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アカデミー

宜しくお願いします。以前書いていた話ですが、前の作者ページにログイン出来なくなってしまったので、推敲しながら再投稿。話が変わった部分もあります。

宜しくお願いします。

 目を開けるといつもより瞼が重く感じた。心配して、泣いて、安心したら寝てしまった。ヨウコは子供みたいで恥ずかしいと思う反面、あのまま話を続けるのも何だか照れくさく、寝れて良かったと思った。


「あと少しでルネサンスに着くわ」


起きた事を察したのか、シカさんが教えてくれた。横を見ればシロウも寝ている。


「着いたら、直ぐアカデミーね。そのまま、あなた達はアカデミーで過ごしてもらう。ヨウコはダン校で学んだけど、シロウはダンジョンの勉強とか色々学んだ方が良いわ、ここ以上の学び舎はないでしょうからね」


「シカさん、私達はアカデミーに入れるんですか、ダンジョン校でさえ毎年一名の推薦者しか入れないのに」


「何処で学んだとかで入学出来る訳じゃないわ、小卒でもスキルを認められれば入れるし、トップランカーの推薦でも入れる」


「シカさんが推薦してくれたんですよね。どんな理由で推薦してくれたんですか?」


「ヨウコは強力な支援のスキル」


「シロウは?」


「測定不能」


ーーーーーー


アーシアは講義が退屈になってきた。この講義レベルは高くない。元々、武器錬成を独学で身につけた事もあり、最初はアカデミーの講義が驚きの連続であったが、半年経った今では、知識は充分に身につけた、工房に籠った方が有意義かも知れない。

講義内容に見切りをつけ、ノートの中に仮説を書くと、自分の研究に埋没し始めた。


「シカだ、シカがいるぞ」


誰かの言葉に教室が色めき立つ。アーシアはその声を嘘だと思った。どうせ似ている誰かだ。無駄に期待させないで欲しいし、集中の邪魔をしないで欲しい。


「あの二人は誰だ? シカのパーティなのかな」


シカさんソロだ。たまに仲の良い2人と組む事があるだけでパーティではない。シカさん以外の二人も、シカさんには及ばないが有名だから、もしそうなら誰かが気付くはずだ。であれば、連れているのが誰も知らない二人ならシカさんであるはずがない。だいたいシカさんは・・・・・、やっぱり気になる! 


「ミーハーな馬鹿にはつきあいきれないわね。その似ている人はどこ?」


最初の一人に釣られて、みんな窓に張り付いて見ている。出遅れたアーシアは人混みを掻き分けて前にでた。


「シカさんだ!」


シカさんはアーシアの事を知らないだろう。スタンピードの中で助けた一人の少女のことなど。でもアーシアにとってはシカさんこそが英雄なのだ。


シカさんは三人で歩いている。新しいメンバーを加えたのだろうか? どう見ても若い二人、アーシアと同じ歳くらいの人がシカと一緒に歩いている。それはアーシアにとって、自分がシカと一緒に歩けるかもという希望となった。


ーーーーーー


ルネサンスアカデミーは世界中から入学者が来る為、必須アイテムとして、イヤホン型の翻訳機か無償で貸与される。言語の勉強をする暇は無いって事らしい。


イヤホンのおかげで、学園長はいわゆる外国人であるが彼の言葉は、スムーズに翻訳されている。

気にはなるのは互いの口調だが、これは機械の誤作動ではないだろう。


「シカ、一度に二人も入学を許すのは貸しだからな」


「そういう事を言わなけりゃ、恩に感じるのにね」


「残念ながら私は、礼節を重んじる日本ではなくて、権利を主張する国に生まれたからな、貸しはちゃんと返して貰う」


「ロバート、あなた変わらないわ。私があなたのクランに参加した時、よく女性メンバーで話してたの。付き合うなら誰が良いかってね。よくあるガールズトークだけど、あなたと付き合いたいって人はいなかった。クランリーダーなのに」


「うるせえよ、俺がモテない事くらい、自分が1番知ってるさ」


「あなたはクランのリーダーやアカデミーの学長になれるくらいの人望がある、修羅場もくぐってる、勉強熱心でもあるし、もちろん強くもある。ただねえ、女性が引くくらいケチなの。本当に残念だわ」


「何とでも言え!とにかく、入学を認めたからには、二人の面倒を見るが、お前も知っての通りここは自分次第だ。無論、冷遇などしない。二人には他の学生同様に期待させて貰おう」


「それで良いわ、シロウ、ヨウコ。アカデミーでは自分達で考えて過ごしなさい。猶予は一年半。ただダン校にいたヨウコはともかく、シロウは日本の教育と違いすぎるから、自由に学べって言われても困るでしょ。道標に宿題を設定しておくわ、1年半以内にパーティランク1位を取りなさい」


読んで頂きありがとうございます。

誤字や脱字、意味不明な文章に説明不足なところなどがあったら、是非教えて下さい!


また、評価を頂けると励みになります。宜しくお願いします。



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