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青春は1年で終末を迎える  作者: いちごみるく
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不器用ガリ勉男子の青春

序章 始まりの叫び


赤や黄色の葉がだんだんと減り、高校に入ってから2回目の秋が終わろうとしていた。普通に過ごすには羽織るものが必要となってくる時期だ。

この秋から、県内でトップを争う進学校「大成大学付属大成第一高校」の生徒会長となった僕は、慣れない仕事を日々なんとかこなしていた。そんなある日、僕は生徒会を担当する先生に呼び出された。



『えぇーーーーーー!?共学化ーーーーーー!?』



来年度の春から共学化を告げられた僕は、そこから今まででは考えられない生活。いや、青春の日々を過ごすこととなる。



ーこれは、今までガリ勉だった男子が1年限りの青春を過ごす不思議な物語。ー



第1章 始まりの春


暖かい風が吹き、桜が踊る時期となった。体育館には異様な光景がある。


「じょ、じょしがいる……」


いつもなら緊張しない生徒会長の言葉が、今日は何を考えても出てこない。緊張している。真っ白な頭で考えても何も出てこない。そうすると、いつの間にかに名前が呼ばれていた。

「生徒会長の言葉 井谷大輔君」

「は、はい!」

落ち着いた素振りを見せ階段を登っていく。ただ、落ち着いているのは見た目だけで、心臓は飛び跳ねている。

「あ……」

キーーーーーーーン。マイクがハウリングしてしまう。そこでキョドってしまった僕は、女子からの嘲笑を浴びる。じょ、女子こぇー。今まで女子とは無縁だった僕にとっては、地獄の時間としか言いようがなかった。が、しかしまだ僕の出番は終わっていない。なんとか言葉を紡いでく。

「暖かい風が吹き、桜の咲く季節になりました。皆さん、春休みは有意義に過ごせましたか?今年度からこの学校は大きく変わりますね、そう共学化です。……」

などなど適当な言葉を繋げ、なんとか出番を終わらせることができた。まだ、心臓ははねているようだった。


教室に戻るとそこには女子がいる。自分の席を見つけ座る。両サイドには女子だ。女子と過ごすのなんて幼稚園以来の僕には辛すぎる。とりあえず、話しかけてみる。……いや、やめておくか?で、でも。とか1人で悩んでいると逆に話しかけられた。


「あの……生徒会長さんだよね?井谷君だっけ?」

「え!?あ、は、はい。い、井谷です。」


めちゃくちゃキョドってしまった。相手の目つきが変わる。

「え……あ。よ、よろしくね……」

「は、はい。よろしくお願いします……」

ものすごく引かれてしまった。これあれだよね?このあと女子同士が群がって『あの、井谷ってやつマジキモイんだけどw どんだけキョドってんだよw』とかいろいろ陰で言われちゃうやつだよね?いきなり共学生活の終わりを告げられたようなもんだよね?

そんな事を考えていると死にたくなってきてしまったので、机に突っ伏して寝たふりをすることにした。

はぁ。このあとどうなるんだろうか。





こんにちは。いちごみるくです。今回初投稿となります。続編を楽しみにしててくださいませ!読んでくださりありがとうございました!!!

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