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見た目は一寸《チート》!中身は神《チート》!  作者: 秋華(秋山華道)
再登場編
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動物たちの楽園の島を守れ

地政学的に見て、東雲第二王国の島々はとても重要な場所だ。

まず島々が連なり、中央大陸の真ん中と南の大陸の東を結ぶラインになっている事。

安全な海上輸送はもちろん、地上の移動にも使える。

そして中央大陸の東西航路(シーレーン)を隔てる要所となっている。

それ故に東雲は第一よりも第二の方が圧倒的に豊かなのだ。

そんな第二王国に目を付ける国は元々多く、今は更に注目が集まっている。

その理由は、神武国が東西にある島国だった此花第二と第三を手に入れたからだ。

今まではこの中央の海を此花と東雲が分け合い、しかも第二第三と別れていた事で他国には安心感があった。

どちらも割と穏やかな国だというのもそうなっていた理由だろう。

それにしても無視され過ぎ感はある気がするけどね。

しかし神武国が完全にここを抑えたら、海の輸送がどうなるか分からないと見る国が出てきた。

東雲第二の行方は、もう黙って見ていられるレベルにはない。

それでも正月を迎え、俺とみゆきは東雲第二の町を巡る旅行に出かけていた。

他国がもしも奪いに来るなら、去年の内に動いたはずだ。

だから年明けは最も安全だと考えた。

子供たちは金魚やメイドたちに任せる。

有って良かったご近所付き合いってね。

旅行ルートは南の大陸側から北へ向かった。

そのルートに決めた理由は、瞬間移動魔法で一番近いのが南の大陸側だったからだ。

そこから海を渡り、最南の島にはすぐに到着した。

俺とみゆきは今ここから全てを忘れて正月旅行を楽しむのだ。

「いや~一度は来てみたかったんだよね。東雲第二の島々巡り」

俺がこっちに転生してきて間もない頃にリンが言っていたんだよな。

『東雲家はね、分家が頑張っちゃってるのよね。南に島があるんだけど、そっちの東雲はそれはもういい所らしいのよ』

この時に行こうと決めていたのだ。

この地はおそらく、今年中になんらかの変化を受け入れなければならなくなるだろう。

東雲第二が第一を吸収するという結果になれば変化はないだろうが、それ以外ならどうなるか分からない。

特に第一が第二を吸収するような事になれば、みんなで貧しくなろうとか言っている王様の傘下に入る事になる。

この所以前ほどそうではないと聞くが、やっぱり心配だよな。

そんなわけで、変化する前に俺たちはこの地を楽しむ為にやってきたのだ。

「噂通りいい所だよー!この島は確か動物の楽園なんだよね!」

「そう聞いてる」

人間と動物の生活エリアは高い柵によって分けられているが、人間のエリアから中が見えるようになっていた。

「なんか変な動物がいるよ!」

「ああ、あれはコアラだな」

転生前の名前がそのまま通用する辺り、やっぱりおかしな世界だよな。

普通と言えば普通なんだけどさ。

「コアラかぁ~。じゃあアレは!?」

「あれはカンガルーだな」

この世界、思ったほど野生の動物は多くない。

何故なら、多くが魔物に殺されたり食われてしまうからだ。

だからこうして保護された島には、この世界で今まで見た事のない珍しい動物が沢山いた。

もしも東雲第二王国が何処かの国に取られたり第一に吸収されれば、この動物たちはどうなるだろうか。

この価値を理解できる者の手に渡るなら良いが、東雲の王様が理解できるとは思えない。

みそぎ王妃には悪いけどね。

俺とみゆきは二日間、この大自然の中で動物たちを楽しんだ。

三日には海を渡って東雲の中で最も小さな島へと移動した。

此処では海水浴が楽しめた。

とうとう来たぜ水着回!

と言ってもみゆきだけなんだけど、俺にとってはそれで充分なのだ。

当然俺以外もそれで満足だよな?

最も好みの女の子が理想の水着を着た姿を想像してほしい。

お前らの妄想力を見せるのだ!

ほら満足できただろう?

一部、極一部満足できなかった者の為に、菜乃と妃子も召喚してやるか。

一応言っておくが巨乳ではないぞ。

俺はアニメなんかで描かれる不自然なまでの巨乳は好きではないのだ。

だから俺が作るゴーレムの多くはAカップからDカップまで。

菜乃と妃子の梅影姉妹はBカップくらいの胸の大きさなのだ。

ちなみにみゆきはCカップのパーフェクトボディと理解してほしい。

現実はこの話が映像化されるまで謎としておこう。

さて菜乃は清楚系な水着を着て砂浜で蟹と戯れ、妃子はきわどい水着を着て岩場でフナ虫と戯れていた。

俺とみゆきは時々一緒に泳いだりマッタリしながら一日を楽しんだ。

次の日は東雲第二王国の本島へと渡った。

経済の中心は北の島だが、王都は真ん中の島にある。

俺たちは王都である『ノテ』の町を訪れた。

「この町までくると他の町と変わらない感じだな」

「そうだね。東雲第二の魅力は小島と南の島なんだね」

みゆきの言う通り、残る北の島は船の中継地点という事もあって栄えてはいるが、騒がしい賑やかな港町って噂だ。

だから俺たちの旅行も、後は軽く見て回るだけで此処でほぼ終わったと言って良かった。

「とりあえず何か食うか。もしかしたらこの町ならではの物もあるかもしれないよな」

「そうだね。一応港町だから海の物が多そうだけど、変わった魚とかあるかもだよ!」

俺とみゆきは美味い物が食えそうな店を探して町を歩いた。

こうやってみゆきと二人で過ごす時間の為に俺は生きているんだよな。

何となくそんな事を思った。

よく考えたら二人じゃないけどさ。

一応影には菜乃と妃子がいるんだけど、この二人はもう俺にとっては空気、一心同体少女隊なんだよね。

どんな時にも俺の影にいるわけで、あんな事やこんな事をしている時でもそこにいるのだ。

プライバシーなんてあったもんじゃないけれど、もうそれも慣れたよ。

十年以上一緒だからね。

その間子供も三人できたわけだし、こいつらに隠す事なんて何もなかった。

この旅行中もね、思い出すと少し恥ずかしいけどさ。

『策也下手くそ』とか思われてたらヤダなぁ。

今更少し恥ずかしくなる俺だった。

ちなみに不老不死になると子作りしても妊娠する事はない。

そういうものだと理解しておいてもらいたい。

そんな事を考えながら店を探していると、偶然月詠三姉妹に出会った。

「あれ?お前らこんな所で何してるの?」

「あら策也さん。偶然ですね」

「あれ?みゆきさんと一緒なんですね。デートですか?うらやましい」

「あたしたちは休暇を利用して遊びにきたんだよ!」

「そういや領民ギルドの方も正月休みか。規模を縮小して営業しているんだったな」

「富士子さん、鷹千代さん、那須香さんこんにちは」

月詠三姉妹は資幣の指示で動く領民ギルドの職員という事になっている。

商品取引の交渉や仕入れ先の確保などで世界中を飛び回っているのだ。

商社的な仕事の部分を受け持っているんだね。

そしてその裏で、各国の情報を集める諜報工作員でもあったりする。

「これから私たち食事をしようと思っていたんですが、策也さんたちもご一緒にどうですか?」

「どうするみゆき?」

「うん。食事はみんなで食べると美味しいよね!」

「じゃあご一緒させてもらうよ。ついでに菜乃と妃子も食うか?」

俺が声をかけると、菜乃と妃子が瞬時に現れた。

「当然食べるのです」

「偶には私たちにも食べさせてほしいのね」

「お前ら自分の分しかまともに料理しないからな。みんなのもちゃんと作るなら一緒でもいいんだよ」

「ん~考えておくのです」

「面倒なのね」

全くこいつらは、自分の分だけならまともな料理を作るのに、他人のも作るとなると変な料理になるんだよな。

不味くはないんだけど微妙な気分になるから、こいつらとは大抵食事を別にしていた。

でも店で頼むなら関係ないからいいだろう。

俺たちは美味そうなメニューが並ぶ食堂へと入った。

料理は結構美味しかった。

でも特別感はなく、他の町と大差はなかった。

お腹も膨れ店を出る前、突然那須香が声を上げた。

「えー!凄いタイミングだね、このニュース!」

「何かあったの?」

「どうせ那須香の事だから大した事ないわよ」

姉妹の対応は冷めたものだった。

那須香はいつもそんな感じなのかな。

でもニュースの内容は本当に驚くべきものだった。

那須香の住民カードを覗き込み、菜乃がニュースを読んで説明した。

「なになに?東雲第二王国が独立を宣言したのです。名前は『南雲王国(ナグモオウコク)』なのです」

「名前にセンスが無いのね」

「ちょっ!」

梅影姉妹は軽く流してくれているが、これはちょっと重大事件じゃないだろうか。

「策也、これは駄目な展開なんじゃないの?」

「そうだな。想定した中では最も規模が大きな争いになる可能性がある」

今回の独立は、形としては東雲の領土を預かる領主がそのまま領土を奪ってしまったようなものだ。

実際にその土地を手に入れたのは第二の者なんだけど、表向きはそうなる。

これは言って見れば、今までの世界ルールの弊害が此処に来て出て来たって事。

みゆきの言う通り駄目な展開なのだ。

例えるなら、東雲第一は株主で、第二は従業員みたいな感じか。

会社は株主の物だけれど、従業員にしてみたら自分たちが作り上げてきたものという意識がある。

出資額はほぼゼロ円と言っていいが、一応名前を貸していた訳だから大きな恩がある事に代わりはない。

だからおそらくこれは、第二王国が悪いという事で世界は認め、クーデターに対する内戦という形で争いになる可能性が高い。

個人的には会社は従業員の物であってほしいと思っているし、今回の場合もできればこのまま独立が認められればという感情はある。

ずっとここを統治してきたのは東雲第二であり、あの素晴らしい南の島はこの人たちが残して来たのだから。

でもそういう訳にはいかないのだろうな。

思った通り夕凪からテレパシー通信が入った。

『麟堂が話があるって‥‥』

『だろうな』

せっかくみゆきと旅行中なのに、東雲もリンも水を差しやがって。

『どうする?‥‥』

『分かった。今から行くと伝えておいてくれ』

『策也は大変だね‥‥ふぁいと!』

『ありがとう夕凪』

『はい。では夕凪は妄想に戻ります』

別にそこは言わなくてもいいぞ。

「みゆき、悪いがちょっとリンの所に行ってくるわ」

「仕方ないね」

「富士子たちも、しばらくみゆきと一緒しててもらっていいか?」

「かまいませんよ。みゆきさんを連れて町で遊んでますから」

「悪いな。頼む!じゃあ行ってくる!」

「行ってらっしゃーい」

俺は瞬間移動魔法でホームへと移動した。

何時ものリビングにはリンと総司と夕凪がいた。

「すみません策也さん。麟堂が遠慮なく呼びだしたりして」

「総司、リンはこういう奴だから代わりに謝る必要はないよ。で、話は東雲第二の独立の件だろ?」

「そうよ。それでさっき東雲からお父さんの所に東雲第二、南雲討伐に手を貸してくれって援軍の要請依頼が来たわ」

「そうなるよな。東雲単独じゃどうにもならないだろうからな」

そしておそらく西園寺にも依頼しているのだろう。

此花と西園寺が味方をすればなんとか勝つ事はできるはずだ。

でも騎士団は大きな被害を受け、少なからず民にも死者は出るだろう。

「戦わずになんとかする方法はないかしら?戦えばうちの騎士団連中にも大勢死者が出ると思うのよ」

その通りだ。

そして敵に一人でも飛び抜けた戦士がいたら、リンや総司が出て行かないと勝てないかもしれない。

正直な気持ち、俺は南の島を守りたいから今回は南雲に味方したい気分なんだよ。

とはいえ此花も東雲との関係や約束は無視できない。

「俺が話をつけてやってもいい。ただその時、南の島だけは俺にくれ!それを東雲が約束できるのなら後の島は取り返してやる」

取り返すも何も、この島を手に入れたのは南雲の人たちなんだけどな。

事実上それを奪う事になるわけだ。

本当にどっちが正義か分からんよ。

「南の島が欲しいの?でも難しいと思うわよ」

「みそぎにも頼んでみるしかないだろう。戦いを大きくしない為だ。それに東雲第一だって、何もしていないのに島全部を手に入れようなんて虫が良すぎるだろ。なんとか交渉してくれ」

「やってみるわよ。総司、お父さんに連絡よ。メールよろしく!私はみそぎ様にメールするから」

リンはあまりお父さんと話したがらないから、いつも間には総司が入るようだな。

「じゃあ俺はノテの町に戻るよ。丁度今みゆきと東雲第二の王都にいたんだ」

「そうなの?タイミングがいいのか悪いのか、悪かったわね」

「急ぎだから仕方ないな。条件が整ったら夕凪から連絡をよこしてくれ」

「了解」

俺は再びノテの町に戻った。

町では少しだけ騒ぎになっていたようだが、民は意外に冷静だった。

南雲の事を信頼しているのだろう。

実際いい王族だとは思うんだよな。

かといって東雲も全てが駄目な訳じゃない。

ちょっと領主としての能力に乏しいだけで、きっと人はいいんだ。

なんてたってあの孤児院を運営していて、みゆきを三年間預かっていてくれた国なのだから。

俺はみゆきたちと合流すると、しばらくは町をウロウロとしていた。

でも東雲がどう動くか気になって楽しむどころではなかった。

答えが出たのは三時間後だった。

『なんとか交渉は成立。南の島は神武国にって事でいいんだよね?だってさ‥‥』

『ああそれでいい。じゃあ交渉してくる!』

俺は既に把握している南雲の屋敷へと一人で向かった。

影に梅影姉妹はいるけどね。

強いのは何人かいるけれど、どれも俺の敵ではなさそうだ。

まさか魔王クラスのが何人かいるとはなぁ。

リンなら勝てるだろうが、出なきゃ負ける戦争だぞ。

俺は屋敷に忍び込み、王様と思われる者がいる部屋で影から出て姿をさらした。

「はーい王様!ちょっと話をしにやってきた策也だけど」

知らない人に最初に会う時はいつも何を言っていいか悩む。

誰かマニュアルを作ってはくれないだろうか。

「なんだ貴様は?ん?待て!策也だと。此花のか?」

王様の近くで控えていた者たちが一斉に俺に襲い掛かってこようとしたが、王様は右手を出してそれを制した。

「そうそう、此花策也。あんたが独立宣言なんてするから俺に依頼が来てさ。なんとか穏便に話をつけてきてくれとさ」

「話す事などないぞ?どう考えても俺たち南雲の方が東雲よりも力が上なのだ。なのに吸収されるなんて受け入れられる訳がない」

そりゃそうだ。

「でもさ、南雲がこれだけの島を手に入れるにはやはり東雲の力も必要だったわけでしょ?あんたらを王族として一応認め続けてくれたわけだし」

「それは向こうにも利益があったからだろう」

「そうそうお互い様だった訳だ。だから本当は歩み寄りが必要だったんだよね。でもあんたらはそれをせずに一番やってはいけない事をしてしまった」

ちゃんと話し合えば、半々ぐらいの条件で独立もできたかもしれない。

気持ちとしてはこいつらを支持したい所だが、話し合いではなく力技に出たのは最も愚策。

俺も味方できなくなってしまったよ。

「力が上なのだから力で押し通して何が悪い。世界はみんなそうやってるじゃないか」

確かにねぇ。

皆なんだかんだ力で押し通しているんだよな。

領土はだいたい力通りに持っていたりするわけだし。

でもやり方ってもんがある。

本当に力を使い続けたら、この世界には人がほとんどいなくなるよ。

弱肉強食ではなく適者生存なんだ。

強い者だって従ってくれる弱い者がいないと生きてはいけない世界。

最後自分一人が世界に残って何ができるのかね。

「だったら、俺があんたを殺せばこの国は俺の物になるのか?俺にとってそれは容易い事だが、本当にそれであんたはいいのか?」

「何をたわけた事を言う。殺れるものならやってもらいたいものだな」

王様がそう言うと、控えていた者たちが一斉に俺に襲い掛かってくる。

でもちぃとチートが行き過ぎてる俺にはこのレベルの戦士じゃ相手にならないのよ。

「止まれ!」

俺は王の命令を発動した。

こいつら程度なら完全に動きを止められるな。

でもそこそこ強いからすぐに動き出せるヤツもいるかもしれない。

更に俺は恐怖の息を吐いた。

この部屋にいる者は皆俺に恐怖する事になる。

皆が膝をつき震えはじめた。

「どうだ気分は。お前らでは絶対に俺に勝てない。それを理解しろ。本当は今回の件、俺はお前たちに味方したかった。南の島、感動したよ。この島は残しておかなければならないと思った。でもお前たちが独立なんて選択肢を選んだおかげで、俺は敵にならざるを得なくなった。今更言っても遅いがな。南の島だけならお前たちに統治させてやる。神武国の傘下としてだが一応南雲王族は生き残る事ができる。それでもいいならここで決めろ!それすら拒否するならお前たち全員此処で死ね」

恐怖によって従わせるのもどうかとは思うけど、痛い思いをするのも大して変わらないよね。

俺はお前らに南の島だけでも残してやりたいんだ。

だから拒否するなよ。

「俺たちは今‥‥一体何をされたんだ?」

「俺の能力で恐怖を与えられている。こういう能力を使える人間がどういった者なのか分かるよな?」

王の命令なんかもそうだけど、こういうのはレベル差が有ればあるほど効果が強く大きくなる。

今も尚恐怖が続く意味を理解してくれれば、お互いの力量を知る事ができるだろう。

「まだ震えが止まらない‥‥他の者も同じか‥‥」

「恐怖が解けるまで待ってやるよ。それが解けた時、答えを聞かせてくれ」

俺はお前たちを買ってるんだ。

俺にお前らを殺させないでくれ。

「待つ必要はない‥‥降参だよ‥‥神武国か。策也は神武国のどういった立場の人間なんだ?」

「さあな。ただ、少なくとも従う者にはなるべく報いるようにするよ」

俺は癒しの風で全てを元に戻した。

「では北の島と中央の島を東雲に返す旨伝えておいてくれ。そしてお前たち一族は南の島に移動だ。今の町で問題があるのなら町造りも神武国が手伝うぞ」

「大丈夫だ。俺たちは自分たちの住む場所は自分たちでなんとかする」

立派な王様じゃないか。

そして判断も悪くない。

なのにどうして独立なんて選択したのだろう。

もしかしたら話し合いに応じなかったのは東雲の方かもしれないな。

他が介入しなければならない状況になって初めて少し譲る気になったか。

でも結果的には、東雲にとって一番良い結果に収まったのかもしれない。

結果で全てを評価するなら、東雲も南雲も正しい判断をしたという事か。

判断って何が正解だったのか、結果を見ても評価は難しいよな。

こうして東雲の問題は解決した。

でもこれからこの島々は多少騒がしくなるだろう。

民も声を上げたり移住したりあるだろうからな。

そういう訳で俺とみゆきの旅行も此処までにしておいた。

これでこの世界から、世界ルールの負の遺産とも言えるかもしれない第二王国以降は全て消えた。

だからと言って、何も問題が残らない訳でもない。

すっかり忘れていたが、残念な事に神武国は帝国となるのだった。

2024年10月8日 言葉を一部修正

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