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SS リリアの休日。 親友、ロリータ、チラ見の男性陣。

こんにちは。息抜きにSSを書いてみました。

ちなみにリンの登場前の休日です。

え?リン登場前は何も存在しないんじゃないかって?

残念ながらそれはまた別の話です。

ではどうぞ。


「あぅ・・・後5分だけ・・・・はっ!」


久しぶりの休日で疲れを癒やすために睡眠をとっていた私は、時計を見て飛び起きた。時刻は既に12時を回っていて昼食の時間だった。午後から遊ぶ予定だったので危なく寝過ごすところだった。

完全に目を覚ますと、ドアをノックする音が聞こえた。


「リリア?私。午後から買い物って話だったけど、我慢できずにお昼買って遊びに来ちゃった。」


『はいっていいよ。』と言うと、ドアが開く。

入ってきたのは私の幼馴染であるリアナ。リアナとは同い年で、生まれた時からずっと一緒、種族は違うけどね。遊ぶ相手はいつもリアナ、そして今日遊ぶのも、勿論、彼女。


「あ!そのサンドイッチはフレスキ市場のね!?」


「ピンポーン、正解ッ!さすがリリアね。」


この町、スズィーネではスモモが特産物。新鮮なモノを仕入れているフレスキ市場に新鮮なスモモをふんだんに使ったフルーツサンドが売られている。

スモモの甘酸っぱい味と、クリームの甘味が絶妙で、女性からの支持が高く、すぐに売り切れてしまう商品なの。それを何で昼食といえる量を買ってこれたかというと、遊びに来た黒髪ロングの少女リアナは、実はそのフルーツサンドを作っている店の店長の娘さんなの。


「はぁ~。甘くて美味しい。」


「そうそう、このために生きてるって感じ。」


「いいなぁ、何時でも食べれて。」


「食べれないよー?売れるから全部商品になっちゃうし。」


リアナと他愛もない話をしながら昼食のサンドイッチを頬張る。

食べ終わった後、私は出かける準備をするため自室に向かった。


準備が終わると、リアナと町へ出た。今日はマスターから休みと給料を貰ったので、少し奮発して可愛い服を買おうと思った。殆どがギルドのカウンターで制服を着て仕事をするから滅多に着れないんだけどね。

勿論、向かったのはフレスキ市場。天然の糸や魔法糸も鮮度があるので、なるべく品質の良い物を買いたいから少々値は張るけど可愛い服は市場のほうが多いので市場にした。

ブティックの集まる場所に到着すると、思い思いの場所で服を見始めた。


「りーりあっ!」


リアナに呼ばれた。『何?』と私は振り返ると、彼女は私の髪のまとめている部分に薄いピンクにレースで縁取られているリボンの付いたゴムを着けてきた。

リアナは、『やっぱり!』とだけ言うと、彼女は私の手を取り、私は試着コーナーまで引っ張られていった。

中に入れられると、薄ピンクのレース付きのフリフリした丈の短いワンピースと白のニーソ、ピンクのパンプスを順番に持ってきた。

生まれてこの方、短いスカートすらまともに穿いたことのない私は、丈の短いワンピースなど恥ずかしくて着れなかった。


「ちょっとリアナぁ。何でこんなに短いの持ってくるのー?恥ずかしいって!」


「いいから!ちょっとだけ!お願いっ!」


恥ずかしかったが、リアナがどうしてもと言うので、ちょっとだけという約束で、着てあげた。

着終わると、試着コーナーのカーテンを開けた。


「やっぱり!リリア超可愛い!その綺麗な金髪だからこそ似合うんだよ?いいなぁ、私もリリアみたいに小さくて可愛い顔だったらなぁ。」


「そういうリアナだって身長大きいし、大人っぽいし羨ましいよ?」


隣の芝生は青く見える。私は可愛いと言われるのは嫌では無いのだが、子供に見られてしまうのが嫌だ。だからリアナの容姿は私のあこがれなのだ。

そんな事を言いあっていると、何処からとも無く『フヒッ』と言う声が聞こえた。周りを見渡すと、男性がチラチラとこっちを見ている。

私は自分でも顔が赤くなっていると分かるくらいの熱を感じると、試着コーナーのカーテンに包まって、リアナに文句を言った。


「ちょっと、これ狙ってたの!?」


「違うよー、リリアが可愛いからいけないんだよー?」


ニヤニヤしながら私の方を見てくる。私はカーテンを閉めると、急いで着替えた。


「あ、ちなみにその服一式は私からのプレゼントね!また着てよ!」


そう言うと、袋を差し出してきた。私は脱いだ薄ピンクの服一式をその袋に入れると、リアナとまた、服を見に歩き出した。


ちなみに、この服一式を着るのはまた別の話である。




私は結局、着やすそうな服を適当に見繕って買った。リアナは猛反対していたが、私はピンクの服騒動で疲れてしまったので、ぱっぱと買ってしまうことにした。

服を買い終えると、3時を回っていて、カフェに行こうという事になった。

カフェに入ると、ケーキとお茶を頼む。


「はぁ、どこかに良い男の人はいないのかなぁ。」


そう呟くのはリアナ。リアナの容姿はこの町でも良い方で、人気がある。色々な男性から交際を求められているのは度々目にするが、どれも断っている。

彼女曰く、『下心が丸見え』だそうだ。

私もギルドの受付嬢をしているから、一応、交際は求められたことはある。でも、どの人も荒くれで、正直一緒に居たくない。

私は交際など殆ど考えたことは無いが、リアナは気にしているらしく、容姿が良くて、優しくて、強い男性がどこかにいないかとよく言っている。

私は決まって何時も『そんな人いるなら逆に見てみたい。』と言う。

ほんとうにいるなら見てみたい。私も恋をしてしまうのだろうか?


そんな事を考えているうちに、日が傾いてきた。コップに残ったお茶を飲み切ると、私達はカフェを出た。

次は何時、休みが取れるかまだ分からないが、休みが取れたらまた遊ぼうと約束をすると、リアナと別れた。そして、まっすぐ家に帰ると、私はベッドに横になった。久々の休暇だが、遊び疲れてしまった。

『私も何時か好きな人が出来るんだろうか?』

そう思いながら、眠りについた。

次作は只今執筆中です。

早めに出せるように頑張りますのでよろしくお願いします。

リリアの可愛さは伝わったでしょうか?

ではまた。

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