王と対面
バカ王子に連れられ王宮へ着いた。
「パパ~! 初めて軍隊を使って獲物を取って来たでござる。 褒めて欲しいでござる。」
「ガーターよ、良くやった褒めてやろう。 その獲物とやらを見せてみなさい。」
「はい! パパ」
俺とメイが王の前に突き出される。
すると、メイを見た王の表情が変わった。
「何と素晴らしい。 我が息子は、とんでもなく優秀だ。 これであの女も大人しく言うことを聞く様になるだろう。」
王は、メイが神奈の娘である事に気付き上機嫌になる。
褒められ機嫌が良くなったバカ王子が驚くべき事を言う。
「パパ! せっかく捕まえたから男の方は要らないから、処刑するでござる。」
このクソ王子は、頭がぶっ飛んでやがる。
俺は、この状況を打開する為、王に提案した。
「王様! 私が魔王軍の大将の首を持って帰ります。 なので、どうか、この娘と母親の命を助けてください。」
王は、ニヤリと不吉に笑う。
「貴様ごときに何が出来る。」
「俺は、異世界から転移して来た魔法使いです。 おそらくこの世界でも強い人間で間違いないと思います。」
「なるほど、ならばお前達が逃げないようそこの娘だけは、こちらで預かろう。 1ヶ月待ってやる。 もし、魔王軍大将の首を持って来れたら、英雄として称えよう。」
娘は、俺を見て頷く。
「1ヶ月ですね。 わかりました。」
この時の俺は、何もわかっていなかった。 どうして転移した場所が上空1000メートルの位置だったのか、転移後、バカ王子があんなに早く軍を動かし俺達を捕らえる事が出来たのか、もっと考えるべきだった。
俺は、メイに顔を向ける。
「必ず、迎えに来るからな! また、三人で仲良く暮らそう。」
「うん……。 待ってるから。」
メイは、泣きそうな顔を一生懸命我慢し、笑顔で俺を見送る。
俺もメイに笑顔を向け、王宮をあとにした。
「ねぇパパ。 T……この娘が欲しいでござる。。」
「仕方ない息子だ。 しかし、私も鬼ではないからな。 1ヶ月は、待ちなさい。 その頃には、お前の物になるだろう。」
「1ヶ月……。 我慢するでござる。」
メイは、背筋が凍る思いをしならがらも、純を信じて待つ事を心に決めた。
俺は、期限が1ヶ月しかない事を頭に入れ綿密に計画を立てる。
まずは、情報収集しながら、お金を稼いでレベルを上げよう。
となると、やはり行く所は、冒険者ギルドか……。
なぜ、冒険者ギルドの事を知ってるかと言うと、メイから異世界についてある程度の説明を受けていたからだ。
魔王軍との戦争が長く続いてる為、互いの領土、資源を取り合い戦争で命を落とす人があとをたたず、経済が成長しにくくなってるらしい。
ちなみに、転移後に教えてもらったが異世界への転移は、本来かなり危険な行為で、失敗すれば、爆発したり死ぬ可能性がかなり高い移動方法らしい。
我が娘ながら、恐ろしい事をさらりと言ってのけたものだ。
可愛いから追求することはなかったがこれが、他人で男なら許していなかっただろう。
そんな事を考えながら歩いていると、迷子になった。
迷子になったと言うよりも、適当に歩いていれば、冒険者ギルドっぽい建物にたどり着くだろうと思ってたから、元々迷子みたいなものだ。
誰か道を教えてくれる人を探していると、路地裏から悲鳴が聞こえた。
三人組の男達に囲まれている女の子が助けを求めている。
「女の子救助イベント発生か!」
道を教えてくれる人を探していたから丁度良いと思い、三人組の一人に声をかける。
いきなり、女の子に話しかけるのは、童貞には、ハードルが高い。
「すみません。 道を教えて欲しいのですが。」
「あ? 何だこのひょろそうな男。 失せろ!」
そう言って、いきなり男に殴り飛ばされた。
俺は、立ち上り新しく覚えた魔法を使う。
物理魔法
膝カックン
殴り飛ばした男の膝が砕け、男の意識が飛ぶ
経験値を獲得しました。
気絶したらしい男を置いて、他の二人は見て逃げてしまった。
道を聞こうとしたのに、困ったものだ。
仕方なく座り込んでいた女の子に道を訪ねる事にした。
「あ、あの……。」
「助けて頂きありがとうございす。 私の家に来てお礼をさせてください。」
女の子の家に行く事になった。
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