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エルザ②

宜しくお願いします。以前書いていた話ですが、前の作者ページにログイン出来なくなってしまったので、推敲しながら再投稿。話が変わった部分もあります。

宜しくお願いします。

 以前に会ったデュラハンが思い出される。『剣聖』を得て強くはなった、しかし勝てるかと言われたら自信がない。その思いにシロウは動けなくなった。


だが、突然現れた穴からエルザが出てきた事で、覚悟を決める事が出来た。『剣聖』『光瞬』『切断』『身体強化B』をセットしている。デュラハンがエルザに近寄る、『光瞬』でデュラハンの横に立つと横薙ぎに剣を振る。


デュラハンは後ろに飛ぶように下がると剣を構えた。『光瞬』での移動が見えたのか、余裕を持って下がった様に見える。しかしあのデュラハンではない。それはわかった。


「シロウ、加勢するぞ」


エルザが並び立つと、階下から直ぐにファフも上がってきた。あのデュラハンではなくても、こいつもかなり強い。


「ファフ、変身して」


ファフがドラゴンになる。


「雷剣」


シロウの横でエルザは剣に雷を纏わせた。シロウとエルザが打ちかかる。デュラハンの動き自体は早くないが、まるでシロウの動きが予測出来ている様に剣の間合いを外されてしまう。


「シロウ、一度下がれ、私も下がる」


エルザの声にシロウは後ろに下がったが、エルザはバックステップをすると見せかけ剣を縦横に振るう。しかし、それもデュラハンはかわしている。エルザも距離を取った


「シロウ、『予測』持ちかも知れん、剣を振るう前に動かれている。この手の敵は広範囲魔法が良いのだが、私は使えない」


「使えますが、ヨウコと比べるとかなり弱いです」


『光瞬』を『風魔法A』に『切断』を『増幅』に変更する。『風魔法A』になってからは使った事がないが、セットすれば使える魔法はわかる。スラッシュにブラスト、次にトルネードとエアクラスター。最後のエアクラスターはわからないが、トルネードはヨウコが使うのを見た事がある。ヨウコの使うトルネードはかなり広範囲だ。


「いけます」


「攻撃を当てる事で、体勢を崩せば、かわしたくても身体が思うように動かない状況を作れる。やってくれるか?」


「いきます」


シロウが両手を前に出すと、デュラハンが慌てた様に移動したが、動き自体はやはり遅い。トルネード!シロウは魔法を放った。かなりの大きさに拡がった風の奔流がデュラハンを襲う。


デュラハンがかわす事を諦めて体の前で両手を交差させ身を守る。


「ファフ」


トルネードを止めると同時にファフが突っ込む。


「飛雷」


エルザさんの声が聞こえた。束の間意識が朦朧とした、一発のトルネードで魔力が大きく削られている。少し遅れたがシロウもデュラハンに向かった。


ーーーーーー


 シロウが放った魔法で足止めをすると、次の瞬間にはファフの突撃を受けて、デュラハンが壁に衝突していた。更にエルザが駆け寄り剣を胸に差し込んでいる。見事な連携でデュラハンを倒したが、最後に駆け寄ったシロウの足取りがおぼつかない。


「魔力切れか?」


エルザはロイが魔力切れになった時があるので、シロウの症状に思い当たった。


「すみません。一発でこんなになるとは思わなかったので」


「何を謝る事がある。お願いしたのは私なんだ」


キュイと鳴きながら、ファフもシロウの足にまとわりつく。その様はシロウを心配している様に見える。


「シロウ、魔力切れなの?」


「魔力が極端に少ないのだと思います」


カスミも駆け寄り声をかけた。『回復』は怪我などには効果的だが、魔力切れには役に立たない。


「ごめんなさい、何も出来なくて」


「いいえ、怪我をしても大丈夫って思えるのは、とても心強いです。少し休めば大丈夫だと思います」


「ならば、少し休むとしよう。敵もいないみたいだし、リョウ達もそのうち来るだろうからな」


「ファフ、まだ上があるんだ。そのままドラゴンの姿でいて良いよ」


「このドラゴンはあの女の子なんですね。ビックリしました」


「スキルでドラゴンの姿になれるんです」


ドラゴンなんて空想レベルのモンスターだ。誰もがいると思っているが、明確な遭遇報告は聞いた事がない。


「遅れた様だな」


リョウが地面から顔だけを出している。エルザ達の時と同じように、地面に穴が開き、そこからリョウに続いてヨウコが登ってきた。


「ここはもう倒したのか、何がいたんだ」


「リョウ、デュラハンだったよ、何とか倒せた。シロウの魔力が危なくて休憩だ」


「シロウ、大丈夫」


ヨウコは前に魔力切れを起こし、倒れたシロウを見ている。


「前よりそんなにひどくはないよ。大丈夫」


トルネードを使用した直後はクラッとしたが、今はかなり楽になって来た。


「デュラハンをやったのか凄いな! いやちょっと待て、何か来るぞ」


そのリョウさんの声に、ヨウコ達はシロウの前に展開した


読んで頂きありがとうございます。

誤字や脱字、意味不明な文章に説明不足なところなどがあったら、是非教えて下さい!


また、評価を頂けると励みになります。宜しくお願いします。



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