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童貞魔法使い 異世界へ  作者: ミルノ。
第3章 ダンジョン編
33/33

うろうろ

読んで頂きありがとうございます。

カリンとケロベロスが消えてから体感でも、数時間が過ぎる中、俺は、超神水の回りをうろうろ歩き回る事しか出来ない。


初めは、居なくなったのであれば、何かの拍子に直ぐに戻ってくるものだと思って待っていたがいくら待ってもいっこうに帰ってくる気配がないない。


「まさか、死んだのか?」


超神水

ダンジョン最下層にある特殊な液体で、体の中に秘められた潜在能力が引き出される効果を持つ。


ただし、ダンジョンを正攻法で一から攻略した者にのみ作用され、その対象者以外の者が使用すると、死ぬ。


死ぬって書いてたし、普通に考えたら死ぬんだろうがなんせ、死体がない。

死体うんぬんより、光って消えたと言う現象が引っ掛かる。

だから、死んだと考えるより転移した可能性が高いと考えた。


では、なぜ転移した? なぜ帰ってこない?


思考を巡らせても何も思い付かない。


もしかしたら、外へ出られる手掛かりがあるかも知れない。


ただ、ここに居ても何も始まらない。

俺は、早くここを出るんだ。


目をつぶり、文字通り決死の覚悟で超神水の水溜りに足を踏み入れる。


「ん? 生きてるぞ? どういう事だ。」


水溜りの底を除き混むとそこには、大きな魔方陣の様なものが描かれていた。


スキル:鑑定を使用する。


転移魔方陣

ダンジョン入り口、又は、その付近へと転移できる。

尚、この転移魔方陣を使用した者は、任意でここへ戻って来ることが可能になる。


超神水

飲まなければ効果は出ない。死なない。


「やはり、転移魔法があったか」


魔法陣と一緒に超神水まで鑑定されて死なない理由もわかった。

超神水の水溜りの真ん中へと歩き出す。


すると、カリンとケロベロスが消えた時の様に水溜りが耀きだし視界が真っ白になった。

目を開けると目の前には、心配そうな顔をして何かを探してうろうろしているカリンとケロベロスの姿があった。


「あ! いた! 心配しましたよ!」


俺を見つけた二人がかけより


ぐふっ


俺に抱き付いて来た。


タックルに近いそれは、俺の意識を刈り取る一歩手前まで来る勢いで、その勢いそのままに強く俺の体に押し付けられる柔らかい物に童貞の息子が反応する。


「ん? なんですか? この固いものは?」


「なんでもない。 なんでもないからじっくり見るな触るな!」


「怪我ですか? 毒があったら危険です! 早く抜かないと手遅れになります! 早く見せてください!」


「良いから触るな! 何で服がはだけてる。何でそんな体勢になるんだ。 こら、止めろ止めてくれー・・・・。」



*************************

気影で座り込む俺にカリンが話かける。


「どうしたんですか? そんなに元気なくして、早くダンジョンから出たかったんじゃないんですか? もっと喜ぶべきだと思うんですけど、私も一生懸命頑張ったんですけど」


「こんな辱しめを受けてもう、生きていけない。」


「何を言ってるのかわからないです。」


何はともあれダンジョンから地上へ脱出出来たことは大きい。

これで、二人を助けに行ける。


しかし、無策に突っ込めば、ダンジョンに突き落とされた時の二の舞になるだろう。

もしくは、今度こそ確実に俺の首を取りにくるだろう。


ダンジョン脱出したとは、言え

俺は、未だに弱いままだ。

運良くただ生き延びただけに過ぎたない。


相手は、見知らぬ世界の一王だ。


上手く助け出せたとしても、その後はどうなる。

一生国から追われ、いつ捕まるかもわからない人生をビクビクしながら過ごさなければならないのか


仮に王を殺したとて、同じことだ。

王殺しの大罪人を国が見逃すわけがない。

そもそも、そんな力が俺にはない。


「そんなに考え込んで、何か困ってるんですか?」


俺の顔を心配そうに除き込むカリン。

なぜかいつも、俺の事を心配してくれて助けてくれる。


俺は、カリンにことの経緯を説明した。


「私が力になりますよ。」


彼女は、満面の笑みで即答する。


「どうして、そこまで俺を助けてくれる。 相手は強大だ。 国が相手なんだぞ。」


「貴方が困っていたら、私は、全力で力を貸します。 貴方が私の命を、心を救ってくれたから、今の私があるから、だから」


下を向き頬を紅く染め顔を上げる


「私は、貴方のものです。」

ここで第三章ダンジョン編が終わりになります。

書こうと思っていたダンジョン編とは、全然違う物になってしまいましたが、楽しんで頂けたでしょうか。


続きが気になる

早く続きを書いてって思った方は、ブックマーク、評価をお願いいたします。


ヒット作には、ならないとわかってますが

作者のやる気ポイントになるのでお願いします(^^ゞ

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