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夜。  作者: K猫
4/5

部屋



「お〜結構綺麗にしてるじゃん」

「一昨日彼女が来たばっかなんだよ」

「その話ほんとなの?まだ信じきれないなぁ…」

「信じたくなければ信じてもらわなくて結構」

「うわぁかと思ったら押し入れグチャグチャじゃん……」

「なに秒で人ん家の押し入れ開けてんだッ!!」


パァーン!


「いっだぁー!!成人男性がJS殴ったぁ!!!」

「人聞きの悪いこと言うな!!」

ハタいただけだろが


「一緒だよ!強過ぎるよ!!痛いよ!!」

「それだけのことしたと身体にキザめくそガキ!!!」

「そんな怒んなくたっていいじゃん…見られてまずいものでも入ってるの〜?」

「んなもんねぇ……とは言えないけどお前自分の部屋のタンスやら机やら覗かれたくないだろ一緒だよ」

「そうだけど……てまってなんかいまとは言えないけどって言わなかった?」

「気にするな」


法に触れるようなブツは一切ない


「いやらしい本とかあるんだー!ヘンターイ!!」

「いや、そういうのはだいたいPCに入ってる」

「うっわぁ…小6女子相手に何言ってんのこの人……」

「こういうのはむっつりの方がキモいと相場は決まってるからな、オープンでいこうってわけだ」

「どっち道きもいよ……」


もっと言うと別の押し入れには恋人と使うブツが入ってたりするけどその辺はコイツには雑談でも早過ぎるだろう そっちから目を逸らすための囮でもある


「さぁさぁその話はいいから、もう2時回ってるんだからとっとと寝るぞ、布団敷いてやるからそっちの部屋で寝ろ」

「? なんで?」

「いや、なんでって……」

「この部屋でいいじゃん」

「別にダメってわけじゃないけど……」


んー〜気にし過ぎるのもあんまりよくないかな……

流石に深夜に押し入れ漁るとかはしないと信じたいけど……


「わかったよ、この部屋にもうひと組敷いてやるよ」

「? だからなんで?」

「は?」

「いや、ユウヤの布団で一緒に寝ればいいじゃん」

「はい??」


ちょっと待て


「お前家で一人で寝てないのか?」

「? 寝てるよ?」

「じゃあなんで…」

「いや、わざわざ敷くのめんどくさくない?」


それにさっきのグチャグチャの押し入れ見たくないし

と……。

あぁ、さいですか……


「なのにその部屋の主であるおれの布団で一緒に寝るのは嫌じゃないと…?」

「? 別に?その布団なら普通に寝れるでしょ」


寝れるけど……


「えーっと……」

そこから俺は[[rb:彩夜 > さや]]にわかりやすくかわかりづらくかなんとかとりあえず一緒の布団はもうひと組あるなら小学生といえまずいということを伝え


「ふーん、わかった」

となんとか納得させられたようだった


マセてるようで必要な知識は抜けてるんだよなぁ

まぁ学校では習わんし、漫画でも履修できることではないし、小学生相手に気にし過ぎと言われそうだが何せ冒頭でも記述した通り容姿が整い過ぎてるから万が一を備えないとな


布団も敷き終えて

「じゃ、寝るか」と言うと

「……ねぇユウヤ、お願いがあるんだけど…」

「あ?」


そんなまさかのお願いをされるとはこの時はまだ知る由もなかった俺だった。



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