第7話:勇者の街
勇者パーテは、ウンノの城下街にやってきた。
朝なのに、多くの勇者がたむろしており、住民からお金を巻き上げている。
パーテは遠巻きにそれを眺めながら、城へと入っていく。
「おお? 王様がこんなところまでお出迎えするのか! 勇者だからって気を使いすぎじゃないか?」勇者
「いえいえ、遠いところからお疲れでしょう。それに見てのとおり、ウンノの街では勇者様方が大きな権限を持っておりまして。私自らが接待など、日常茶飯事なのです。気にすることはございませんよ」王様
「この街の勇者ギルドってやつは城より偉いのか。俺が住んでいた街じゃ考えられないな」勇者
「兵士の武器なども、勇者ギルドから供給されていますからね。たとえ彼らが反旗を翻しても、もはや私たちにはどうすることもできません。……よければ、四天王を倒したという力で、勇者ギルドに挑んでは」王様
「無茶を言うなっ! 武装した勇者が3人もいれば、それだけで俺には勝つ手段がほとんどねーんだぞ!」勇者
「そうですよね。本題に入りましょう。この城に来たということは、伝説の勇者が使ったという武具の場所を知りたいのですね?」王様
「ああ」勇者
王様から、伝説の武具のことを聞き出すパーテ。
しかし、伝説の武具がある場所では、幾人もの勇者が死んだと王様は語る。
勇者パーテは、その恐ろしい場所に本当に挑むのだろうか?