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花の歌声と精霊の祈り  作者: 衣緒
青年編
34/74

夏休み 3 〜森での探し物〜

 「〜♪」


 足取り軽く森を進む。昔セランたちと遊んでいた秘密基地があるのは森の反対側にはなるが、王都側のあたりにも結構面白い植物が生えているのは知っていた。


 (ふふ、反対側の街の方で遊んでいた頃はマシュたけもよく見つけたりしたなぁ。王都側は馬車も多いしお馬さんが食べちゃうのかあまり生えてないみたいだけど…)


それでも植物がないわけではなく、じきに菊が咲き誇るエリアにたどり着いた。

 あったあった、()()()()()()()()()()()()()()()気がしたんだよね♪


 「…いただきます」


 菊の花を少し分けてもらう。白、黄色、オレンジ、赤。これだけあればクレープとして見た目もよさそう。


 次はクコかハスか…。くるりと周りを見回すと、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()|。

 そちらの方向に歩いていくと、じきに池が見えてくる。

 池には蓮の葉が浮かんでいた。花は散り際だったようで、いくつかまだ花が残っている株もあるがほとんどはもう散っている。


 「いただきます」


 ちゃぽちゃぽと池に入ってハスの実を集めにいく。花の咲いていただろうあたりをよく見ると蜂の巣のような部分が見えた。ちょうどよく、まだ黒く固くなっていないようだ。

 ラッキー、まだ実として食べられる硬さだ。蜂の巣もどきからいくつかまだ緑の実を集める。

 持ってきたカゴが菊の花とハスの実で埋まっていく。


 (残りはクコだけど…ちょっと季節が早いんだよね…うまく、成長が早い株でも()()()()()()()()()()()()()()…)


 そう思いながら空を見上げた途端、ふわりと風が吹いて少し甘い香りがした気がした。

 香りに誘われるようにして森の中を歩く。先ほど池に入って濡れた裾が涼しく感じる暑さだ。


 「あ…」


 クコの木が何本か生えているのが見えた。まだ緑の葉が生い茂っている。それもそのはず、クコの実がなるのは秋。今はまだ夏休みだ。

 流石にまだ実はないかなぁ?パパの研究所に乾燥させたのならあるかもしれないけど…。

 と、なにげなく木の周囲を見ていると、探していた赤色が見えた。端のほうに生えていた一本だけ、赤い実をつけ始めている。

 またまた、ラッキー♪ やっぱりなんとかなるなるだね。


 「いただきます」


 流石に数は取らないようにしつつも、季節外れのクコの実をありがたくいただく。持ってきたカゴがちょうど満杯になった。

 さて、目的は達したから帰って薬膳クレープの試作をしよう、と帰途につこうとした途端、


 「寄り道しちゃいけないよ、赤ずきん」


 柔らかい笑みを含んだ声が後ろから聞こえてきた。

 

いつも読んでいただきありがとうございます!

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