表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/15

4話 何でこんなことに

今日は、この学校の不良が問題を起こしたせいで、2、3、4時間目が自習になった。


なのでみんな大はしゃぎだ。

とにかくテンションが高い。

この3時間をどうするかでみんなが話し合っている。

僕? 僕は渡されたプリントを必死に解いてるとこだよ!


「色城君 手伝ってあげようか」


「うん、 頼むよ」


ほんとは自分の課題を手伝ってもらうのは あまり好きではないが

内容は分かってるし何より量が量だ。

しんどい、この恩はいつかかえそう。



「その代わり 私のお願いきいてね」


「手伝ってもらうんだ そのぐらいいいよ」


「それじゃあ先に終わらせちゃおうか」


こうして何とかプリントは終わった。

そして疑問が浮かんだ。

なぜ彼女は僕にお願いするのか。

なぜ先に言わないのか。

先に言わないのは断りずらくするためだ。

それは分かる。

問題はなぜ僕なのかだ。


「色城君には今からやる大会に参加してほしいの」


「いいけど 多分僕じゃ役にたたないよ」


無能って決めつけられてるし。


「あなたしかいないの」


「は、はい。頑張ります」


なんか怖いな。

まぁ約束は守らないといけないからな。






「お前らー 暇してッかーー!!」


「「「「「イエーイ!!!!!」」」」」


「暇をもてあましてっかーー!!」


「「「「「イエーイ!!!!!」」」」」


「それじゃーいってみよう 第一回ドキドキ!可愛いのは誰だ!男子 女装大会‼」


「「「「「イエーイ!!!!!」」」」」


「毎度の司会でおなじみ 原田と」


「剛田です!!」


「ルールを説明します。今日メイク道具を持ってきた女子が男子を捕まえます。

そして衣装ルームに入り、男子を可愛くしてください。 一番可愛い人が優秀です!」


えっ? ちょっと待って今なんて言った?助走? 男を可愛く?

意味がわからん。なんか嫌な予感がする。逃げよう。


「色城君 どこに行こうとしてるのかな?」


「いやー 巻き込まれないとこに行こうかと」


「あなた 出場するのよ」


「えっ?」


嫌だ。絶対に嫌だ。こんなの地獄じゃないか。

今なら逃げれるかも。

そうだ逃げるんだ! どこか遠くへ


「や☆く☆そ☆く」


「……はい」


そして無理やり衣装ルームにつれてかれた。






「さー みなさん!!準備は整いました!!」


「「「「「イエーイ!!!!!」」」」」


「参加者は何と17人!!」


「半分は悲しそうな顔をしてますね」


「やる人は半分暗いけど 見る人はテンションMAXだぜっ!!」


「「「「「イエーイ!!!!!」」」」」


なぜこうなった 全てはプリントのせいなのか?

それとも自分に甘かった自分自身のせいなのか?

最悪だ。悪夢だ。

あっそうかこれは夢だっ! 夢にちがいない!

夢なら仕方ないな 俺は自分の夢なのに内容に逆らえない体質なのだ。

これは夢だ。 そうなんだな、だったら覚めるまで夢につきあうか!


色城の中で大事な何かが壊れた気がした。



「まずはエントリーNo.1 クラスのイケメン 魔法で敵を倒し

後衛で頑張る姿はまるで女王バチ 白井(しらい) (じゅん)ーー!」


「女の子に魔法で操られて参加してますね そのせいかポーズとは裏腹に恥じらっている顔はなかなかですね」


「「「「「おおーーー」」」」」


「もう死にたい (泣)」



「続いてはエントリーNo.2 天性の変態!! その目で眺めた女は星の数! 誰でもいいから付き合いたい!クズのなかのクズ 竹田 珍!!」


「コーディネートはなかなかセンスがありますが、顔が顔ですね。 この人を担当した女の子に同情します。 余りいい見せ物では無いですね」


「「「「「かーえれ!かーえれ!かーえれ!」」」」」


「罵声が心地いい!」


あいつとは絶対に近づかないでおこう。

父さんが言ってた、変態はうつるって。

会ったら手洗いうがいしろって。


そのあと個性豊かなやつがたくさん出たが、これといったやつはいなかった。

今のところ上位候補はNo.1とNo.5の奴だそうだ



「さぁー 残りあと少しになって参りました これといったのは少なかったですね 残りには期待したいです。次にいってみましょう」


「そだねーー じゃ次だ!!エントリーNo.11 大人しい美形

クラスにとどまらすファンがいる! つれない姿も愛らしい!

クラスのマスコット 色城 葵!!!」


みんなの口があいたまま閉じない 観客は見惚れる人と大声援に別れている。


「し、失礼しました。これは凄まじいですね。女として負けた気がします。立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花ですね。ほんとに葵君なのでしょうか? ドレスが似合いすぎです。照れてるせいか色気までありますね」


あーもうダメかも僕の心はもう瀕死です。

やめてっ!もう色城のライフは0よっ!ってな。


「つ、次からやる人は少し可哀想ですね」


「そ、そうですね 頑張ってもらいたいものです」


結局 この大会は僕の一位 No.1の二位No.5の三位で終わった

上位の人の女装してる写真が裏で出回っているのはNo.1が偶然写真を見つけるまで上位の人は誰も知る者はいなかった。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ