白咲千秋さん
今日はみんなでキャンプの準備の為の買い出しに来た。もうここからキャンプが始まっていると言っても過言じゃない。
「あ!遅いぞー。淳太〜。」
「おはよ、淳太。すまんな、楓が早く行こうって聞かなくてな。」
まだ集合予定時間の20分前だ。それだけキャンプが楽しみってことか。
「おはよう、みんな早いね。」
「おはようございます、皆さん。」
そしてあとから、白咲さんと、白咲さんのお姉さんらしき人が来た。と言うか、みんな早いな。
「おはようございます。えっと……。白咲さんのお姉さんですか?」
気難しい人なら怖いので、少し声のトーンを高めにして話したが、不必要だったかな。
「ええ。蒼空の姉の千秋です。よろしくね。」
とても美人な人だ。というか、姉妹揃って美人だな。
「俺は、暁月淳太です。よろしくお願いします。」
俺が自己紹介をすると、千秋さんは、鑑定をするかのように見てきた。怖いよ、この人。
「俺は土井陽太です。よろしくお願いします。」
こいつ、初対面の人には妙に紳士的な対応するよな。
「私は松風楓です。陽太の彼女をしています。」
こいつもなんか、いつもと違う。
まぁ、いいか。
「よろしくね。みんな。それと、妹と仲良くしてくれてありがとう。」
なんだ。勘違いをしていたが、優しい人なんだな。
「いえいえ、こちらこそ、いつもお世話になっています。」
本当に、お世話になっているのは俺の方だ。
「さ、早く買い出しに行きましょう!」
そうだな。早く行くか。