生きてるのか死んでるのか
数少ない読者様、ブックマーク様
更新遅くなり申し訳ありません。
腕を失い血を失い意識を失った俺は、生きてるのか死んでるのか、どれくらい寝たかすらわからない。
重い身体を起こし、目を覚ますと見たことのない絶景が目の前に広がり唖然としてしまった。
「う、美しい・・・。」
なぜか、幻想的な景色を見渡せるお花畑の中に寝かされていた。
「ここは、夢? それとも天国か?」
在り来たりなセリフを口にしてしまい、少し恥ずかしい。
だが、いざこんな状況に立たされたら出る言葉は、こんなもんだろう。
しばらく、死の淵から生き伸びた喜びと、この絶景をじんわり味わっていると、さっきの美少女が現れた。
「ん?」
女の子の後ろにでかい生き物が見える。
遠目でよくわからなかったが、よく見てみると俺の腕を食い千切った狂暴なモンスター
ケロベロスだった。
「ちょっ、ヤバイって。」
怯える俺に対してケロベロスがやけに大人しい。
なんだか様子がおかしい。
あんなに死のオーラを振り撒き、見ただけで生気を失いそうになる恐怖を植え付けていた姿は、見る影もない。
二つ潰されたはずの頭が3つに戻り
にらみ殺す目は、ぐるぐる回り
なんというか
そう、ケロベロスがアホになっていた。
アホになったケロベロスを女の子が引きずって来た。
「どうしたの? それ・・・。 確か、頭二つ無くなってよね? てか、何で生きてるの?」
俺が呆気に取られながらも聞いてみると、モジモジしながら照れくさそうにカリンが答える、
「頭が3つあった方が可愛いと思ったので、治してあげました。」
うん。 頭が3つになったからって可愛さ3倍には、ならないからね。
「それに、貴方が喜ぶと思って連れて来ました。」
満面の笑みでそう答えるカリン。
可愛いけど、怖い怖いよこの子。
どこの誰が腕を食い千切って、殺しに来たヤツに喜んで再開したがるんだよ。
もう、良いよ。 可愛いから許すけどさ。
だから、その誉めてって言うような笑顔を止めて
ちょっと、トロっとした顔で俺を見るのを止めて
童貞には、キツいから色々キツいからその顔でくっつかないで
はふぅっ・・・。
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「所でここは、どこなんだ?」
ケロベロスと戯れるカリンに問い掛けるが、あの犬は良く自分を殺そうとした相手と遊べるよな。
「ここは、このダンジョンの最下層ですよ。」
「最下層・・・?」
何気なく答えるカリンに絶句する。
何を言ってるんだこの子は、頭がおかしい子だとは思っていたが、ここまで酷いと言葉がでないぞ。
いや、しかし考えて見れば地獄の門番であるケロベロスが何かの門を守っていたと考えれば、納得出来る。
しかし、そうなるとカリンは一体何なんだ?
そんな疑問に思考を巡らせているとカリンから声をかけられる。
「どうしたんですか? ボーっとして大丈夫ですか? 豆食べます?」
気付くと口元まで、豆が迫っていた。
「大丈夫! 大丈夫だからそれを俺に近付けるな!」
「そんなに拒絶しなくても・・・。 でも、元気なら良かったです。」
慌てる俺に笑顔で言うカリンに見とれてしまう。
こんな笑顔を向けられると、さっきまで考えていた疑問もどうでも良くなって来てしまった。
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