取ったどー!
連載が途切れてしまい大変申し訳ありません。
引き続き頑張って書いて行くので永い目で見て頂けると有りがたいです。
「ブックマーク……。 ゼロ ブックマーク……。 ゼロ ブックマーク! あっ増えた。 また減った……。」
目を覚ますと牢屋の中で手足を縛られていた。
「訳のわからない夢だったけど、なぜか怖かった。」
しかし、たかが人間一人を拘束するには、少し厳重過ぎやしないか?
疑問に思っていると、監視していたヤツが起きた事に気付き話しかけて来た。
「お前は、一体何者なんだ! いくら叩いてもいくら拷問しても、気持ち良さそうに眠りやがって、いきなり苦しそうな声を出したと思ったら、(書いても書いても評価されない。)だの(この小説そんなにつまらないのかな。)とか、ぶつぶつぶつぶつ呟いて気持ち悪かったから、俺達の手には追えないと判断して牢屋にぶち込む事になったんだぞ。」
そんな事言われても困る。
夢や寝言は、俺の意思とは関係ない所で動いてるからどうしようもないし、寝言を聞かれた俺は、ずっとずっと恥ずかしい。
「あの……。 俺は、殺らないと行けない事があるので、ここから出してくれませんか?」
「やる事? なんだそれは、そんな簡単に出せる訳ないだろ! 偉い人呼んでくるから大人しく待ってろ。」
そう言って監視は、持ち場を離れた。
「ま、この程度の拘束くらいなら、一人で抜けられるんだけどねっ! っと。」
拘束具と牢屋を軽々と壊し、高々と背伸びをする。
「ふはぁ。 よく寝たから気分爽快だ。 早く終わらせてメイと神奈を助けないと。」
足音が聞こえる。
監視がお偉いさんを呼んできた様だ。
「おい! なんで外に出てるんだ! 牢屋が壊れてるじゃなねぇか!」
「そんな事どうでも良いじゃないですか。 それよりも、貴方が魔王軍の大将ですか?」
「どうでも良くないが……。 この軍を指揮している大将は、私だ。」
「そうでしたか、貴方の首を取って帰らないといけないので、殺しても良いでしょうか?」
「な、なんだと……!」
俺の言葉と、凄まじい殺気にその場の空気が一気に凍りつく。
普通なら拘束された弱者の虚言だと簡単に切り捨てることの出来る言葉だが、目の前にいる男は、違う。
拷問を受けたはずなのに、意図も介さず爆睡し、牢屋に入れたはずが外に出ている。
想像を遥かに越えた、規格外の化け物。
このままでは、抵抗する事さえ許されず、この場にいる全員が殺される。
この凄まじいプレッシャーに大将は、冷や汗が吹き出し、黒かった髪が一気に白く変わる。
必死に生き残る言葉を探す。
「なぜ、俺の首を狙う……。」
必死に言葉を探したが、このあまりにも普通の言葉しか考えつかなかった。
だが、何も喋らなければ殺される事を理解していたから言葉で命を繋ぐ。
「貴方の首を取って帰らないと嫁と娘の命が危ない。 それに、貴方がいなくなれば、この長く続く悲しい戦争が終わり、みんなが平和になります。」
「ちょっと待ってくれ! 俺達は、誰とも戦争何てしていない!」
「どう言う事ですか? この場を逃れる為の嘘なら許しませんよ。」
俺の殺気が更に強まり周りで立っていた兵士達は、立つこともままならなず、へたりこんでしまい息をするだけで精一杯だ。
「この状況で嘘を付く程バカじゃない。 人間達は、この土地にある資源と俺達を奴隷する為に攻め込んできた。 俺達は、仲間を守る為に戦っているんだ。 決して俺達が戦争なんてやっていない。 あんたは、あの王に騙されてるんだ。」
「そんなバカな……。 それじゃ、娘達は……。」
俺の殺気が収まり安堵してか気が抜けた兵士達は、気を失い大将も地面に膝がつく。
「大将の首を取ったと王に報告すれば、俺の言ってる事が本当だとわかるはずだ。 俺達の宝を持って行けば証拠になるだろう。」
「こんな物もらって良いんですか?」
「あんたが本気で殺しに来ていたら持って行かれてた物だ。 俺達は、平和に生きたいだけだからな。」
「うおおおお! 取ったどー!」
俺は、宝を受け取り急いで王都に戻る。
魔王軍の本拠地に乗り込む時の失敗を生かし、時々休みながら出来るだけ急ぎ、街にようやく着いた頃には夕方になっていた。
焦る気持ちを抑え、王の元へ向かった。
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