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第三章・俺の目的は…
二人がキョトンとしているので、「俺は二十二歳だ」と二人に言う。
すると二人は言っている意味が分かったのか、「「ああ、なるほど」」と手を叩く。
二人の息はピッタリだった。
そして、
「私は十七歳です。で政臣は――」
「俺は十八歳です」
二人とも俺よりも若い――それがなぜかくやしかった。
*
二人には年齢だけじゃなく、好きな食べ物や嫌いな食べ物も聞いていたのだが、
「さっきから話はぐらかそうとしてますけど、お兄さんの目的ってなんなんですか?」
冷菜に話をはぐらかしていることがばれてしまった。
「俺もそれが気になります」
「私たちパーティーになるわけですし、隠し事はなしにしましょう」
別に隠してたわけではない――きっとそんな言い訳は通じないだろう。
「俺の目的は――」
そう俺が言おうとして、「キャア」と誰かが派手にずっこけた。