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2 エピローグに見えたら気のせいだ。 UMA達と移住作戦。

今回はリンくん視点ではありません。

次回、リンくん出てきます。


「ノルアの方舟はまだ出来んのか!?」


「申し訳ありません。魔物も種類が何万といますし、たとえ雄2匹雌2匹で1つの方舟に載せたとしても何万と個数が必要でして。」


「訳の分からん駄々をこねるな!一つの方舟にしてしまえばいいだろう!」


「そうなると弱い魔物は強い魔物に喰われてしまします。そこはベスタ様も理解しているでしょう。」


「・・・・ぐぬぅ、すまぬな。少々頭に血が上っていたようじゃ。竜人族とあろうものが心を乱すとは、我ながら恥ずかしいな。」


「仕方ありませんよ。私達の星であるソフィスの大地の精霊ドリュアディス様が我々の前にいきなり現れて、『この星はもうすぐ死期を迎える。我を含め魔物各種の雄雌4匹ずつを連れてくるのだ。ノルアの方舟という移動用カプセルを使って他の星へ移住する。』なんて言われれば誰でも焦ります。」


「最初は信じられんかったが、あの思念を脳裏に焼き付かされてはな。ドリュアディス様とリドヴィルム様が先に移住地を探しに行ってくださったから大丈夫だとは思うんじゃがな。」


「そうですね。とりあえずノルアの方舟の件は任せて下さい。後、数時間で完成いたしますので。」


「任せたぞ。」


ここは惑星ソフィス。多種多様な魔物や人族に溢れ、体内に宿す魔力を使い、文化を育んできた。

しかし、とある人族が大地魔法という惑星自体の魔力を使った大魔法を発明してしまったせいで、惑星の魔力はどんどん失われていった。

惑星自体も魔力回復は行うのだが、数万と居る人族の魔力消費には追いつかなかった。とうとう魔力は枯れ、作物にも被害が及ぶようになり、魔物の力も衰退していった。それを見越して行動を起こしたのが、この惑星ソフィスの大地を司る精霊神のドリュアディスである。ドリュアディスは古き文明で発明こそされたが、完成しなかったコールドスリープ機能を備えた移動カプセルを自ら完成させ、惑星からの大移動を測ったのだ。

しかし、そう上手くはいかなかった。ノルアの方舟にはせいぜい4人が限界だった。タイムリミットが差し迫る中、さらにそれ以上の問題が発生してしまった。

それは、動力源が足りないということだった。

ドリュアディスは時間が無い中、苦肉の策を取った。それは各種族から代表の男女4人を決め、代表にならなかった者全てを魔融合炉に入れ、全て魔力に変換し、その魔力で大移動を図ろうと言うものだった。

代表争いを起こさせないために厳選を行ったのが、惑星ソフィスで全知全能と言われる、数千年を生きた竜人族の王リドヴィルムである。

リドヴィルムは強靭な心、精神力を持つ。そして悪を見抜く魔眼を持っている。そのため、リドヴィルムが選ばれたのだ。

そして、ドリュアディス、リドヴィルム、リドヴィルムの世話係をしているベスタ、そして現時点で一番の技術力を持つ種族ドワーフ。ドワーフは種族の中でも祖先直系である人物、グリムが選ばれた。

この4人で大移動を極秘裏に進めた。各種魔物はすでに集め終え、地下の牢獄に入っている。人族はそこまで多くないのでリドヴィルムが判断し、各種族から4人選出して王の気まぐれという理由で現在の拠点にしているリドヴィルムの大樹に住まわせていた。

選出が終わるとリドヴィルムとドリュアディスで現在の地域以外を全て魔融合炉にするように魔法陣を張った。

起動させると人族と魔物は瞬時に光と化し、大樹の中にある魔力タンクに膨大な魔力が溜まった。もちろん移動する分の魔力はしっかりと確保できた。

それが終わると、最初に作られた母艦仕様のノルアの方舟でドリュアディスとリドヴィルムは移住地を見つけるために旅立った。

通信は魔力を使うので、精霊神と竜神王であるリドヴィルムからすればどうということもない。生産のために残ったグリムと付き添いのベスタは藁にもすがる思いで通信を待っていた。


「ベスタ様、生産が終了いたしましたよ。」


「本当か!よし、早速中に入れる作業に取り掛かろう。」


そう言うと、ベスタとグリムはまず魔物から方舟に入れていった。

・・・・もちろん鳴き声がうるさかったからである。

それが終わると、人族の方に行き、全員に今回の件を話した。


「さすがはリドヴィルム様がお選びになった人族達だ。泣いたりするものの、パニックになることも怒りに満ちることもない。」


ベスタはそう呟くと、人族達を方舟に案内し、乗せた。

そして二人は連絡を待った。




それから二日後に連絡があった。移動先は地球という場所に決まった。地球は緑にあふれていて、少々環境が乱れかけているようだがソフィスとは違う科学の発展が目覚ましいという場所だった。ベスタとグリムは期待をしながら方舟に乗り込んだ。

グリム特製の方舟なので移動は光の速さに等しい。移動中はとてつもない重力と魔力を放つ。一般的な人族達には、それらを耐え切る術が無いのでコールドスリープ状態にし、空間を固定するという魔法で中の空間を守り移動するという手段になったが、グリムやベスタ、ドリュアディスやリドヴィルムは種族の中でも最上位に位置し、規格外の魔力を持つ。なので方舟にコールドスリープ機能が無くても大丈夫だった。

二人は乗り込み、指示を待った。周りの方舟は移動を始め、二人の方舟も移動を始めた。移動中に話をし、とりあえずは見つけた森の地下に拠点を作ったということなので、そこに住むことになった。その後で、その惑星の代表と話をするということになった。


-------------


その頃、とある惑星で超能力を持った人物が居た。小さな予知ができる女性だ。小さな出来事を当てられるので少しは有名で、自分でも予知能力があると思っていた。

そんなある日、彼女はある夢を見た。何かが地球に降り注いで来る。光とともに、この世のものとは思えないバケモノが暴れだすそんな夢を。

彼女は血相を変え、数々のネットにUPした。自分で説明する動画もとって動画サイトにUPした。沢山のところにUPしたことと、とても冗談とは思えない形相をしている動画に興味を持った大手番組のプロデューサーは出演を依頼した。そこから枝分かれにどんどん広まっていった。

最初に依頼したのが大手番組だったためにどんどんともちきりになっていった。

「どうせ嘘だろ」という批判は当たり前のように来た。

だが、そんな事を気にすること無く彼女は願っていた。本当に嘘であって欲しいと・・・・



---------------------


2XXX年。地球は国同士の戦争をやめさせ、ひとつの国にしようとする一家国政が発令された。従う国は一切なかったが、超能力と呼ばれるものを生まれつき持って生まれた、とある国の心優しい王子様はその超能力を使い、各国の代表をまとまらせた。

一つの国になったからといって何か変わったわけではないのだが、優しい王子様、ジル王子は絶対的権力を持った。

彼は戦争に関わる兵器の処分をし、所持することを重罪にした。ジル王子は戦力を持つことを嫌い、世界平和と経済に力を注いでいた。

彼は超能力の中でも神通力を持っていたので、争い事になることはまず無かった。そして超能力を持って生まれたジル王子は、今まで絵空事だと思われていた超能力を身をもって経験したので、『地球外生命体ももしかしたら居るのではないか?』と考えた結果、極秘で組織を作り、矛盾になると分かっていたが、国民には平和でいてもらいたいので、戦力兵器を開発させることにした。


やがて、ジルは王になり安定した国を目指し経済に全力を注いでいた。

そしてある時、ついにその時は訪れた。


「お・・・・お前たちも私と同じ超能力の持ち主なのか・・・?」


「あなたがこの世界の王ですね?・・・・超能力ですか、そうですね。この世界ではそう言う類かもしれません。お話がしたいので入ってもよろしいでしょうか?」


ジルが仕事の休憩中に窓の方を見ると、なんと宙に浮いた人間が二人もいたのだ。混乱しなかったのはジルも神通力という超能力も持っていたからだろう。

ジルは二人を招き入れると話を聞いた。


「・・・・なるほど。それは大変でしたね。魔力、魔法、なるほど。あなた方の惑星はとても興味深い文明があるんですね。よろしければそういった類の事を教えていただけると嬉しいのですが。勿論ただとは言いません。」


「話がわかってもらえて光栄です。それに関しては、私達の住む地域を提供していただければいくらでも。ただこの惑星の人種は比較的魔力が低いです。ですので私達の乗ってきた方舟の余りの魔力を利用して地球を魔力循環する惑星に変えます。地球が魔力呼吸を行うようになれば、この惑星の人々も魔力に適応し始め、近いうちに魔法が使えたりするようになります。」


「ほう・・・それはおもしろいです。あなた方が来てくれたおかげで新たな経済効果、沢山のアイデアが浮かんできます。そうですね、この惑星をファンタジーな世界にするのも有りかもしれません。・・・・我慢できないです。早速魔力を地球の方にお願いします。」


「いいでしょう。しかし地球が魔力呼吸を始めると、歪から魔物が発生し、いずれ貴方達が絵空事のように思えていた、いわゆるファンタジーのような世界になります。これは回避することは出来ない障害なので、そこを理解して下さい。できるだけ私達も協力しますので、被害の方は少しは抑えられると思います。」


「そうなのですか。ではまず魔力を流す前に魔物に対向する技術を教えていただきたいのですが、よろしいですか?」


「いいでしょう。私達からは、戦力を持たない人々に持たせるための撃退用武器と、魔物の攻撃から身を守る防具の作成法、そしてこの惑星の素材では私達のものより、少々劣化しますが、我々の使っている戦闘力などを知ることの出来る器具、『コモドコンタクト』の作成法を教えましょう。」


「ありがとうございます。では早速、私の指揮している組織の方に行きましょう。∞社といいます。」


ジルとの会話を終えると、リドヴィルムとドリュアディスはジルの案内する∞社へと向かった。




数日後、かなりの武器と防具、コモドコンタクトの量産が完了した。

ジル達はというと、魔力注入をするために方舟のあるところへ来ていた。


「では始めてくれ。」


ジルは合図をすると、リドヴィルムとドリュアディスはソフィス語で呪文を唱えた。周りにいたジルや、ジルの護衛達は何を言っているのか分からず首をかしげたが、方舟が光り、優しい光の玉が地面にどんどん染みこんでいくのを見ると、どこか納得したような表情をとり、その行為を見守った。

そして、数分後に注入は終わった。


「これで数日後に魔力呼吸を始めるでしょう。それと同時に魔物が出現し始めるはずです。」


ドリュアディスがそう言うと、今の今まで黙っていたリドヴィルムが口を開いた。


「・・・・貴様、何を企んでおる。出会った時とはまるで違う・・・・そう、悪意じゃな。」


リドヴィルムの、研ぎ澄まされ静かに波打っていた魔力が暴れ始める。

地面は揺れ始め、さらにコモドコンタクトをしていたジルの護衛は膨大な魔力と覇気、圧倒的な戦闘力の数値に怯え始めた。


リドヴィルム 年齢不定 (♂)

Lv 1500

魔力 300000

攻撃力 100000

防御力 150000

魔法攻撃力 200000

魔法防御力 250000

敏捷 50000

魅力 90


能力

光の古代竜 ・善行であれば全てのステータスに最大の補正。

      ・善行であれば魔力を消費しない。


称号

光の古代竜

惑星ソフィアの竜神

巫女の養育者


ジルはステータスの報告を聞くと、ある兵器を持ってくるように支持した。


「バレバレだったようだな。ご苦労だった、とだけ言っておこうか。我々の国に経済的発展はとても魅力的だが、君らのような戦力を持った『バケモノ』はいらないんでね。でも君らは私の知らない知識を持っていた。少々惜しいが永遠に眠ってもらうことにするよ。君らの教えてくれた武器があったろう?あれを私達なりに解析したんだ。エネルギーを最大にする代わりに使い捨てになってしまったが、君らにも効くだろう。私の神通力も使うからね。まぁ・・・・おやすみ。」


バリィッ


炸裂音とともに光がドリュアディス達を襲う。


「!?・・・・そ、そういうことだったのか。これは・・・・まずいな。リドヴィルムはどうだ?」


「・・・・・やはり『奴』か。あの悪意・・・・・・。儂も、もう保たん。移動してきた仲間たちには連絡してくれ。時が来るまで隠れていろと。」


「時が来るまで・・・・か。『あれ』をやるんだね?・・・・でもいいのかい?必ず適合者が見つかるとは思えない。仮に適合したとしても『ソフィア』はどうするんだい?適合者が彼女を守れるとは私には思えない。しかも彼女が適合者に、少なくとも好意を持たなければ・・・・リドヴィルム、君の目的は果たされない。」


「何を言っておる、儂らも行くぞ。誰も全魔力をそれだけに使おうなど思っとらん。神とは言えぬ力になるのじゃが、今は逃げるしかあるまい。」


「あ・・・・あの技を使うのかい?まぁ打開策はそれしかなさそうだし。」


ドリュアディスとリドヴィルムは短くソフィス語で魔法を唱えた。

すると光が電撃を弾き、二人は光の玉になるとはじけ飛んだ。


「そこか!」


ジルは叫び電撃を打った。

するとはじけ飛んだ光の2つのうち、1つに当たった。


「ぐぬぅ、しまったな・・・・少々想定外だ。」


「くっ、運悪く『ソフィア』に当たったか。無事だといいんだけど・・・」


そう二人は呟くと空に消えていった。


「お前たち、数日後に魔物が発生する。コンタクトと武器、防具を配るんだ。勿論、安く作れる方をな。高い方はブランドにでもして売ればいい。経済効果を一番に考えて行動しろ。分かったな。」


「「「はいっ!」」」


人が少し変わったように思えたが、道具の配布と聞いて、やはり人々の安全を願っていると勘違いをした護衛達は威勢よく返事をすると組織の方へ駆けて行った。これから起こる事件に今からの行動が関係してくるとも知らずに。



-----------------------------


リドヴィルムとドリュアディスは自分たちの力をとある薬に変え、力を受け継がせるギフトBOXを生成する魔法を使い、神とはいえぬ力になってしまった二人は、ベスタが待つところへ来ていた。


「・・・・リド・・・ヴィルム様・・・なのですか?・・・・」


「すまぬベスタ。『奴』はこの惑星に来ていたようじゃ。あの攻撃から逃れるにはこれしか無かった。」


「いえ、無事なら良いのです。ではどうしますか?竜神様をこんな目にあわせた地球の人間どもを消し去って新しい惑星に作り変えますか?それに『奴』ですか・・・・。!?、まさか闇竜が!?いえ、そんなはずは・・・今まであんな・・・くぅ、今にでも滅ぼしてやりたい・・・・。」


「ベスタよ、そうカッカするな。悪い癖じゃぞ。」


「もっ・・・・申し訳ございません。では、ドリュアディス様も・・?」


「そうだよ、この通りさ。私はもう大地を動かすほどの力など無い。まぁそんな話をしてもキリがない。これからの事を考えよう。『ソフィア』の事もあるし・・・・・。」


二人はベスタにこれまでの経緯を話した。


「!?・・・・・そうですか・・・・では巫女様は・・・・。」


「まて、待つんじゃ。勝手に殺すでない。まだ死んだと決まっていないじゃろう。」


「ですがっ!ここからでも感じ取れます。オーク並とまでは言いませんが、この惑星の人々は少々あれなんです!・・・その、なんというか。」


「分かっておる。儂らも生死よりそっちのほうが心配なのじゃ。」


・・・・・・・・・・。


少々沈黙が流れた後、今後の事を決めた。


「まずは時間が少々かかるが、同胞を増やす。そのために雄雌連れてきたのじゃ。そして『奴』を討つ。その前に巫女を探そう。儂とドリュアディスは幸い、魔力を失ったわけではない。この惑星の人間に化けて暮らし、探すことにする。ベスタ、お主とはまた離れることになるが、また会おう。その時には沢山の同胞で溢れていることを願うぞ。」


「分かりました。お気をつけて。」


ドリュアディスとリドヴィルムは人間に化けた。化けるというよりは変身魔法を使ったのだが。

リドヴィルムは金髪でロングヘアーを後ろで束ねる物静かなおじさんに、リドヴィルムは緑髪でショートの青年になった。


リド 35 (男)

Lv 存在しません

魔力 20

攻撃力 10

防御力 8

魔法攻撃力 10

魔法防御力 10

敏捷 15

魅力 50


装備

一般な服


能力

無し


称号

無し



ドリ 20 (男)

Lv 存在しません

魔力 20

攻撃力 10

防御力 8

魔法攻撃力 10

魔法防御力 8

敏捷 15

魅力 50


装備

一般的な服


能力

無し


称号

無し


二人はステータスを偽造すると人々の住む町へ向かった。



最後まで読んで下さり有り難うございます。

次回は早いうちに出したいと思っています。

あれですよね、リドさん誤実装レベルで強いです。

最大値は今のところ魅力値は100としていますが他は未定です。

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