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童貞魔法使い 異世界へ  作者: ミルノ。
第一章 現代編
3/33

娘ができた。

俺は、運命的に出会った名前も知らない女性と結婚する事になった。

今、俺が彼女の事をわかっていることは、自分を犠牲にしても相手を思いやる優しさを持っている事と、赤いカサを持ち、雨に濡れて透けた下着だけである。


相手の事をそれだけしか知らない。


否。


それだけ知っていれば、十分なのだ。


もし、それ以上を求めてしまっていたら、もし慎重に行動していたら、きっとこんな奇跡を手入れることは、叶わなかっただろう。


今、俺は


「幸せだぁ。」


頬を緩ませ、そんな幸せを噛み締めている俺は、どうしようもないアホだった。

プロポーズした直後、婚姻届を提出

晴れて夫婦になり、その時彼女の名前が「神奈」である事を知った。


俺の住むアパートでは、二人で住むには狭く、壁も薄いため夜な夜な色々と迷惑になる事を想定し、小さな家を購入する事に決めた。


記念すべき童貞卒業は、しっかり準備して行わなければならない。

童貞30年に死角なし!


そして、今日から新居もとい、愛の巣で二人っきりの熱々な毎日を過ごす予定に心踊らせ神奈を待つ


「初めてのデリヘルとは、こんな感じなのだろうか?」


そんなバカな考えも頭によぎってしまうくらい幸せなのだ。


ピンポーン!


「キター!」


俺は、落ち着こうにも落ち着けず、走って玄関まで向かった。

緊張する心を落ち着かせる為、ドアの前で深呼吸して冷静さを装いドアを開ける。


ガチャッ


するとそこには、いつ見ても癒される優しさ溢れる笑顔の彼女とミニスカ、ニーハイの可愛い女の子が一緒に立っていた。


「????」


俺は、オプションをお願いした覚えがないのですが。


困惑しているとその状況を察したのか神奈が、笑顔で簡潔に説明してくれた。


「娘です。」


迷い無き真っ直ぐな目で、笑顔のままそう教えてくれた。


「あ、娘さんでしたか、とても可愛い子ですね。 えっと、これからよろしくお願いします。」


彼女の笑顔に負け、色々、本当に色々聞きたいことを抑え娘さんに挨拶をした。


「……ペコリ。」


娘さんは、シャイなのか無言無表情のまま、頭を下げた。


う、うん、第一印象は、悪くないのかな?良くもないだろうけど、最初は、こんなものだろうと思うも頭の中が整理仕切れない情報量でいっぱいだ。

オーバーヒート寸前で複雑なこの感情、ちょっと冷静になり

何がこんなものだろうなんだ、と自分に突っ込みたくなるが、また混乱してくる。


そんな思考停止状態になっている俺を素通りし、家に入る二人


「とても素敵な所、あなたと出会い結婚出来て良かったです。今夜が楽しみ」


その言葉に、さっきまでの雑念は、全て消え俺の頭の中は、幸せと期待でいっぱいになった。


ちょっと、予想外な展開があったが俺の愛にブレはない。


こうして俺は、童貞のまま結婚して子供まで出来ると言うごくごくありふれた日常を過ごすことになった。


今更ながら気づく


「あれ?これって、色々と大丈夫なの?」


そして、娘の名前が「メイ」である事、15歳で今年から高校生になる事を後から聞いた。

連続投稿します。

良かったら続けて読んでみてください。

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