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3 リセット。 ・・・・というか再構成ですね。

お待たせいたしました。題名とか変えちゃいましたが、内容は特に変わりありません。お楽しみ下さい。


「・・・・・朝か、夢じゃ無いんだなぁ・・・。」


古代竜の鉄心の能力のお陰で・・・・いや、鉄心のせいで、豆腐メンタルを克服してしまった俺は、特に慌てることもなく目を覚まし、現状を整理していた。

とりあえず立ち上がり、部屋を出て、朝食を食べに1階に降りる。昨日使った魔法の効果があり、魔物の侵入は無かった。

テレビをつけると、国の頭である、ジルが今回の件に関して演説をしていた。

外にある非常用スピーカーからも音が出ていた。


「昨日から見たこともない生物が暴れだし、大変だっただろう。だが、大丈夫だ。私がいるかぎり、君たちは死なせない。訳あって、地球には絵空事と思われていた魔力というものが宿された。いずれ君たちは魔法が使えるようになるだろう。これは君たちが期待していたことでもある。魔法を使い、次なる発展へ向けて我々と共に新しい経済に踏みだそうではないか。我々は今、巨大都市を作成している。今いる人々が安全に暮らせる都市だ。しかし作製時間と作製費がかかる。そこで君たちに集まってもらって都市を作りたいと思う。今から数日にかけて、この世界の人々を1箇所に集める。」


おいおい、なんて計画だよ。何億という人々を1箇所に集めるなんて裏がありそうじゃないか。というか、ジルに妙な黒い煙のようなものが見えるぞ。


リンはリドヴィルムと同じように悪意を見れるようになっていたのだが、鉄心の説明も大雑把だったので、何処かから流れてきた煙だろうと思っていた。

リンがそう思っていると、


ガガガガガガガガガ


ヘリコプター何百機も一斉に来たような轟音が響いた。窓ガラスはヒビが入りそうなくらい振動している。

慌てて外にでると、ジャンボジェットくらいありそうなヘリコプターが何機も来ていた。人がゾロゾロ乗っていく。勿論、親もそこに居た。


前代未聞の大移動を世界中で行っている中、鉄心により精神力が強くなったリンは、とあることを考えてしまった。


「これって、ラノベとかネトゲだったらかなり美味しい展開だよな。魔法だろ?魔物だろ?なんかウキウキしてきた。なんだろう、家も結界で安全だし。こっちに居たい。」


そう考えたリンは残ることにした。よく見ると、同じ年代の人達は結構残っている。

世界中でも若い人たちは夢が叶ったと思い、そういった事が起こっていた。





数日後、大移動が終わった。大移動中に魔法の使い方などの放送が流れ、人々は魔法が少しずつ使えるようになっていた。

俺はというと、食料が尽きるまで、ネトゲでやっていたように自分のスキルを練習していた。古代竜の付与能力は練習でも効果が発揮されるみたいで、しっかりと練習できたのでよかった。

食料も少なくなってきたので、外に出てみると、思っていたよりも平和だった。

俺が襲われたサーベラウルフのような気性の荒い奴は全然いなく、たまに魔物がうろつく程度だった。きっと本能的に森の中に入ったんだろう。街にいる魔物はいわゆるノンアクティブモンスターだ。手を出さなければ向こうも手を出さない。

人は、やはり中高生が多かった。・・・見た目だが。

そして大移動が終わってしまったので、警官なんてものは存在していないので、治安が悪い。物陰でレイプなんて事も起こる。まぁ警官が居た頃もあったのだろうが。だが勿論助ける、古代竜の加護があるので負けることはまず無い。

そんなこんなでコンビニに入ると、食べ物を物色する。みんなで作っている都市以外は捨てられた町同然なので、物資が入荷することは無いが、コンビニ等にあるものは取り放題だ。ゲームなどを取っていく奴らを見て、俺は、ほくそ笑んでいる。当たり前だろう、町の食料が尽きるのも時間の問題だし、ゲームやっている暇なんて無い。

俺はホームセンターにも行って、園芸コーナーで食物の種や肥料などを物色する。勿論アイテムボックスがあるので持ち運びは困らない。

もうどっかに家を建てて住めるレベルの生活技術が身についた俺はとりあえず家に帰宅する。

するとまた男が女の子に言い寄っている。もうウンザリだ、止めてくれ。

俺は助けようと二人の居る方へ向かった。古代竜の加護を持つ俺が負けることなど無く、男を一撃でノックアウトさせた。


「大丈夫?」


俺が声をかけ、彼女の方を見た。すると彼女はビクッと震えると後退りした。その後、足がもつれたのか尻もちを着いた。コテッと擬音をつけたくなる尻もちだった。


「だ・・・大丈夫?」


俺が、また声をかけると、彼女はコクッと頷いた。


クウゥゥゥ


小さな音が聞こえたかと思うと、彼女は赤面して俯いた。どうやら腹が空いているらしく、俺はポケットに入れておいた10円菓子を差し出した。


「食べるか?」


俺がそう聞くと、彼女はまた、コクッと頷いたので差し出した。彼女はモグモグ食べ始めた。食べ終えると、


「あり・・・がと、うござ、います。」


と掠れるような声で言ってきた。ちなみに彼女は髪色が青緑のストレートロング、そう、パソコンの中で電子音で歌い出しそうな髪色をしていて、童顔で身長が150あるかないかくらいの女の子。そして、何故か着物みたいなものを着ている。そんな子に上目遣いで感謝されたらドキドキする。


「お、おう。」


俺は少しキョドりながら返した。こんな子がまた変な虫に絡まれるのは嫌だなと思った。すると、


「大丈夫、お腹減って動けなかっただけ。私、こう見えても強いから。」


と彼女が言ったので、驚いた。口に出していないのになぜ分かるんだろうか、たまたまだと思い、試しに、『君は目玉焼きは醤油派?ソース派?』とかどうでもいい事を考えてみた。すると、


「目玉焼き?えっと、どういう食べ物なんだろう・・・醤油・・・?」


などと呟き始めたので俺は確信した。『こいつ俺の心読んでやがる。』


「・・・・なんで俺の心読めるんだ?」


俺がそう聞くと、彼女はビクッと反応した。


「・・・え、いや、その・・・・そう!気のせいだよ?」


「・・・・・・あのな、俺さっき目玉焼きの質問したろ?あれ、わざとだ。」


「・・・・・・・・・・・。」


少しの沈黙、そして彼女は喚きだした。


「ああぁぁぁ、どうしよおぉぉぉぉ。リドヴィルム様ごめんなさい、私はもうだめです、正体がバレましたあぁ。きっとこの惑星の人々に捕まってもう、ああぁぁぁぁ、もうダメです・・・・」


何を言っているかさっぱりだったので俺は彼女を鑑定してみた。


ソフィア 16 (女)

Lv 95

魔力 2000

攻撃力 1500

防御力 1000

魔法攻撃力 1500

魔法防御力 1000

敏捷 200

魅力 90


装備

古代竜の浴衣

古代竜の草履


能力

神託 ・神からの力を少しだけ得られる。

読心 ・相手の心を読むことが出来る。

   ※ただし相手の心情までは読めない。


称号

ソフィスの巫女


・・・・巫女さんですか。

ソフィスってなんですかね。

そんな事を考えていると、ものすごい殺気を感じた。俺は身震いしたが、すぐに殺気のした方へ視線を向けると、真っ黒いローブを着て、フードが鼻も隠れるまで深く被った身長ちょっと高めの人が立っていた。


「・・・非常にまずい状況になりました。助けてくれた方、すぐに逃げて下さい。このままだと死にます。」


「・・・・・はい?」


俺が首を傾げた時だった、すでにローブの人は俺の目の前に居て、腕で俺を薙ぎ払った。


ゴォォン!


コンクリートの壁は崩れ去り、リンはコンクリートの下敷きになった。幸いリンは古代竜の加護もあり、軽傷で済んでいた。リンは気付かれないように鑑定をしたが、ローブの人は全てUnknown表記で分からなかった。

リンはコンクリートの中で出ようかどうか迷っていた。


「やはり貴方だったのですか、・・・・ソルム。」


「貴様、巫女だな?巫女の分際で我の名を呼び捨てにする気か。」


「裏切りの神を敬う心など、生憎持ちあわせておりません。」


「まぁいい、我の質問に答えてもらおう。貴様はなぜここに居る?あいつらの命令か?」


「いいえ、ジルという男の攻撃でリドヴィルム様から弾かれてしまってここに飛ばされたのです。・・・そういえば、あの攻撃も貴方が関係しているのでは?リドヴィルム様は魔力を持たない者に負けるほど軟ではありません。」


「奴は我の作り出した人間だからな。いわば我の人形だ。まぁそんな事はいい、この惑星に来たということはソフィスは死んだか。」


「いいえ、まだ死んではいません。しかしもう生物が住めるような環境ではありません。全ては貴方の性ですがね、ソルム。」


何だ何だ?一体何の話をしているんだ?

リンは頭の中がゴチャゴチャになりながらも、話を聞いていた。

すると、ローブの人は魔法陣を作り出した。


「まぁいい、貴様が居ると厄介なのに変わりはない。ここで消えてもらう。」


魔法陣から放たれた稲妻を纏った光線がソフィアを襲う。

当たる直前、リンの体は動いていた。


「っ!?」


ソフィアが現状を理解し、驚いた時にはもうリンの姿はなく、煙だけが俟っていた。



「チッ、身の程も知らん奴め。我の攻撃を一度防いだだけで戦況が変わるとでも思ったか。塵も残さず消えたな、愚かな奴め。・・・・ふっ、そういえばソフィスに居た時にもこんな事があったな。」


「っ!・・・・黙って。外道が。」


「何を言うか。あいつらは我の力の一部となったのだ。感謝すべきだろう。」


「己の力のためだけに一方的に襲っておきながら、よくもぬけぬけと。」


「・・・気が変わった。貴様、まだ巫女の力を宿しているな?力を残さず吸収してやる。」


そう言うと、ソルムは魔法陣も無しに魔法を繰り出した。無詠唱、さらに神の力に勝てるはずもなく、ソフィアは拘束され、眠らされた後、ソルムは連れ去っていった。

そこに残ったのはリンが食らった雷撃の焦げ跡だけだった。



---------------


「・・・・・ん?」


俺はローブの人の魔法を食らった後、目覚めたのはジャングルだった。

立ち上がり、辺りを見回したが何処だか分からなかった。


「・・・・こっち」


ぼそっと声が聞こえてきたのでそっちを見ると、質素な白いワンピースを着た女性と黒い長いコートを着た男性がいた。


「初めまして。僕はスウェン、そして彼女がフィーリアだ。」


スウェンは少々若く見えるが、20代後半くらいの顔立ちで茶色の、男にしてはちょっと長めの髪をしていた。

フィーリアは銀色に輝く髪が肩にかかるくらいのウエーブのかかった綺麗な髪をしていて、まさに女神と言ってもいいような美しい顔立ちをしていた。


「リ、リンです。・・・えっと、どうして俺はここに?」


「いや、どうやら僕達のいざこざに巻き込んでしまったようだからね。助けさせてもらったんだ。とは言っても無関係の人とは言えないんだ。リドヴィルム達の能力が選んだということはね、君にこの惑星の神、アースの記憶が眠っているんだ。」


「すいません、言ってることがさっぱりなんですが。神?UMAでさえも存在するとは思ってなかったんですが、神まで存在してたんですか?」


俺はあの状況から助けられた事があったため、あまり混乱はしなかったが、やはり全知全能とも言われる神が存在しているとは思えなかった。

頭を抱えていると、フィーリアが話しかけてきた。


「まぁそうなるわね。時間がないところなんだけど、少し昔話をしてあげるわ。惑星ソフィス、貴方の出会ったソフィアの故郷ね。そこは三体の神によって栄えていたわ。ソルム、私、スウェンの三人。」


・・・・・頭文字取っただけじゃねぇか、惑星の名前単純だな!


「あ、今単純だって思ったでしょ!・・・だって名前考えるの面倒だったんんだもの。」


神が適当とか言っていいんだろうか・・・・・。


「い、いいのよ。まぁいいわ、そして私達はソフィスを収めていたの。緑豊かでここの惑星とは違って野性的な感じの惑星になっていったわ。そして、様々な種類の生物が誕生する中で一際力の大きく知力の高い種族が生まれたの。それが竜人族。その中でもトップクラスの、神子と呼ばれる双子が生まれたの。彼らは竜神族、神に近い存在と慕われていたの。でも小さい頃から慕われ続けたのがいけなかったのね。片方は心優しい者になったのだけれど、もう一人はとても傲慢で自分が優位でないと我慢できないような者になってしまったの。でも神に近いとは言ったのだけれど力で言えば到底かなわない下の存在だったわ。だから何かあれば私達が抑えていたの。彼ら二人はその後、数千年生き続けてきたわ。そして事件が起こったの。魔力の弱い種族がソフィスそのものの魔力を借りて大規模な魔法を発動するという大地魔法が開発されるようになったの。そのヒントを与えたのは・・・・・・ソルムなのよ。」


神様そこで登場ですか。ていうか神様ってそういうことしていいのかねぇ。


「神託って分かるわよね?どの種族にも神に仕えるような職業とか協会があってね、その時にお告げのようにヒントをあげたのよ。ソルムは弱い者にはとても優しかったわ。勿論、強いものにもね。でも大地魔法は裏目に出てしまったの。魔力の弱い者だった彼らはその威力の巨大さに勘違いをしたの、『自分たちは強い魔法が使える』ってね。その種族はずる賢くて、弱い者達をどんどん支配していったわ、大地魔法を連発してね。争い事をいちいち収めるわけにもいかないから見守っていたわ。でも惑星の魔力がどんどん無くなっていくのを感じた私達は手を下すことにしたの。でも時すでに遅し。惑星の魔力に限界が来ていたの。私達は惑星を殺す訳にはいかないから、その種族から大地魔法の記憶を抹消させた後、三人で魔力供給を行ったわ。でも急いでいたのが仇になったの、他の種族からは大地魔法の記憶を消すのを忘れていた。勿論、惑星の魔力を大量に消費するということがどういう事か分かっていたのか、私達が魔力供給している間に使う者は居なかったわ。・・・・・『奴』を除いては。」


そういや巫女ちゃんも言ってたな、奴って。

てかソルムって言ってなかったか?同名?たまたまだよな。


「同名じゃないわ、ソフィアを襲ったあの男は私達の仲間だったソルムよ。私達が魔力供給をした後、私達の居たところへ来たものがいたの、双子の竜の傲慢な方ね。たとえ傲慢であったとしても知力は天才級、私達が関係しているとすぐに気づいたのね。でもいい機会だと思って、彼を封印、いえ、排除しようとしたの。このままだと魔王なんて者になりそうだったから。・・・・そうね、その後のことは私達、神について話してからのほうがわかりやすそうね。神は全知全能と言われて、不死のように思われるけどそれは嘘よ。神が持っている能力は、高い魔力と力くらいかしら。そして感情に関する、光、闇、希望、絶望に敏感なのよ。まぁ説明はこれくらいでいいかしら。それで排除しようとしたのだけれど、魔力を大量に惑星に流していたせいで、本来の力が出せなかったの。苦戦を強いられたわ。そこであることが起こったの。奴は邪気を放ったの。本来なら私達は無関係なんだけれど、ソルムは大地魔法の件もあって悩んでいたのね。邪気にさらされたソルムは憎しみを露わにしたわ。彼は『醜い』と呟きながら大地魔法を使っていた魔力の弱い種族を消滅させた。感情に敏感と言ったわよね?憎しみに溺れたソルムは邪気を纏って合成魔法を放ったの。合成相手はソフィスよ。彼は闇に堕ちたの。力を手に入れようとしてソフィスと合体しようとしたのね。勿論、不発に終わったわ。もう一体の竜、リドヴィルムの手助けによってね。貴方にも加護が付いているじゃない。彼の力よ?古代竜っていうのは。」


なんだって?好き勝手チートつけてきたのはリドヴィルムとかいう奴のせいだったのか。てかもう一体は名前あるんだ。いい加減奴の名前を教えてくれ全く。


「うふふ、そうね、ずっと奴って呼んでたものね。奴の名はヴェルツェヴィルム、リドより格好いいでしょ?皮肉よね。」


いや、まぁ中二心くすぐりますね。超格好いいっす・・・・。


「まぁいいわ。リドと三人で戦ったのよ。戦況は良いとは言えなくてね、逃げるしか無かった。戦時中、ソルムがヴェルツェヴィルムを吸収魔法で飲み込んで力をつけた挙句に、大地魔法を使うのだもの。勝てないわ。そして彼は惑星から魔力を吸収し始めたのよ。ソフィスも惑星だけど魔力を持っているから多少は意識というものがあるわ。ソフィスはなけなしの魔力で分身を作った。それがソフィアよ。」


・・・・あいつ惑星だったのかよ。


「そうよ。その後、魔力の回復した私達が消滅させようと測ったのだけれど、撃退が精々だったわ。魔力もギリギリまで吸われてしまっていて自然が崩壊寸前だったわ。惑星外に逃げた彼を追う暇もなくてね、惑星の復旧に必死だった。私達が人工的に魔力循環をさせることで何とか生きてる状態だったわ。私達二人はリドヴィルムに力を分け与え、ソフィアの教育を頼んだわ。まだ赤ん坊だったからね。そしてそれから16年後、とうとう寿命が来たのよ。惑星も、精霊たちも次第に弱って限界が来ていたわ。私達は移住などの事は精霊たちに任せて、移住まで持ちこたえられるように魔力循環に全力を注いだわ。そして住民達は移住したの。私達はそれを追ってここまで来たの。まさか来てすぐにこんな事になるとは思わなかったわ。」


「・・・つまり、俺にもソルム討伐を手伝って欲しいってこと?」


「違うわ。リドヴィルム達が色々やってくれたようだけれど、このままじゃ勝てないの。でも方法が一つだけあるわ。」


「・・・・・・それは?」


「ソフィスと地球、そしてそこに住む生命をエネルギーに変え、惑星を作りなおすの。」


「・・・・・・はぁ?」


つまりは一回全てを消してやり直すと。じゃあ俺は消えるのか?


「・・・・いえ、貴方にはアースの記憶があるといったわよね。つまり、貴方はこの世界の神の分身ということよ。つまり、次の世界の神になってもらうわ。アースはソルムがここに来た時に消されたみたいだけどね。その時分身を作ったのだけれど、ここは魔力のない世界だから・・・・・私達が来るのを待っていたのね、多分。」


「・・・・どういうこと?」


「元々私達神は四体神だったのだけれど、惑星を作るときにビックバンに飲み込まれて吹っ飛んでいったのよ・・・・・、あの子ドジっ子だったから。」


アース・・・・・・・・・。

探しに行ってやれよ・・・・・・・・。


「しょうがないじゃない、忘れてたんだから・・・・・・。」


・・・・・大変だったな、アース。

俺はジト目になっているであろう目でフィーリアを見た。


「そ、そんな目で見ないでくれる?まぁとにかく、貴方は神の化身なのよ。神になる資格があるの。貴方とソフィアを残して惑星を統合、一つの惑星を作るわ。ただ、私達は消えるけどね。」


「どういうこと?」


「まぁ簡単にいえば神様の自爆魔法ね。本来なら使う必要が無いのだけれど、このままだと邪神の思うがままになりそうなの。緊急事態ってことよ。惑星を作りなおしたら二度とこんな事が起こらないように力を使って欲しいの。いいじゃない、新世界のアダムとイヴよ。ソフィアは可愛いわ、これ以上に無い幸せだと思うけど?」


「片想いで終わりそうだな。」


「そんな事言わないの。ほら、じゃあやるわよ?このままだと更に邪神が力をつけてどうしようもなくなっちゃうのよ。」


「・・・あ、どうせ作りなおすなら剣と魔法の世界にしてくれ。地球でよく出回ってるラノベに出てくるような世界に。」


「いいわよ。貴方の家族も消えるんだもの、それくらいはワガママ聞いてあげないとね。・・・・・ちなみに私達二人とリドヴィルムは転生するわよ?一応神だからそれくらいの特権は無いとやってられないわ。今ほどの力は無いだろうけど、もし会ったらよろしく頼むわよ?」


「りょーかい。まぁ会えたらな。」


「悪いわね、最後までこっちのワガママに付き合ってくれて。」


フィーリアは悲しそうな顔をして言った後、魔法を唱えた。

そして唱え終わった瞬間、俺の目の前は真っ白になった。

『我を甘く見るなよ?』

そんな低い声が聞こえた後、意識が遠ざかっていった。

読んでいただきありがとうございます。次回は早めに出せるように頑張ります。

次回、新世界スタートです。結局テンプレとか思わないでくださいね(笑)

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