危ない小悪魔。
また、投稿が遅くなってすみません。
大切な読者様の為に、完結まで必ず書きますので、良かったら最後まで読んでください。
今、続きを書けているのもブックマークして下さった7名の方のおかげです。深く感謝します。
彼女が三年間過ごしたマイホームで横になり、出された食事(豆一粒)を少し、ほんの少しだけ戸惑う。
「これを食べると不思議と力が湧いて元気になりますよ!」
不思議と力が湧いて? お前の頭が涌いてるんじゃないのか? やっぱり、こいつアホなんじゃないか?
「もしかして、私を疑ってるんですか? そう言うの印象が悪くなりますよ? せっかく私の家に招待して介抱しているのに疑いの目で見るのは、良くないと思います。」
「ん? あ、ああ。 別に疑ってる訳じゃないんだが、不快な思いをさせてすまない。 身体中がボロボロで痛みに耐えてるだけなんだ。」
釈明するがなかなか聞いて貰えず、彼女は頬っぺたを膨らませプイッと、そっぽ向いてしまった。
その顔も又、可愛いものだ。
俺は、渡されたご飯(豆一粒)を手に取り食べる事にした。
もちろん、彼女が言うような効果が有るとは一切思わず、少しでも栄養を摂取し、早く回復するようにと思ったからだ。
「うぁぁぁぁぁぁぁ?!! うえっ?! ぐ、が、あか、か、かぷこっん……。」
豆を食べた瞬間、身体中から悲鳴が上がり体温が一気に上昇する。
汗が吹き出し、訳のわからない言葉も飛び出る。
(くそっ! やられたか!)
豆を食わせた張本人を見ると、先程までそっぽ向いていたはずなのに、楽しそうにめちゃくちゃ笑顔で俺を見ている。
まるで、悪魔そのものだ。
(ちくしょー! こんなオチで死ぬなら見捨てときゃ良かった。 もし、生き延びれてたら絶対にぶっ殺してやる。)
闘志と殺意だけを残して俺は、冷たく暗い闇の中へと意識を失い消えて行った。
―――――――――――
「知ってる土天井だ。」
俺は、柔らかい土の上で目を覚ますと、体の異変に気付く。
「痛みが……ない? それどころか足も元に戻ってる。」
まさか、本当にあの豆一粒でこの驚異的な回復を果たすとは、夢にも思わなかった。
疑ったり、敵意を向けた事をこっそり謝らなければならないな。
「あっ! 起きましたか? 無事に意識を取り戻せたようで良かったです! 運が良いんですね!」
もの凄い笑顔で女の子が駆け寄る。
それよりも最後の言葉が何か、引っ掛かる。
「運が良いんですね……? どう言うことだ? 運が悪かったらどうかなっていたのか?」
「えっ! あ、あー……。 あの豆を食べると体の回復が以上に高過ぎる為、回復力と新陳代謝を上げすぎて、自分の体温に脳がヤられるから、三人に一人くらい頭がパーになる事があるんですよ。」
「パーが何だって?」
「それくらい助かったんだから、良いじゃないですか! それよりも、私に感謝の言葉とかないんですか?」
「てめえ! 三人に一人の確率ってかなり、高確率でパーになるじゃねーか!」
口喧嘩が続いたが、結局助かったからよしとすることになった。
命を助けあった中なのに、まだお互いの名前も知らないから、自己紹介する事にした。
「俺は、水無月 純だ。 せっかく助けてくれたんだ。 気を使わなくて良いから親しみを込めて水無月さんと読んでくれ。」
「貴方、絶対性格悪いですよね。 どんどん最初の好印象が悪くなってますよ。」
出会ってから彼女を怒らせてばかりな気がする。
少し不機嫌ながらも、彼女は自己紹介を始める。
「名前は、カリン。 私は小悪魔、あなたのこと好きだけど嫌い。 出身は、鹿児島と言う所らしいです。」
プンプンしながらちゃんと自己紹介する所がまた、可愛い。
殺伐としたダンジョンの中でこの女の子は、癒しをくれる唯一の存在なのかも知れない。
ちょっと、うっとりしてしまい聞き逃す所だったが、今鹿児島出身って言わなかったか?
まさか、この子も俺の世界からの転移者なのか?
事情が気になり聞いてみる事にした。
「今、鹿児島出身と言ったがお前も日本から転移して来たのか?」
「日本? 転移? なんですかそれ? 豆の効果で脳が沸いちゃいましたか?」
「いや、今鹿児島出身と言ったじゃないか!」
「はぁ、言いましたけど、それが何か? 豆、もう一粒食べときますか?」
そう言うと、おもむろに取り出した豆を俺の口元に近付ける。
「危ねぇ! 危ねぇよこの小悪魔。 その豆を俺に近づけんな!」
読者様の為に書くぞー! ってなるので、良かったらブックマーク、評価してもらえると嬉しく思います!




