大丈夫だよな?
時間は戻って現在…。
俺は家に帰ったあと、次のキャンプはどこで行おうかと、パソコンとにらめっこしていた。すると、スマホが鳴った。
「今日は突然すみませんでした。私の周りには、キャンプが好きという方がいないので、ついはしゃいでしまいました。今日のことは忘れてもらって構いません。」
白咲さんからのメッセージだ。随分と律儀だな。今日のことは驚いたが、確かにうちのクラスと女子は都会っ子だ。自然の中で遊びたい。みたいなやつはいないだろう。気持ちは分からなくもない。
「全然大丈夫だよ。突然のことで驚いただけだし、またキャンプに行こうとしてたから、次は行こうよ。」
俺も陽太と知り合う前は、よく一人で行っていた。最初は楽しいが、やはり心細いと感じることがある。陽太も一緒なら、大丈夫だろう。
「ありがとうございます!まだまだ初心者なので、ご指導のほどよろしくお願いします。」
可愛いやつだな。流石は学校の女神様だ。
すると、またスマホが鳴った。誰だろう。
「淳太〜。次のキャンプ、楓も行きたいって言ってるんだけど、連れて行っていいか?」
楓は、陽太の彼女で、松風 楓と言う。陽太とは中学の時から付き合っているらしい。しかし、丁度いいな。白咲さんも女子一人は不安だろう。
「全然構わないよ。白咲さんも誘うことになったから、松風さんにも伝えといてくれ。」
「おっ。白咲さんも来るのか。というか、お前らいつの間にそんなに仲良くなったんだ?」
そういえば、陽太にもさっきの話はしていなかった。
俺は簡単に白咲さんとの出来事を話した。
「すげぇじゃん。みんなの女神、白咲蒼空さんだぞ。淳太にも春が到来か?」
「バカいえ。仮に付き合えたとしても、周りの男子に殺されるよ。」
こればっかりは怖いものだ…。一緒にキャンプに行くのは問題ないよな?
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