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side―白咲蒼空

side―白咲蒼空

初めてキャンプに行ったのは、二年前、家族と行ったときだ。その時から私は、キャンプの魅力にハマっていった。でも、クラスにキャンプが好きな人はいなかった。そんなとき、国語の授業で、暁月さんがキャンプ好きなのだと知った。


「いた!キャンプが好きな人!」


その時から彼とキャンプに行きたいと思うようになった。その事を姉にメールで相談すると、


「それはきっと恋だよ、妹よ。勇気を持って誘ってみたら?」


と助言が返ってきた。私は姉の言葉を信じて、放課後、暁月さんをキャンプに誘ってみた。


「ごめん。今日は少し用事があるから…。」


そう断られてしまった。でも、せっかく見つけたキャンプ好きなので、連絡先だけでも交換したい。聞いてみると、連絡先を交換して貰えた…。迷惑だったかな。


「そんなことないよ!蒼空みたいな美人さんと連絡先を交換できてそいつも嬉しいはずだよ。」


姉はそう言ってくれたが、やっぱり迷惑だっただろう。そう思い、謝罪のメールを送った。

全然話したことはないけど、少し寂しい。

そんなことを思っていると、彼から返信が来た。


「やった!」


私はそう呟いた。彼からは許して貰えただけでなく、キャンプにまで誘って貰えた。今まで家族としか行ったことがない私からすれば、初めて友達と行くキャンプだ。今からでも楽しみ。


「お姉ちゃん!キャンプに誘って貰えた!」


私は嬉しさのあまり、姉に報告した。でも、どうしてキャンプに誘ってもらっただけで、ここまで心が踊るのだろう。やっぱり私は彼に一目惚れをしてしまったのだろうか。


「そう。良かったね。でも寂しいなぁ。つい最近まで『お姉ちゃん!』って後ろついてまわって来たのにねぇ。」


うぐ。確かに最近まで私にとって姉が第一だった。姉はずっと私の味方だからだ。両親に怒られた時も、姉だけは味方してくれた。私は姉が大好きだ。


「そうだ!今度その子をうちに連れて来てよ。お姉ちゃんもその子を見てみたい!」


確かに。自分の妹がどこの誰かと一緒に一晩過ごすのは不安かな。今度キャンプ道具を買いに行く時に誘ってみよう。

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