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童貞魔法使い 異世界へ  作者: ミルノ。
第3章 ダンジョン編
29/33

戦いにならない戦い。

祝!ブックマーク目標

10人達成しました!!!


お祝いに美味しい牛丼屋に行くことにしました!

本当にありがとうございます!


次の目標は、倍の20人!

がんばります!

ケロベロスと対峙した俺は、カリンを逃がすために囮になろうとしたが失敗、最終手段として頭がパーになる豆をケロベロスの口に投げ込むことにした。


「これでも食らえ!」


完全回復する不思議な豆だが、三分の一の高確率で頭がパーになる恐ろしい豆だ。

もし、仮にケロベロスの頭がパーにならなかったとしても、体内の活性化がのせいで俺みたいに、しばらく動けなくなると踏んだ。

だから、食べてくれさえしたら俺達は、助かる可能性が出てくる。

その一点に全てをかけたが……。


「う、う……。」


ケロベロスの放つ死のオーラにあてられ、身動きが取れない。

圧倒的力の前に息をする事も忘れてしまいそうになる。


この絶体絶命の窮地を脱するために、せっかく見つけた打開策も圧倒的な力の前では、意味をなさない。


俺は、思い知らされる。

ここは、ダンジョンの下層域

弱肉強食の世界であり、弱い者は、強い者に蹂躙されるしかないのだ。


今にも俺を食べたそうにヨダレを垂らすケロベロスだが、弱者をいたぶるのが楽しいのか、なかなか襲いかかって来ない。

膠着状態の中、カリンがちゃんと逃げる事が出来たのか、このプレッシャーに耐えられずに倒れていないか心配になり、目だけを動かしカリンの様子を伺う。


「な、何してるんだお前……。」

「へ? 豆、美味しいですよ?」


少し離れた場所で、くつろぎながら豆を食べていた。


質疑応答がおかしい。

このプレッシャーの中、どうしてくつろいでいられるんだ。

言いたいことが山ほどあるが言葉が出ない。


心配していた俺の感情などお構い無しに、カリンはくつろぎ、ケロベロスは、膠着状態から今か今かと俺を食べようとしている。


俺の頭など簡単に噛み砕いてしまいそうな牙と汚いヨダレを垂らし大きな口を開けて「圧倒的な死」が迫っている。


早く動かないと二人共、死んでしまう。

今、俺が死んだら残された神奈達は、どうなってしまう。

少しで良い。 目の前の口の中に豆を入れるだけで良い。

それだけ、動ければ助かる可能性が生まれる。


(動け動け動け動け動け、今動かなければ、今殺らなければ、全てを失ってしまう。 ようやく手に入れた家族をようやく手に入れた幸せを取り戻さなきゃいけない! 失うわけには、いかないだ!)


しかし、思いだけが一人歩きし、体が動く事はなかった。


諦め死を受け入れた瞬間、体の硬直が解け動けるようになった。

だが、もう死が目の前に迫っている。


全神経を右手に向け、ケロベロスの口へと向ける。

ケロベロスも急に動き出した俺に驚き、咄嗟に口を閉じた。


「痛! ぐ、うわぁぁぁぁぁぁ!」


豆をケロベロスに食わせる事が出来たが代償は大きく

俺の右腕がケロベロスの牙でごっそり持って行かれた。


痛みをこらえ、ケロベロスの様子を伺う。


「頼む効いてくれ!」

「………………。 ク、ク~ン……。」

「やったー! 大勝負に勝ったぞ!」


俺の右腕ごと豆を食べた頭のケロベロスは、白目を向いて舌を出しながら半笑いで頭を上下させていた。


「おいおい、本当にやべぇ豆じゃねぇかよ。 こんなもん躊躇なく俺に食わせたアイツは、本当に悪魔みたいなヤツだな。」

「「グオオオオオ!」」


ホッとしたのも束の間、効果があったのは、豆を食べた三つの頭の内の一つだけで、残りの二つの頭が怒り狂い俺に殺意を向ける。


「アハ、アハハハハ……。」


希望も何もない現状に右腕を食い千切られた激痛を忘れ、動く事も出来ず、呆然と立ち尽くし笑ってしまう。


豆一粒に賭けた大勝負には、何の意味も無かった。

初めから戦いにならない戦いだった。

もし、良かったらブックマーク、評価してもらえるともっとがんばろー!ってなるので、よろしくお願いします!

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