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童貞魔法使い 異世界へ  作者: ミルノ。
第2章 異世界編
20/33

朝チュンか? 朝チュンなのか?

投稿が遅くなってしまい申し訳ございません。

数少ない大切な読者様をお待たせした。

引き続き楽しんで読んでもらえると嬉しく思います。

鳥のさえずる鳴き声と、温かく柔らかい感触に包まれ目を覚ますが、身動きが取れない。 辺りを良く見ると昨夜助けた女の子達が俺に絡み付いて寝ていた。


「朝チュンか? 朝チュンなのか!」


昨夜寝る前に別々の部屋で寝るようにしていたはずなのに、なぜか女の子達が俺と同じ所で寝ている。

俺が目を覚ますと、一緒に絡み付いていた女の子達も目を覚ます。


「おはようございます。 ご主人様」


「ご、ご主人様?!」


何と甘美な響きだろうか。

童貞守る事30年、こんな至福な言葉を俺は、聞いたことがない。


「ところでなぜ、俺と同じ所で寝てるんだ?」

「ご主人様の敵が寝ている間に襲撃して来ないかみんなで護衛する事にしました。」


なるほど。 確かにそれは、有難い話だが一緒に寝ていては、護衛にならないんじゃないか?

しかし、彼女らは、護衛のプロとかではないし、守りたい恩返しをしたいとかそんな思いがあったのかも知れない。

その気持ちだけでも有難く受け取っておくことにしよう。

何より、気持ち良かったし。


「ありがとう。 凄く嬉しいよ。」


女の子達は、お礼を言われた瞬間、目を見開き驚いた顔をした後、頬を赤く染めて返す言葉を忘れ泣き出した。

命の恩人に、いや、死ぬ事よりも辛い事が待っていたかも知れない状況から助けてくれた相手から感謝された事が何よりも嬉しかったのだろう。


この後、彼女達にはお風呂に入ってもらいヒナコに準備してもらった綺麗な服に着替えてもらった。

俺も昨夜の戦いで疲れて直ぐに寝たからお風呂がまだだったから、彼女達の後に入る事にした。


思っていた以上に広く豪華な風呂場に驚いたが、一番驚いたのが数名の女の子が後から入って来た事だ。

護衛は、大丈夫だから外で待っててくれと、頼んでも言うことを聞いてくれない。

強く言えば、聞いてくれそうだが、泣き出しそうにもある。


お風呂場で色々あった。

本当に色々あったが、俺は、童貞を守り抜いた。


「神奈これは、浮気じゃ……ないよな。」


着替えを済ませて冒険者ギルドへ向かった。

冒険者ギルドへ何しに行くのかと言うと、彼女達を親元へ返してあげる為にギルドへ護衛と運搬の依頼、ついでに俺の冒険者登録をしに来た。


一人では、建物の場所がわからないので、ヒナコに道を案内してもらい、ギルドへ着き中へ入る。

受付と酒場が隣通しになってるのを見て、イメージ通りだと思わずわくわくしてしまい、中をキョロキョロしていたら、がらの悪い冒険者とおぼしき男に絡まれた。


「何見てんだよ! ここは、ガキが来る所じゃねーんだよ! 痛い目にあいたく無ければ、帰んな!」


周りにいた冒険者達もバカにするように笑っている。

まさか、ガキ扱いされるとは、思いもしなかった。


「ん? 良く見たら可愛いお嬢ちゃん連れてるじゃねーか。 俺にも貸してくれよ。」


ロリコンか? ロリコンなのか?

それなら、仲間なのか?


「私、こんな臭くて汚い人嫌です。」

「何だとこのクソガキがー! 口の聞き方を教えてやるこっちに来い!」


俺が一人で思考しているとヒナコがどこかに連れ去られそうになっていた。

慌てて男の前に立ち、制止を促す。


「なんだ? さっきまでビビって動く事も出来なかった癖に今更、カッコつけてんじゃねーよ! 人を殴った事もなさそうなガキが!」


この男、何か勘違いをしてるようだ。

それに、ギルド内での揉め事は、良くないし今から依頼を出さないと行けないから、ここはなるべく穏便に済ませた方が良いだろう。

と、考えていたが、思い通りに行かないものだ。


「シカトしてんじゃねーよ! ガキが……!」


男は、興奮してる様でこちらの話を聞ける様子ではない。

ナイフを取り出し鼻息が荒くなり、今にもヒナコを刺して俺に襲いかかろうとしている。


周りにいるやつらは、その様子を見て面白そうに煽っている。


「やっちゃえ! やっちゃえ! そのひょろいガキに社会の厳しさを叩き込んでやれ!」


轟音と共に男の頭が床にのめり込み、さっきまでバカにしていた男達は、開けた口を閉じることが出来ず、アホ面のままこちらを見ていた。

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