小鬼嘆登場!有栖川オワタ!
人には寿命が存在する。
だから何かを成して残そうとする。
俺は不老不死だから、千年でも万年でもじっくり時間をかけて理想を実現しようと思えた。
でも普通の人間ならば、生きている内に何かを達成しようと焦る事になる。
その焦りが今まで多くの失敗を生んできた。
もしもその焦りを解消する事が出来たら、失敗は大きく減るのかもしれない。
日本と云う国には、親から子へ、子から孫へと受け継いでゆく文化が有った。
自分が成し遂げなくてもいい。
子や孫、更には何代も後の子孫が達成してもいい。
そういう文化が有ったからこそ、色々と良いものが残って素晴らしい国になったと言えるだろう。
皇室はその最たるものだ。
だいたい二千年も続く国なんて他には無い。
日本は世界一歴史の長い国であり、多くの外国人から驚きと敬意をもって見られていた。
そんな日本も、俺の生きていた時代では受け継いでいく文化が薄れて衰退へと向かっていた。
どうして受け継ぐ文化を失いつつあるのか。
理由は色々とあるだろうけれど、相続税と固定資産税は分かりやすい原因だろう。
親から子がいいものを受け継いでも、相続税で全てを受け継ぐ事が出来なかったりする。
受け継ぐ事が出来たとしても、固定資産税によって首を絞められる。
早くこの二つの税制を廃止しないと、日本の良さってのはドンドン失われて行くのだろうなぁ。
暗黒界の旅はほとんどがマッタリな散歩のようだ。
空を飛んでいるので散歩ではないけれど、気分はそのような感じと言っても良かった。
闇の神もほとんどいないのだから、ぶっちゃけ此処で生きていくのもアリなくらいだ。
ただ出てきたら最後、ほとんどの人は死ぬしかないのだろうけどね。
「なんかまたとんでもないのが出てきたな」
見た目は小さな青鬼のようだが、混沌除ノ異子のようなヤバさを感じる。
いや、それ以上にヤバそうだ。
邪眼で確認すると『小鬼嘆』だと分かった。
体の大きさは確かに人間サイズで小さいかもしれないが、魔力は半端なかった。
「こいつは小鬼嘆だ!混沌除ノ異子よりも質が悪いぞ!とにかく皆は下がれるだけ下がれ!」
「小鬼と云う割に凄い魔力だの。流石の私でもこれは相手にできないぞ!」
「暗黒界とはとんでもない所じゃの」
「怖すぎるのだ!策也も気を付けてほしいのだ」
「分かってる!」
とりあえずみんな下がったな。
少女隊は何処かの影に既に隠れているようだし、思いっきり魔法で攻撃してやる!
って、妖凛は相変わらず俺の腕に引っ付いてるし。
なんか腕にしがみつく猿のヌイグルミみたいだな。
とは言え今更俺から離れるとヤバいかもしれない。
「訴えてやる!」
うおっ!青鬼が赤鬼に変化したと思ったら、凄い力が襲って来やがった。
なんだあの能力は?
混沌除ノ異子と似た感じがするが、更にヤバいぞ?
どうヤバいと聞かれても説明しづらいが、混沌除ノ異子の『簡単じゃないか!』よりもスピードもパワーも上だ。
「訴えてやる!」
俺は咄嗟にそこにいた兎を小鬼嘆の力の中に投げ込んだ。
『簡単じゃないか!』と同様に体は消滅し、魂が浄化されたのち何処かへと送られたようだった。
「ヤバいヤバい!あの技は魂の浄化も含まれてやがる!」
つまり飛ばされた先で魂が生きていたとして蘇生が可能でも、もう何もない空っぽの自分が生まれるだけだ。
でも飛ばす先を手元にできるのなら、この能力は使えるな。
俺はしっかりとコピーはしておいた。
さてどうやって倒す?
「魔力ドレインの拘束!」
結界が小鬼嘆を覆う。
しかしすぐに影へと沈んだ。
こいつも混沌除ノ異子と同じだな。
バクゥの目で動きを止めるか?
いやこれはリスクが高い。
何故なら、時間を止めている間相手が動けたら、止まっている背後の仲間たちに襲い掛かる可能性もある。
「止まれ!」
影から出て来た小鬼嘆に王の命令をしてみるものの、当然動きは止められない。
混沌除ノ異子と違って動き自体も早いから、こちらの攻撃を当てるのも大変だよ。
頭の中も空っぽに近そうだから、精神攻撃も駄目だろうな。
とは言え現状まだ俺の方が魔力は微妙に上だ。
前の戦いで混沌除ノ異子を食って無ければ対処不可能だったぞ。
マジで運がいいな。
運と言えば、妖凛はセーレを食って運気上昇の能力が使えるようになっているはずだ。
もしかしたらそれでギリギリ助かっているのかもしれない。
こいつが腕にしがみついているのは邪魔なのではなく、むしろ助けられている可能性も微レ存だな。
「エア神通力と絶対領域!からのぉ~!オリハルコンミサイル!からのぉ~!微レ存!からのぉ~!リア充爆発しろ!」
これでどうだ?
うげぇ~体がバラバラになっても肉片が集まって怪しい魔物のような姿へと変化してるよ。
「タマ‥‥」
俺が一瞬相手の様子を窺っていると、妖凛が俺の腕をつついてきた。
「どうした?」
妖凛は指さした。
そこには、爆発した肉片の一部が岩に引っかかって残っていた。
これは今のうちに倒せという事だろうか。
ワープゲートが開かれた。
これは妖凛がアイホートを食らって手に入れた能力。
「訴えてやる!」
俺は小鬼嘆の攻撃と同時にそのワープゲートへと入った。
すると肉片のすぐ横まで一瞬にして移動した。
妖凛は肉片に飛びつき食らい始める。
俺はすぐさま小鬼嘆へ攻撃を仕掛けた。
「エア神通力!からのぉ~!神の領域!そして最強神天照降臨!」
神の領域は絶対領域の逆で、魔素の全くない空間を作る結界だ。
最強神天照降臨を発動する為の結界とも言える。
「これでどうだ?ってまだ肉体が残ってやがる!最後はやっぱり食らうしかないのか!」
俺は超高速移動で近づき、アメーバ状になって小鬼嘆を食らった。
もう食う気なかったのに、又食う事になろうとは。
あれ?でもこいつの力半減してないか?
もしかしたら妖凛が食った肉片に、半分力を持っていかれていたか。
この勝利は妖凛の勝利かもな。
俺は元の姿へと戻った。
「ふぅ~‥‥今度はそんなに強くはなっていないか。食っても限界はあるかもしれないな」
今回も混沌除ノ異子と同様に、意思をほとんど持たない奴で良かった。
肉片を食べ終わった妖凛が戻ってきた。
そしてまた腕にしがみつく。
ん~‥‥これはちょっと言った方がいいかな。
正直戦いづらいんだよね。
でもなぁ~なんか言っちゃダメな気もするよなぁ。
「妖凛、策也タマの腕にしがみついていると、策也タマが自由に戦えなくて困るのです」
「そうなのね。どうせなら首を絞めた方がいいのね」
流石少女隊。
俺の心を分かっているな。
少女隊はもう妃乃になるのに飽きたのか、二人別々でいるようになっていた。
「つかお前ら、流石に首は‥‥」
首を絞めるのは駄目だろうと言おうとした時、妖凛が姿を変えた。
そしてその姿で俺の首に巻き付いてきた。
「なっ!なんですと?!」
妖凛はミンクのマフラーのようになって俺の首に巻き付いた状態になった。
ふむ‥‥。
「びゅーてぃふぉー!」
別に寒くも無いし当然暑くもないし、腕にしがみつかれているよりはいいよな。
「いつの間にか姿を変えられるようになってるのです」
「本当に首に巻き付くとは、妖凛侮れないのね」
これは小鬼嘆の姿を変える能力か。
なかなかヤバい敵だったけれど、妖凛のおかげでいい具合に倒せた事は認めざるを得ない。
しかし‥‥なんで『訴えてやる!』なんだろうか。
政治家の怨念でも集まってきているのかね。
転生前の世界では、政治家のクセに国民に対して『訴えてやる!』なんて人がいたけれどアレはどうなんだろう。
政治家ならある程度国民の言葉は受け止める必要があると思うんだよ。
汚い言葉だったとしても、受け止めるべきだよね。
SNSなんかでブロックする政治家もいたよなぁ。
そんな事したら政治家の発するメッセージを受け止める事もできなくなる。
まあこの世界に来て王様になって、実際非難される立場に立ったら多少気持ちも分かるけどさ。
戦場から離れていたみんなが戻ってきた。
「倒せたようだの。流石我が甥だ」
「しかしあんなのがゴロゴロいる世界じゃと、わらわだけなら完全に死んでおったわ」
「策也大丈夫なのだ?あんなの続けて食べてお腹壊してないのだ?」
「お腹はまあ大丈夫だろ」
気分の問題だけだよ。
でも二回目だから少しは慣れたな。
「ところで妖凛がどうしてマフラーになっているのだ?」
「うらやましいだろ?今日から俺はオシャレ策也でいくのだ」
「ははははは。妖凛がそれになるのは見えておったが、なかなかいいマフラーだの」
「どうしてマフラーになったのじゃろうな」
「ずっと策也とくっついていたいからなのです」
「そうなのね。ちょっとジェラシーなのね」
そう言いながらも妃子は特に妬んでいる様子はなかった。
むしろ嬉しそうだった。
「じゃあそろそろ次に行くか」
「ちょっと待つのじゃ。今日はどうも関節が痛くての」
悪魔王サタンが関節痛?
そんな馬鹿な。
でも慣れないものを食べているとそのようになる事もある。
最近ずっと人間界の物を食べていたからかね。
今は不老不死だから一日寝れば治るはずだが‥‥。
「リウマチか?だったら小麦と植物性油は控えた方がいいぞ。オリーブ油ならいいけどな。揚げ物はなるべく避けて米中心の料理に切り替えるのがお勧めだ」
「リウマチではないのじゃ!わらわはまだまだ若いのじゃぞ?」
「そうか?若くてもリウマチになった奴を知っているぞ?(作者だけど)ならば水分が不足気味かもしれない。水を飲んでおくといいかもな」
そんな感じで俺たちの冒険は、今日は此処までにして休む事にした。
関節痛は魔法で簡単に治したんだけどさ。
少しくらいはゆっくりしてもいいよね。
おそらく今いる場所は、暗黒界に最初あった無の世界の周りな気がする。
イメージとしては、土星の星の中が最初に来た世界で、輪の上を今進んでいる感じだ。
既に輪の半分は進んだだろうか。
残り半分の中で、おそらく帰還方法は見つかるだろうと俺は考えていた。
さてその頃、人間界ではまたまた問題が起こっていた。
どうやら有栖川と九頭竜が始めたとあるサービスが、上手く行っていないようなのだ。
有栖川商人ギルドと九頭竜ギルドが始めたのは、店舗で使える割引サービスだった。
どちらかのギルドに登録のある店舗で千円以上買い物をすると、次の日から一週間、一度だけ一パーセント割引で買い物ができるというもの。
転生前の世界で言うならポイントサービスに近いかな。
その場では割引しないけれど、次に来た時に割引できるみたいな感じ。
このサービスは同じ店舗でのみ利用が可能で、有栖川商人ギルドか九頭竜ギルドに登録のある店舗すべてで利用できると謳っている。
千円分買い物をして、次の日高い物を買えばかなり得をするとあって利用者は増えるように思えるかもしれない。
しかしこのやり方での客の囲い込み戦略は、あまり利益を伸ばすのには向いていない。
何故なら提供時間が増えたり、普通に買うのに割高感が発生してしまうからだ。
この割引分の一部は有栖川や九頭竜が支援するが、基本は店舗側が自分たちで埋める必要がある。
となると通常価格はやや高めに設定しないと損をするのだ。
素早い商品の提供を希望する者や、元々安い店の方を選ぶ人も多く、この方法は客を固定するだけで集めるのには向いていない。
尤も、安定した固定客を掴むと在庫管理などがしやすくなるので、それはそれでメリットではあるけれど、現状この戦略はあまりプラスには働かなかったようだ。
むしろ割引がされていなかったとか、ギリギリ千円に届かなかったとか、使えなかったとか、そういった苦情が多く役所へと届けられていた。
「全く面倒な事を。問題を起こして嫌がらせをする作戦かよ」
「住民カードの根本機能の調整は皇だけですから、こういうサービスは難しいでしょうね」
「機器を取り換えるまでは現金払いで対応しているようですよ。どうしてこんな事をしたのか気になります」
有栖川と九頭竜は一体何をそんなに慌てているのだろうか。
有栖川は金を持っているし、九頭竜だってドラゴンの巣に集められた金とかあるだろうから金持ちのはずだ。
俺が金集めしていた頃、ドラゴンの巣で結構集めたもんなぁ。
なのにこの焦り過ぎ感はなんだろうか。
こんなサービスをやるならちゃんと準備が必要だ。
なのに昨日今日でサービスを開始すれば混乱もする。
固定客をつかんで安定させるのは一つの戦略ではあるけれど、大切な事を見落としているよ。
圧倒的に店側が面倒な事だ。
色々問題も出て嫌になれば、登録を解除してくる所もでてくるぞ。
転生前の世界でも、販売スタッフに面倒ごとを押し付ける会社は結構あった。
そのたびに販売スタッフは仕事が辛くなり、余裕がなくなっていった。
余裕が無くなれば売れるものも売れなくなる。
そして仕事が嫌になり辞めたりもする。
この世界では自営業が多いわけで、その面倒が直接店主にくるわけだ。
こんな事やりたい奴なんてそう多くはないだろう。
総司や千えると話している所にリンもやってきた。
「今春も困っているわよ。住民というか九頭竜ギルドを利用している人からなんだけどさ」
「こっちに文句を言われてもね。九頭竜ギルドなんかを利用した奴が悪いよ」
こういう文句をいう奴がいると、行政側は無駄なルールを作らなければならなくなる。
「でも民が困っていたら何かしら対応する必要があるわよね」
そこまで行政で面倒は見切れないよ。
「此花商人ギルドに変更するよう勧めてくれ。商人ギルドの乗り換えなら多少ギルド側で援助もできるだろ?総司」
「そうですね。これは民を助ける為ですし」
全く、商売の問題を政府に助けてもらおうとか虫が良すぎる。
転生前の世界でも、海外に生産拠点なんかを移す企業が多かった。
でもその国で問題が発生したら日本政府に助けを求める奴がいた。
最初から分かっていただろう。
リスクがあるから安く生産できるんだよ。
それで損害が出たら政府に助けを求めるとか、金儲けするならリスク管理もちゃんとやれっての。
まあ政府には国民を守る義務があるわけで、相手国が動くならこちらも動かざるを得ない訳だけどさ。
商人ギルドの戦いは、一企業の戦いというよりは国家の戦いとなっている。
「七月からのサービス告知はもうやってるんだよな?それを前面に押し出していこう。元京極商事の職員の研修はどんな感じだ?」
「もう戦力として使えるレベルにはあると思います」
「だったら使ってもいいだろう」
しかしまさかの展開だわ。
有栖川と九頭竜が急いだおかげで、商人ギルド的にはラッキーが舞い込んできたよ。
乗り換えさせるチャンスだからね。
ただやっぱり疑問なのは、どうしてこんなに急いでいるのか。
どうしてこんな無茶を立て続けにやってくるのか。
九頭竜と組んだのも驚きだし、サービス無料化もかなり負担のかかる戦略だ。
此花を陥れるような工作までして、今度は即日の割引サービス開始。
それだけ有栖川にとって商人ギルドの覇権は重要って事でもあるんだけれどさ。
何にしてもこの勝負、かなり俺たちの勝利に近づいたと言っていいだろう。
そう思った時、いつものアレがやってきた。
「策也さん、じゃないくて大帝さん!大変なんだよ!ニュースを見るんだよ!」
アチャー‥‥。
こりゃみじけぇ夢だったか?
また何かとんでもない事が起こったか?
急いで情報を届けてくれるのは嬉しいけれど、金魚は損な役回りだな。
「どうした金魚?」
「と、と、と、とにかく見るんだよ。何もかもが大きく変わるんだよ」
今までにないほど動揺しているな。
一体何があったんだよ。
俺はマジックボックスでニュースを確認した。
『有栖川国王死す!新しい国王は実子ではなく養子として迎え入れた一般人?有栖川旧神とは?』
「死因は老衰死か。映像もあるな」
映像を見ると、新たに王となった旧神が挨拶をしていた。
『俺が新たに有栖川の王となる旧神だ。特に何も語る事はない』
挨拶はそれだけだった。
「若いんだよ。それにちょっと格好いいんだよ」
「エルフなんですかね?耳が長いようですが」
「有栖川がエルフを跡継ぎにするでしょうか?王子もいるのに気になります」
俺は松姫からコピーした能力、第三の目で映像を確認してみた。
違う、ヒューマンじゃない。
おそらく闇の神か魔物が変化した姿だ。
エルフどころじゃないぞ。
有栖川がヒューマンですらない者を跡継ぎにするだろうか。
俺は十年以上前の事を思い出した。
小鳥遊は獣人に支配されていた。
もしかしたら有栖川もその可能性はないだろうか。
もしそうなら、この新しい王はかなり強いかもしれない。
だいたいこの世界の王はあまり顔を表には晒さないのだ。
有栖川ほどの大国の王が顔を晒すのだから、自信という裏付けがあってのものだろう。
邪眼で確認しても強さが見えない。
強さを隠している辺りもヤバさを感じる。
「この所有栖川が焦っていると感じたのは、命がそう長くない事を悟っていたからだろう」
「それだけでしょうか。僕はこの新しい有栖川王から恐怖を感じるのですが」
「そりゃそうだ。こいつヒューマンじゃないからな」
「それって、魔王の再来なんかよりもヤバい事なんじゃないの?」
人間以外、それも闇の神か魔物が人間界の一・二を争う王国の王となるか。
リンの言う通り確かにヤバいかもしれない。
「とはいえ今は何もできないな。もしかしたらいい王様になるかもしれないし、まだ何も分かっていない。金魚、叔父さんたちから情報を聞き出す事はできないか?」
「それが、既にこんなメールが来てたりするんだよ」
金魚は小麟の住民カードを出してメールを見せてくれた。
『もう戻ってくるな。世界が大きく変わるかもしれない』
これだけではよく分からないが、メールの相手は迅雷の方か。
今はセカラシカの町で領主をしていたはずだ。
有栖川の中枢とは離れているが、情報は豊来から得ているのだろうか。
「金魚は迅雷から何か話が聞けたら教えてくれ。とりあえずは様子を見るしかないだろう」
「分かったんだよ」
策也は何をやっている。
いや知ってるんだけど。
ソロソロ戻ってこないと何か起こるかもしれんぞ。
チート感が失われつつある大帝とか霧島じゃ不安なんだよね。
元々俺、小心者だしさ。
大帝の俺は、とにかく本体の策也が戻るのを祈るのだった。
2024年10月11日 言葉を一部修正
 




