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3時間前…

白咲さんにキャンプに誘われる3時間前、その時間は、国語だった。国語の担当―浅川摩耶先生もキャンプが好きなようで、授業中に突然、


「そういえば、この中にキャンプ好きなやついるか〜?」


こういう時、いつもは手を挙げないが、今日は何故か手を挙げた。誰かからの猛烈な視線を受けている気がしたが、気のせいだろう。


「意外だな。暁月、キャンプが好きなのか。また今度一緒にキャンプ行くか?」


「遠慮しておきます!」


なんて茶番を終えた。今はキャンプブームだが、俺の周りにキャンプが好きなやつが少ないので、先生とは良い関係を築けそうだ。その後は、普通に授業を終えた。


「淳太、完全に浅川先生に目をつけられたな。」


こいつは俺の数少ない友達の一人で、彼女持ちだ。名前は土井陽太。天パで顔立ちもそこそこ整っている。髪と同じく、性格にも癖のあるやつだが、根はとても良い奴で、よく一緒にキャンプに行く。


「うっせ。でもこれからは、キャンプ場をしっかり選ばないとな。うっかり鉢合わせしてしまう。」


ちなみに浅川先生は独身の27歳。年齢は伏せていたが、先生が免許証を落としたのを過去に拾ったことがある。住所などは興味が無いので見てないが、年齢は気になるので見てしまった。


「鉢合わせした暁には自分のテントにお持ち帰りだろうな。」


「違いない。」


この前、浅川先生がボソッっと、『結婚したい。』と嘆いていたのを聞いてしまったから、陽太が言っていることは、あながち冗談じゃないかもしれない。


「次はいつキャンプに行くんだ?」


「そうだな…。確かにもうそろそろ行きたいな。」


前にキャンプに行ったのは、三ヶ月前程だ。そんなペースで行くものではないのだが、行きたいのだから仕方ない。


「まぁ、いつでもいいが、次行く時は誘ってくれよ。」


「あぁ。分かったよ。」


そんな話をしていると、横から視線を感じた。見てみたが、俺を見ているやつはいない。やはり勘違いなのだろうか。


「どうした?」


陽太が心配そうに聞いてくる。


「いや、なんでもない。」


俺は思っていなかった。この後、学校の女神様にキャンプに誘われるなんて。

カクヨムでも投稿していますので、そちらでも是非ご覧下さい。カクヨム限定の話なども投稿する予定です。

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