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第1話 ドロップ確率0.01%!?

「ぎゃああぁあ!! で、出たあぁぁ!!! ゲイルニクスの宝玉出た!!!」


 つ、つ、ついに出てしまった……!!


 ”嵐闇龍の大宝玉”.....!!!


「ギルドランクをマックスの999に上げ、全ての魔物とアイテムを図鑑に登録した状態でのみ、最難関ダンジョンの最奥に10%の確率で出現するレアモンスター、”ゲイルニクス”……。そのゲイルニクスを倒した際に、0.01%の確率でドロップするとウワサされている伝説のアイテム──嵐闇龍の大宝玉!!!!!」


 歓喜の雄叫びを上げた後、慌てて声を押し殺す。

 ……ヤバいヤバい、親が起きてくる。


「な、長かったホントにぃ……!!」


 取得難易度が高すぎてこれまでその存在すら疑われ続けていた伝説のアイテム──嵐闇龍の大宝玉。

 これまで何度かドロップ報告が挙がっていたが、全てガセだったと判明している。


 つまり、知る限りでは俺が世界で最初に手に入れたということになる……!!


 ギルドメンバーからは「諦めろ」とか「そんなん存在せんよ、ネットのガセ情報だよ」と散々言われ続けたが……

 俺はあるって信じてたぜ、運営!!!


「あぁ~、ついにやったぁ……」


 あまりの達成感に頭がクラクラする。


 時計を見ると──朝4時か……もう27時間ぶっ続けでプレイしてることになる。

 流石にそろそろ寝たいな……



「あぁ、みんなに伝えないと……」


 俺は興奮と疲労で限界になりながら、ギルドメンバーに向けてチャットを打つ。


「『おいお前ら、ワイに謝る準備できてるか?』……っと」


 頭を振りながらなんとかチャットを送信する。


 ──すぐにみんなから返信が返ってくる。


 『え、どしたどした』『なんや彼女できたんか(*`益´*)』『就職した?』


「へっ、こいつら朝4時だってのに反応いいな……」


 早くこのことを伝えたい一心で、震える手でキーボードを叩く。


「『お前らが散々嘘松扱いしてたゲイルニクスの宝ぎょ──」


 な、なんだ……? 死ぬほど気持ち悪い……


 視界が一気にぼやけ、酷い寒気に襲われる。

 力が抜け、キーボードを叩くこともできない。


「えっ、ちょ、ちょまっ……!?」


 そのまま椅子から転げ落ち、床に身体を打ち付けた。


「な、なんだ……これ……」


 身体に全く力が入らない。

 視界がますますぼやけていく。


「み、みんな……」


 薄れゆく意識の中で、俺はみんなに宝玉のことを伝えられなかったことを心底残念に思った。


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