表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/46

第5話 東街リミナリに到着!

 魔物狩りに没頭してもう5時間は経過しただろうか。気付けば西の空が茜色に染まり始めていた。


 ガルムから攻撃をもらうことはほぼなかったが、”エーテルスライム”という魔物の攻撃の予備動作が読めなさすぎて何度も被弾してしまった。

 その上、見た目通りこちらの物理攻撃も通りづらいしで最悪な相手だ。魔法を習得した後なら楽勝なんだろうか。

 おかげでポーションはもうゼロだ。


「ゲームじゃなきゃ絶対戦いたくないわ……」


 まず見た目がキモい。

 クサそう。触れたら臭いが取れなくなりそうだし、剣で斬ったときの飛沫も最悪だろう。

 この世界の人間はよくあんなやつ相手にしてるよな……


「でもアイテムはガッポガッポだな」


 メニュー画面から手持ちのアイテムを見ると……


────────────────────

 【ガルムの小牙】  ×28

  鋭利な切れ味を持つガルムの牙。武器の強化素材として珍重される。


 【灰色の毛皮】   ×24

  ガルムの体を覆う丈夫な毛皮。防寒具や軽装甲の素材として使用される。


 【魔狼の眼球】   ×2

  エーテルが蓄積したガルムの眼球。儀式で用いられるほか、薬の素材でも使用される。


 【銀色の毛皮】   ×3

  ガルムの背中に生える特殊な毛皮で、魔力を帯びており高級な軽装具の材料となる。


 【スライムゼリー】 ×2

  エーテルスライムのネバネバした体液。錬金術の材料として高い需要がある。


 【エーテル凝固体】 ×1

  スライム種の体内で生成される固形のエーテラ核。取得難度が高く、高値で取引されている。

────────────────────


 前半4つはガルムのドロップアイテム、後半2つはエーテルスライムのドロップアイテムだな。

 魔物図鑑の通り、魔狼の眼球と銀色の毛皮はレアドロップのようで、確率で言うと10%というところか。

 ……嵐闇龍の大宝玉の0.01%と比べればよっぽど高確率だよな。


 あぁぁ、俺の嵐闇龍の大宝玉……


 ……などと嘆いていても仕方ない。


 大量のドロップアイテムを手に入れることが出来たし、一旦街に行きこれを売った金でポーションの補充と、装備品の刷新を図りたいところだ。

 武器を新しくすれば、狩りの効率も上がることだろう。


「さー、街に帰るか。……といってもそもそも行ったことないけどな」


 右上のミニマップを見ると、ここから東に5.7キロ進んだ先に【東街リミナリ】という街があるらしい。


 ステータスや熟練度の確認、スキルポイントの割振りなど、やりたいことはまだまだあるが、魔物のいない街に戻ってからゆっくりと考えよう。

 特にスキルツリーについては、このゲームにスキルポイント振り直しがあるか分からない以上、死ぬほど迷うだろうしな……


 ミニマップを見ながら東に向かって、ひたすら走る。

 といっても、俺は走るキーを押しっぱなしにしているだけだ。


 ──ん、スタミナが切れる前に歩くと効率よさそうだな。

 回避連打は──効率悪そうだな。ジャンプも──しない方が早いか。


 などと色々試しながら移動すること約5分。


「おおー、でっっっかい門だな」


 巨大な木製の門がお出迎えだ。


 門に向かって近づいていくと、門の左右には軽装甲の衛兵が2名配置されていた。

 長槍を地面に突き立て、不動の姿勢で街を守っている。


 槍いいな……

 結局アクションゲームにおいてリーチは正義なんです。


 次の武器候補だな、と思いつつ、流石にダッシュは解除して近づく。

 ゲームだと何も言われないが、街にダッシュで入っていくやつなんて明らか不審者だからな……


 衛兵2人の間をゆっくりと歩きながら、門を潜る。

 左右から凝視されつつも、無事突破に成功。

 ……別に悪いことしてないのに、何故だかドキドキしたわ。


 街の中に足を踏み入れると、画面の真ん中に


────────────────────

> 東街リミナリ 

> ~冒険者集う始まりの街~

────────────────────


 と大きく表示された。


 ゲームではよくある表現ではあるものの、この街も実際にこの世界に存在する街だと思うと、なんだか無性にワクワクする。 

 街の中もダッシュで駆け抜けるつもりだったが、せっかくだしゆっくり歩いて目的の建物を探すことにしよう。


 目的の建物とは、何を隠そう『冒険者ギルド』だ。


 この世界に魔物がいる以上、確実にそれに対処する職業──つまり冒険者たちがいるはずだ。

 そして冒険者がいるのなら、彼らが集う冒険者ギルドも必ず存在するはず。

 そこに行けば、持ってるアイテムの売り先や、今後どのように行動するかの指針になるはずだ。


「そういえば、このゲームってストーリーとかあるんか……?」


 などと独り言を言いながら、俺は街の散策を開始した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ