第六章 起動試験“装骨”
初めて葛城真澄と出会ってから約束の一週間目。
幸いにも天候に恵まれ、秋晴れの空だ。
暖かな陽光が降り注ぎ、冷たい風が地表を撫でる中に彼らは居た。
学園の敷地内に散在する、実験場の一つ。
小学校の運動場並みの広さにアスファルトが敷かれたそこには、パイプテントと何かの機器が設置されていた。
三方を幕で囲んだ六本足のテントの中、パイプ椅子に座り長机の機器を調整する二人の少女が居た。
一人はロングドレスのメイド服を着た少女。
もう一人は冬用の制服に白衣を纏う少女だ。
「やっと……やっと待ちに待ったこの日がやってきた……っ」
「お嬢様。感極まっているところ申し訳ありませんが、機材の設置が完了しました」
「少しは空気を読んで!? もう少し浸らせてよ!」
「この寒空の下で一人で重い機材を散々運ばされた身としては、早く温かい飲み物を飲みたいのですが」
「運んでくれてありがとう! コーヒー用意してあるよ!」
「ありがとうございます……って甘いですね。砂糖の入れ過ぎです。私、甘さ控えめが好みなんですが」
「あ、ゴメン、いつもの癖で入れちゃった」
しょうがないですねー。とコーヒーを啜るメイド。
そんな二人のやり取りを離れたところから見ていた。
先程はメイド、御柳小夜を手伝おうとしたが、やんわりと断られてしまった。
事実、十数人に“分身”した彼女達の阿吽の呼吸による連携を見ていると手伝うのは返って邪魔になっていただろう。
「しっかし、寒くなったな」
秋も半ばを過ぎたため少し肌寒いが、動けば直ぐに汗を掻くだろう。
「さて、保護スーツの感覚はどうだい?」
耳に着けたインカムから、白衣の少女、葛城真澄の声が響く。
今、体に纏っているのは制服やジャージではなく上下一体の黒色の保護スーツだ。
四肢の先には手袋や足袋が体を覆い、露出している部分は頭部のみだ。
軽く準備運動をしたが、動きに対する抵抗は感じず体にフィットしているのがよく分かる。
「問題ありません。吃驚するほど違和感が全くありません」
「そうか、なら良かった。それじゃ実験を始めようか」
真澄の言葉と共に直ぐ傍の機器に電源が入る。
それは鉄製の機械仕掛けの箱。
モーターが回転し、両開きに開いていくその中には、
「これから宜しくな“装骨”」
銀の鎧が陽光に照らされ輝いていた。
●
複数の部位にバラバラに分けられた鎧を各部位ごとに装着する。
御柳からの手伝いを申し込まれたが、断った。
一人でも装着できる仕様の確認のためだ。
それに自分の鎧となるのだ、初めての装着は自分で行いたかったからだ。
変身という男の子の夢であり、ロマンを味わいながら装着したいわけではない。といえば嘘になるが。
「単独でも装着できるように設計したけど、実際に付けにくい部分とかはあるかい?」
「特に無いです。固定も違和感はありません」
鎧自体のサイズは先日の測定データに合わせているため、過不足は無い。
だが部位ごとに分けられているため篭手や脛当てと数は多い。
装甲はボタンを押すだけで止め具やベルトが自動で固定するため、一つ一つに掛かる時間は少ない。
数が数だけに時間は掛かるが、それ以外の欠点は今のところは無い。
5分近く掛け、残すは頭部の兜のみ。
横一文字に伸びるバイザー型のカメラアイが印象的だ。
頭部を全て覆うフルフェイスのそれはバイクのヘルメットが近いか。
「それじゃ、バッテリーを着けてから兜を被って」
真澄に促されるまま、筆箱型のバッテリーを鎧に接続する。
接続位置が腰なのは構造上の理由か、それとも趣味の産物か。
鎧同士のエネルギーラインは保護スーツも経由し、自動で一体化するため問題は無い。
「いきます!」
兜を被る。
完全に闇に染まる視界の中、ボタンを押して兜を固定する。
首周りに一瞬圧迫感を感じるが、それも直ぐに消える。
「装着完了です」
鎧を完全に纏う体は重い。
鎧自体が鉄の塊であるし、パワーアシスト機能も動いていないためだ。
因子で強化された体でも重く感じるため、一般人は着るだけで一苦労だろう。
「よし、強化スーツ“装骨”の通常モードから試験しよう。モードの違いは覚えているかい?」
「たしか通常モードはバッテリーの消費を抑えた平常時や待機用のモードですね」
「そうだ。スーツを着て即座に接敵とはいかないからね。このモードは因子の活性化は行わず、パワードスーツの機能のみで動けるようにした訳だ。頑強性はあるから近接戦闘は行えるけれど、おすすめはできないね」
現実は戦闘だけとはいかない。
特撮のようにその場で装着できるならともかく、“装骨”は装備を一つ一つ装着する手間がある。
現場で装着するには時間が掛かりすぎるための機能という訳であり、先日のバイクもその一環である。
「では、これより強化スーツ“装骨”の起動実験を始める。違和感や不具合があれば直ぐに報告を頼むよ」
「了解」
真っ暗な視界に明かりが灯る。
それは数式とプログラムの滝だ。
視界のモニターに現れては流れていく。
やがて流れは止まり、視界が色づく。
モニターに映し出される鮮やかな景色は、アスファルトの実験場。
視界の端にあるテントには、手を振ってアピールする白衣の少女が居た。
手を振り返すと両手を振って飛び始めた。
聴覚にはまるで何も着けていないかのように、風音を聞き取ることもできる。
それだけ集音機の性能も良いのか、どこかから響く黄色い悲鳴すら明瞭に聞こえた。
「お嬢様が壊れたため代わって進めさせて頂きます。パワーアシストに異常はありませんか?」
「事前の説明通りで過不足無く動いています」
自然体で立っている体に不自然に力が掛けられる事は無い。
「それでは、動作の癖を学習させますので自由に動いてください」
「わかりました。やってみます」
歩く、走るという歩行動作は言うに及ばず、道場で学んだ格闘術も行う。
殴る、蹴るという動作だけでなく、静と動の緩急入り混じった動きにすら対応する。
「……凄いですね。動きを邪魔しないどころか支援しています」
全身に重りを着けたまま、思ったとおりの動きをする。というのは案外難しい。
しかし、スーツのアシストは頭の中を見られていると錯覚させるほど邪魔をしない。
「マニュアルでは通常モードでも身体能力が上昇するとなっていますが、体感ではどうですか?」
「実感できるって程ではないですけれど、支援が掛かっている感触はありますね」
「なるほど。ではデータもある程度収集できましたので、本題の戦闘モードへ移行しましょう」
「はい、お願いします」
深呼吸をして気合を入れる。
今までの試験は準備運動に過ぎない、結希にとっても真澄にとっても本番はこれからだ。
真澄の夢と榎戸の目的。
それらが叶うかどうかが掛かっている。
「……試行させている私達が言うのはおかしいでしょうが、ここから先は本当に危険です。即座に実験を中止する事はできますので、無理はしないでください」
彼女の声色からも心配している様子が分かる。
先程まで有名人を見つけたファンの如く騒いでいた真澄も静かになっている。
真剣な面持ちで機器の前でいつでも操作できる体制をとっていた。
それだけ危険ではあるのだろうが。
「ええ、承知の上です。お願いします」
今更、引き下がる事はできない。
痛くても怖くても、この道を進むしか届かないのだから。
「……システム、戦闘モードへ移行します」
彼女の言葉と共に世界が変わった。
●
“装骨”の各部から軋むような音が響く。
それだけではない。
視界がカメラと一体化したかのように、遥か遠くを鮮明に見渡せる。
耳には遠くの木々の葉が擦れる僅かな音が聞き取れる。
……体が熱い。
まるで湯船で逆上せた時を思い出す。
しかし、その時と違い意識はハッキリしている。
それどころか活力とでも言うのか、万能感が体の奥底から湧いてくるようだ。
「――ぃ、だ――!」
自身の体が強化された事が解る。
今なら銃弾どころか対戦車砲を打ち込まれても軽症にすらならないだろう。
四肢がもげた程度なら瞬きする間に再生できる。
「へん――を――」
人を超える。
上位の能力者達が見る景色というのはこういうことか。
ただの拳打が、ただの蹴りが、このアスファルトを砕くには過剰だと理解できる。
これ程の力があれば、その辺の魔物なんて目ではない。
それどころかあの化け物すら――
「――返事をしてくれ!!」
「え? あ、はいっ!」
真澄の怒鳴り声に我に返る。
今、自分は何を考えていた?
「――っ! はぁ、良かったぁー」
「無事でしたか……」
二人の安堵するような声が聞こえる。
「因子の活性化で重度の興奮とトランス状態になった時はどうしたものかと。……ゴメン、私の予測が足りなかった」
「申し訳ありません。因子の活性化による影響を甘く見ていました。システムを強制停止した際に精神への影響が危惧されたため、声掛けによる対応をさせて頂きましたが無事で何よりです」
二人の謝罪に、逆に申し訳なさでいっぱいだ。
「あー、すいません。今のところ不調はありません。それどころか絶好調って感じで――」
たった今、感じた事を伝える。
主観が大きい報告に彼女達は真剣に応答してくれる。
……心配される事って、慣れないな。
研究所では感情など入り込む余地は無く、結果が全てだった。
実験の後は、ボロ雑巾のようになった自分を回収し、薬剤入りの熱湯を掛けて洗浄するだけ。
何度でも再生し、丈夫でリサイクル可能な備品程度の扱いだった。
意識を飛ばした程度で心配されるのは、何だかむず痒いのが現状だ。
「ありがとう、貴重な情報になったよ。……それで、だ、因子の活性化によるデータは取れた。正直、このデータだけでこの実験を終わりにしても問題ないくらいだ。いや危険を考えて、ここで実験を中止にして改良することに――」
真澄からの提案。
彼女自身にとっても予想の範囲外であったのか、声色に覇気がない。
彼女は優しいのだろう。
自分の実験で、被検体が意識一つ飛ばした程度でここまで揺らぐとは。
それに彼女自身の腕は確かなため、改良を待てば確かに安全性は増すのだろう。
「――続けてください」
だが、断る。
「なっ!?」
「改良ってどれぐらい掛かるか知りませんが、少なくとも一朝一夕ではないですよね? それに“装骨”自体のデータがまだ取れていない。データ取りが遅れればその分完成は遠くなるのでしょう?」
「確かに、データを解析してシステムの調整まで行くには一月、短くても半月以上は掛かるだろうね。でも、君の体、いや精神が――」
「――承知の上です。先輩は初めて会った時に言いましたよね? 『悪魔に付き合う気はあるかい?』って」
あの時、彼女の瞳には芯があった。
叶えたい夢へ進むための芯が。
「俺は何をおいても叶えたい目的があります。それは先輩も同じ筈です。だから俺は聞き返します、悪魔に成る覚悟はありますか? と」
「――っ」
息を呑む音が聞こえた。
「俺は今までの人生の大半をあの狂人達の研究所で過ごしました。おかげで他人と感性が大分ずれているみたいです。そんな俺から見ると、先輩は大分優しいです。元々未解析の因子を利用した実験なんですから、どんなに安全マージンを取っても予想外の事が起きるなんて当たり前です。あの研究所のメンバーなら眉一つ動かさずに次の実験に繋げていきますよ? 悪魔を名乗るならそれぐらいでないと」
「……つまり君は私に狂人になれ、と?」
言葉が震えているのは怒りか困惑か。
人でなしになれ、と言っているようなものであるのは理解している。
だからこそ言う。
「そうです。俺の目的は手練れの能力者を複数相手取っても、無事に逃げ切ったあの化け物と戦う事です。……この“装骨”の力を感じて分かりました。改良を続けていけばあの化け物と戦う事ができると」
返事は無い。
「俺を選んだ理由は、瀕死からでも自力で治癒できる能力があるからでしたよね。なら、俺を使い潰す覚悟で実験を続けてください。俺はその覚悟でこの実験に臨んでいます。……言っておきますが俺がしぶといのは実験レポートを読んだ先輩なら分かりますよね?」
「それは……」
迷いと戸惑いが混ざる声。
「先輩。先輩は何のために“装骨”を作ったんですか? 俺みたいな何度も使える被検体を探してでも叶えたい夢があるんじゃないんですか?」
「――っ!」
返事はあった。
実験場に響く乾いた音。
それは自身の両頬を張った音、それが答え。
「痛――っ。ゴメン、ちょっと覚悟が……いや、想像が足りなかった。そうだよね、私は君を傷つけてまで完成させなきゃいけなかったんだ」
赤く染まった頬を見るに、手加減無しの威力だったのだろう。
「結局、データだけしか見えてなかったか。実家でも検査専門だったからかな? こんなんじゃお父様や兄様に笑われちゃうね」
「お嬢様、こちらを」
どこからか、濡らしたタオルを渡すメイド。
受け取り、両の頬に当てる様はどこか滑稽ではあった。
その姿を笑う気にはなれないのは、その瞳に強い意志が灯っているからか。
「よし、実験を続けようか。とはいえ、これでも医者の娘だ。あの狂人達のように無闇に傷つけはしないさ。必要なデータを必要な分だけ、最短、最速で行こうじゃないか。目標として期末の実技試験には実用できる位に仕上げよう。ふむ、そうなると実験場の予約が取れるのは見積もってあと2、3日後か。今日中に計測が必要なデータは――」
機器を操作し、何かを呟く。
途中から専門的な単語ばかりが耳に付くが、幾つもの実験をやらされるのは分かった。
「――とりあえず今日は実験場の使用時間限界までみっちりやろうか。次にこの実験場が使えるようになるのには数日掛かるからね、その間に改良を施すとしよう。バッテリーについては補充装置と予備があるから心配いらないからね。交換しつついこうじゃないか」
視界モニターに文字の羅列が表示されていく。
それは実験項目。
見るだけで頭の痛くなりそうな数がモニターにみっちりと表示されていた。
「まず、昼までに半分は終らせようか」
浮かぶ実験項目に予定時間が追加されていくのだが。
「あの、休憩は?」
「ん? 体力は無尽蔵だから必要はないだろう? というか、休憩を入れている暇が無い」
良い笑顔をしてらっしゃる。
「なーに、私も付き合うから頑張ろうじゃないか」
どこか吹っ切れた表情の彼女。
その瞳は出会った時と同じように輝いていた。
●
日も傾き、辺りが朱に染まっていく。
徐々に冷える空気を後押しするかのように、木枯らしの鋭く冷たい風が吹き荒んでいた。
「今日はお疲れ様。汗を掻いただろう? お風呂が沸いているから入って行きたまえ」
「石鹸類とタオルは用意してありますので自由に使ってください。それと保護スーツを洗濯いたしますので籠に入れてもらえますか?」
「なんか色々とすみません」
場所は真澄の研究所。
二人の好意に甘えさせて貰うとする。
正直、今来ている保護スーツの中が気持ち悪くて堪らない。
足早に脱衣所まで移動する。
「……この研究所って割りと家庭的な設計しているよな」
洗面台に乾燥機の付いた洗濯機。
清潔感のある壁紙。
備え付けの戸棚。
それらに機能だけを突き詰めた無機質な印象は無い。
「っと、さっさと脱いじゃうか」
スーツの止め具を外す。
外部との隙間ができないように特殊な造りをしているため着脱に時間が掛かるのが難点か。
「いてて、乾いて肌にくっついてるな。シャツもボロボロでちょっとしたホラーだな」
全身を彩る血糊は鱗のようだ。
着ているシャツは酸化により大部分が黒に変色し、幾つもの穴が開いている。
横になり静かにしていれば死体と間違えられてもおかしくはない。
「あれだけ骨が突き破ればこうなるか」
固まった血糊を砕きながらスーツを脱ぐ。
「折れた骨が刺さった筈なんだが……凄いなこの保護スーツ」
実験中、折れた骨が何度もスーツを突いたにも拘らず穴は開いていなかった。
よく見れば解れどころか擦過痕すら無い。
新品そのままの状態だ。
「一体、何で作られているんだコレ?」
表も裏もツルツルとした皮の様な感触。
合成素材ではあろうが、既存の技術でここまで頑丈にできるものなのか。
何であれ、これだけ丈夫であるなら魔物との戦いに心強くはある。
「……後で掃除しないとな」
脱ぐたびに床に積み重なる紅にげんなりする。
できる事といえば、面積を最小に抑える事だけか。
身長に脱いだスーツを籠に入れ、浴室に入る。
結果として浴室も真っ赤に染まってしまい、後始末に頭を抱える事になるのはもう少し後の事である。
●
汚れを落とし、替えの服に着替えて気付く。
脱衣所がいつの間にか綺麗になっている。
籠に入れた保護スーツが無くなっているので御柳の仕業だろう。
彼女にお礼と謝罪を言いに行ったが、
「清掃は私の仕事なので気にしないで下さい」
と、お茶と茶菓子を用意している有様だ。
「それとお嬢様から伝言です。『今日の実験の動画を見て感想を聞きたい』とのことです。リビングのテレビで視聴できるようにしてありますので行きましょうか」
お盆を持つ彼女と一緒にリビングに向かう。
運びを代わろうかと思ったが、『仕事を取らないでください』と笑顔で言われてしまった。
「おかえりー」
煎餅を齧りながらお茶を飲んでいる真澄が待っていた。
「あれ? データの分析とかはいいんですか?」
「あの場で大体“解析”したからね。今はデータを機器に入れての演算待ちだよ。計算はやっぱり機械の方が速いからね」
新しい煎餅に手を伸ばしながら彼女は言葉を続ける。
「それに、使用者である君自身の感想を聞きたいのもあってね。数値だけ良くても意味がないって分かったし」
リモコンを操作し、動画を表示する。
そこには先程まで居た実験場に立つ銀の鎧姿が映る。
「ほらほら、そこ座って。実験の振り返りといこうじゃないか」
「……ええ、分かりました」
そう真澄が指差す場所は大型テレビの正面。
彼女の隣だ。
無防備な姿に何かを言いたかったが、彼女が気にしていない上にテーブルには小夜がお茶を置いてしまった。
元々座ろうかと考えていた場所には小夜が座ってしまっている。
仕方がないので喉元まで出掛かった言葉を飲み込んで座る。
「じゃあ、振り返りを始めようか。あ、全実験の感想を聞くから。終るまで帰さないからそのつもりで」
不穏な言葉を聞き返す前に動画が再生する。
実験に掛かった時間と種類を考えればかなりのものだ。
だが、彼女の言葉は本気である。
小夜に視線を向ければ苦笑しながら首を横に振る。
キッチンの方から美味しそうな匂いが漂っている辺り、遅くなることは織り込み済みか。
振り返りは夜更けまで掛かりそうだ。
“装骨”の描写をしているとV-1システムが脳裏を過ぎってしまいます。