあ死にたくはないよね」

「……」


姜椰は特殊部隊らしからぬ発言したことで、少し口を閉ざした。

「……あと少しで俺は降りる。今川さんと合流しないといけない」

「わかった。油断しないように気をつけて」

「ああ」


姜椰は一瞬だけ申奏と目を合わせ、車を飛び降りた。

そこには化け物も人もいない静寂の街が広がっていた。

「……誰だ?隠れてるつもりだろうが、足が丸見えだぞ」


姜椰が路肩に停めてある車に向かって言うと、その後ろから背の高い女が現れた。

「へえ……アタシの気配に気づくなんて相当なやり手なのかな___?」

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