異世界の住民の価値観に関する考察
『小説家になろう』には、無数の異世界を舞台として無数の小説が投稿されています。
しかし、私は『小説家になろう』に投稿されている異世界を舞台にした小説に、日本で異なる価値観を持つ異世界を感じる事が出来ません。
異世界を舞台した多くの作品の舞台は、中世ヨーロッパ風の剣と魔法の世界、住民は何故か、白色人種が住民として異世界で暮らしています。
何故か、ヒロインは金髪碧眼の美少女、美女が登場します。
何故 異世界の住民として、白色人種が登場するのでしょう ?
異世界には、有色人種、黄色人種や黒色人種等は住んでいない ??
又、異世界の住民を描くなら白色人種、黄色人種、黒色人種以外の肌の色の人種を描いた方が、異世界感が表現出来ると、私が思うのですが・・・・・
例えば、ターザンの作者として有名な、、アメリカの作家エドガー・ライス・バローズが著した火星シリーズの赤色人や緑色人や、青い肌の青色人、紫の肌の紫色人等、地球上に生息していない、肌の色の人種が異世界の住民として登場して、主人公、ヒロインとしても異世界感を演出出来て興味深い作品を書く事が出来ると、私は思うのですが・・・・・
異世界転生、異世界転移する主人公は、転生では白人として転生して転移では、黒髪黒目の日本人として転移して、異世界で生活をして、主人公として活躍して行きます。
そして、多くの異世界転移では、何故か日本語が異世界の共通語として話され、異世界転移した主人公と意思の疎通が可能です。
異世界転生した場合は、転生後、赤子から異世界で生活しているので異世界の言語を母国語として習得しているのは納得出来ますが、異世界転生した主人公が、異世界の言語を習得する事なく異世界転移後に行き成り、日本語で意思を疎通出来るのは納得が行きません。
一部の小説では、神様の与えてくれた特殊能力により、異世界の言語、文字が習得する事なく理解可能だと、設定している作品もあります。
ご都合主義な設定ですが、一応は主人公が異世界の住民と意思の疎通が出来て、異世界の文字を読めるのかは、納得できる説明です。
文字の事で指摘しますが、異世界を舞台にした作品に登場する冒険者のランク分けに、英語のアルファベットが使用されている事も異世界感を演出出来ない原因の一つだと思います。
異世界に英語のアルファベットが、存在する筈がなく、異世界では異世界の音標文字や象形文字が使われている筈だと思うのですが、ご都合主義でも英語のアルファベットが、冒険者のランク分けに使用されているのか、納得の行く作品は読んだ事がありません。
『小説家になろう』に投稿されている多くの異世界を舞台した小説の設定は陳腐で定番化して異世界感を演出を出来ていません。
異世界は、中世ヨーロッパ風の剣と魔法の世界、異世界に暮らす人間は、何故か白色人種。
貴族令嬢や王女は金髪の巻き毛、碧眼の美少女、美女が定番に登場します。
何故か、貴族制度は、ヨーロッパの貴族制度が、異世界でも使用され、人間以外の亜人種は、エルフ、ゴブリン、頭に獣耳、お尻から尻尾を生やした、犬、猫、狐、狼、虎等の獣人が異世界を描いた作品には登場します。
又、異世界を舞台にした、多くの作品では呼び名は作品事に、モンスター、魔物、妖魔等と異なりますが、ドラゴン、スライム、バンパイヤ、マーメイド、ハーピー、アラクネ、スキュラ、ラミアが登場しますが、多くの異世界で描いた作品では、異質な存在である筈の魔物達が、人間の価値観、日本人の価値観で考え行動るのが目立ちます。
姿が異質の魔物を描いても価値観が人間、日本人と同じなら本質的に異質な存在を表現した事にはなりません。
多くの異世界でを描いた、作品の多くでは日本人の価値観を待つ、異世界人が暮らしています。
欧米人と接触する迄は、ポリネシアの人々、南太平洋の島々で暮らすポリネシア人は、男女共に上半身を裸で暮らし、女性は乳房を露出する事は、ごく普通の事でした。
何故、異世界の住民は衣装は中世ヨーロッパ風で、女性は中世ヨーロッパ風の衣装を着ている事が、多い様ですが、異世界でも男女共に上半身裸で生活をして、女性が乳房を露出させる衣服を纏う異世界の文化が有っても不思議では無いと私は、思うのですが・・・・・
下腹部のムダ毛処理についても乳房との露出に関して、日本人、特に一部の男性に価値観での表現が目立ちます。
一部の男性の意見だと、女性の下腹部のムダ毛を全て綺麗に処理するのは、変態的な行為であり、ムダ毛を処理された下腹部を喜ぶの変態的な性癖を持つ男性だけだと。
女性の下腹部の陰毛をムダ毛として、脱毛する風習は、古代ギリャ・ローマに既に、貴族のご婦人たちの間では淑女の嗜みとして定着していた様です。
ギリシャ神話に登場する女神、ビーナス、アテネ、アルテミス、世界3大美女のトロイのヘレンやエジプト王国、最期の女王クレオパトラも下腹部の陰毛は全てムダ毛として脱毛していた筈です。
彼女達は、使用人に下腹部のムダ毛を処理させて、女性器を彫刻の股間の様に綺麗にする事を好んだようです。
現在の男性が、髭をムダ毛として毎日の様に髭剃りをする様に、古代ギリシャ・ローマの貴婦人にとっては、下腹部のムダ毛処理は髭剃りと同じ感覚で処理していたのでしょうね。
現在の日本では、女性は下腹部の陰毛は、一部を除いて綺麗にムダ毛処理するのは、普通の事ですが、エステティシャンの中には、下腹部の陰毛を全てムダ毛として脱毛処理する事を勧めている人も少なくありません。
スポーツ選手の中にも下腹部の陰毛を全て脱毛処理している選手も少なくないようです。
現在の日本でも、女性が下腹部の陰毛を全てを脱毛処理いるのは変態的な性癖とは言えないのです。
『小説家になろう』に投稿されている異世界でも女性の下腹部の陰毛を全て脱毛処理をする事は、変態的な性癖として、表現されていますが、日本人とは違う価値観や風習の異世界で何故、日本の一部の価値観で描かれているのが疑問です。
地球でも価値観は、時代や地域により変わります。
異世界で、日本の一部のた男性の価値観が通用している事が不思議で疑問です。
異世界を表現するなら、『小説家になろう』で多くの異世界で描かれている陳腐な設定を全て打ち捨てる必要があると思います。
中世ヨーロッパ風の世界も、テンプレな、ゴブリン等のモンスターも、冒険者の設定も、日本人としての常識も全て投げ捨て、想像力の翼を広げて、地球とは異質な異世界をホモサピエンスと違う価値観を持つ異世界の住民、異質な異生物を創造する必要があると思います。
此れから『小説家になろう』に、陳腐な世界観から打破した、異世界を舞台にした小説が投稿される事を期待しています。
しかし、無理かもしれませんね、異質な世界を描くのは才能ある一部の小説家にだけに許された特権なのですから。
アメリカのSF・フンタジー作家、故ジャック・ヴァンスの様に。
誤字、脱字だらけの拙いエッセイですが、応援宜しくお願いします。
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