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3話 TSしてからの初めての夜

今回はいつもより長いので誤字とか多いとおもいます。

申し訳ないです。

あれから30分くらいたっただろうか、集落のようなものが見えてきた。


「着きました、此処が我らの集落です。」


狼の長の背中から降りて着いたのは、出店のようなものが立ち並び、活気に溢れる豊かな集落だった。


「我の家に案内します、ついてきて下さい。」


そう言って俺達が案内されたのは、日本で見かけそうな立派な一件家だった。

内装も日本の一般的な一件家にとても似てるつくりだった。

もしかしたらこの世界には俺以外にも転生した、もしくは転移した日本人がいるのかもしれないな。


「こちらが今日貴方方にお貸しするお部屋です。」


「本当ならば貴方方に今すぐに話たい事が山ほどあるのですが、今日はもうこんな時間です。お話は明日にして今日はもうお休みになりますか?」


「そうさせてもらいます」


「それではゆっくりお休み下さい。風呂を沸かしてあるので良ければ入ってきて下さい」


「ありがとう御座います!」


転生初日から風呂に入れるのは助かった。

TSしてから初めての風呂、正直ワクワクが止まらない!

俺はダークアイ・ドラゴンをノートに戻そうとしたら、「右肩の傷の事忘れてないか?」と聞かれた。

途中から痛みがしなかったのですっかり忘れていた、今みるととても傷があったとは思えないくらいに治っていた。

神様が自己回復の加護でも付けといてくれたのだろうか?まあおかげでTS娘の入浴という一大イベントを逃す事態は避けられた、感謝しなければ。

それでは傷の心配もなくなった事だし、お風呂場にいくぞー!


~TS娘入浴中~


何でだろうか、TSした娘は大体風呂シーンで恥ずかしがるのがお決まりみたいなとこがあるのだが。

俺は目の前の鏡に写っている、裸で純白な髪の小さな女の子は恥ずかしがるような表情もしなければ、興奮してる様子もない、ただただ無表情だった。

多分妹が原因だろう、風呂上りに裸で堂々とリビングに現れてくるのでもう女性の体をみた所で何とも思わなくなってしまっている。

今の自分の体は女性の体なのでコレで良いのだが、男の時に期待していたモノはそこには無かった。

とりあえず風呂入って疲れを癒そう・・。


あの後50分ぐらい湯舟に浸かってから上がって、部屋に戻った。

こちらの世界でのお楽しみの一つのTS娘の入浴というイベントが何もなしに終わるのもなんかしゃくだ。

いっその事ファッション・メカに色々服出してもらって自撮りでもしてみるか、ならまだ呼び出してないアイツも呼んでみるか。


「夜遅くにすまないけど俺の遊びに付き合ってくれ、ファッション・メカ、コ・スパイ・カメラ」


「今度はどのような用件でしょうか、蒼木様」


「ボク、ハジメテマスターカラタノマレタ、ドンナコトデモガンバル!」


『キャラ説明【コ・スパイ・カメラ】

小さい体で蜘蛛のような手足を持つカメラ。通話機能を持つ電子機器ならどんな物でもカメラからの映像をリアルタイムで表示させたり通話で遠くからの支持もうけとる事ができる。』


「ファッション・メカとりあえず俺が着れる可愛い服出来るだけ出して、コ・スパイ・カメラにはファッション・メカの服を撮ってほしい。俺のワガママだから断ってくれてもいいんだぞ」


「蒼木様!レディースを着る気になったのですね?それならこのファッション・メカにお任せ下さい!」


「マスターニ、ハジメテヨバレタ、ナンデモスルッテ、イッタ」


「お、おう、じゃあ頼んだぞ2人とも」


「「ラジャー‼」」


あの後2時間ぐらい色々可愛い服を着てみてはコ・スパイ・カメラに撮ってもらい続けた。

そのおかげか女性の服への抵抗は無くなったが自分から着ようとすることはしばらく無いだろう。

今日は女性モノの服を着たまま布団に入った。


=======


起きたのは7時ぐらいだった、コッチに来てから時計などは今の所見ていないので正確な時間ではなく俺の勘だ。昨日はそれどころではなく感じ無かったが正確な時間が分からないのは少し不安だ、コッチの世界の時計はどのくらい正確なのだろうか?コッチの世界の時間についても調べておこう。


「お嬢さん、起きておられますか?朝食ができております」


「今行きまーす」


呼ばれたので部屋を出て、リビングに向かった。

席に座っていると、自分の前に目玉焼きにベーコンとパン、サラダとスープも付いたホテルとかで出てきそうなオシャレな朝食が差し出された。

コッチの世界来てから何も口にしてなかったから、話を聞きながら食べる事にした。


「昨晩は休めましたか?」


「おかげさまで」


「それはよかった、申し遅れました私の名はバルカンと申します」


「アレ?昨日とは一人称が違いますね」


「あの時は狼達の長としての意識が強かったので一人称が我でしたが、普段はコッチの方を使っています。」


昨日はなんか怖い感じがあったけど、普段は優しそうな感じなんだな。

俺は食べ終えたので食器を片付け、席に戻った。


「そういえば今日は女性の服なのですね」


「へ・・・?」


ど、ど、どうしよう女性モノの服着る事に抵抗が無くなっていたから忘れてたけど、いま俺が着てるのって女性モノの服じゃん、やばい顔が熱くなってきた。

昨日着替えるの忘れて、そのまま寝ちゃってたんだ。

恥ずかしくて、このままだと頭がどうにかなりそうだ。


「すみませんちょっと着替えてきますね、・・・・/////。」


「シャワーもついでに浴びてきたらどうでしょうか」


「/////・・・・、そうさせてもらいます」


シャワーを浴び、濡れた手をタオルで拭いてからノートを取り、ファッション・メカを呼んだ。

ファッション・メカにメンズの服を出してもらうよう頼むと、「蒼木様が女性ファッションに目覚めたかと思いましたのに、折角の可愛いお姿ですのにまたメンズ物を着るんですか・・。」と何処か寂しそうなセリフを吐きながらもメンズ物の服を渡してくれた。そんなこと言われても心は男、昨日着たのは気分転換が目的であって、人前で女性モノを着るのは無理だ。

メンズに着替え終わったのでリビングに戻り、席についた。


「それでは昨日言っていた話をはじめてもよろしいですか?」


「はい」


「それでは、まず貴方方の事について色々質問させていただきます。」


「俺達ですか?その前に一応俺の自己紹介させてもらってもいいですか?」


「ぜひともお願いします」


「俺は蒼木奈太郎、こう見えても16歳の男です」


「私にはとても16歳の男には見えないのですが」


「コッチに転生した時にこの体になったものなので、この体が元々誰かのものなのかあるいは自分の身体が変化したものなのか詳しく分からないんです、なので16歳の男として接してくれると助かります。」


体はこんな小さくなり息子が消えていても俺の心はまだTS作品好きの男のままだ。


「・・・分かりました、女性としてではなく男性として接すよう心掛けていきます」


「ありがとうございます。」


「それでは質問の方に移させていただきます、昨日のダークアイ・ドラゴン様とはどのような関係なのですか?」


ダークアイ・ドラゴンとの関係か。


「俺がアイツを生み出したんです。」


「え!?・・・そうでしたか・・。ダークアイ・ドラゴン様は貴方のお子様でしたか。」


あれ?もしかしてなんか凄い勘違いされてる?


「ち、違うんです!俺が生んだといっても別にお腹で生んだわけじゃなくて、自分の魔法で生み出したんです!」


「そ、そうですよね・・、変な勘違いをしていました」


変な誤解がとけて良かった。


「それでは別の質問に移させていただきます。単刀直入に聞きますが蒼木様は日本人ですか?」


「俺は確かに転生前は日本人でしたけど何で分かったんですか?」


今の俺の姿は純白な髪の少女だ、とても日本人には思えないはずだけど。

てか何でバルカンが日本人を知っているんだ?


「私たち、狼達が使っているのは日本語なんです。

元々私達には言語を使うような文化も建物を作る文化もありませんでした、しかしそんな私達に言語や建物の大切さや技術を教えて下さった方々がいるのですが、彼らは自分達の事を日本人だと言っていました。

この世界で彼ら以外に日本語を使う人は見たことありません、なのでもしかしたら蒼木様も彼らと同じ日本人ではないかと考えました、話が長くなってしまい申し訳ございません。」


「いえいえ、貴重な話有難うございました。」


今のバルカンさんの話からするとこの世界には日本のような国はないけど、俺以外の日本から転生または転移した人がいるってことか。

というか言葉が通じてたのって何か神の加護的なやつじゃなく、たまたま日本語を知っていたからなんだ。人の町に行くまでに何か対策を考えておかないといけなさそうだな。


「バルカンさん他に聞きたい事はなんかありますか?」


「聞きたい事はないのですが、渡したいものがあります。」


そういうとバルカンさんは何やら白い箱を持ってきた。


「こちらがその渡したいものになります」


そう言って白い箱を開けると中には日本刀が入っていた。


「こちらの刀は先ほど話した日本人の方々が、「他の日本人がこの集落に訪れた際、その日本人の実力を試し、お前達が認める程の実力であればこの箱を渡して欲しい。」と言われていまして。

蒼木様はあのダークアイ・ドラゴン様を生み出す程の力をお持ちです、この刀を渡すにふさわしいと判断しました。」


「でもその刀って恩のある人達に貰った、大切な刀ですよね?」


「私達はあくまで預かっていただけです、これから人の町に行かれるのですよね?であれば武器の一つはあった方が良いかと思います、これほどの武器を買おうと思うとかなり値が張りますから」


「じゃあ有難く使わせていただきます。」


今の俺は一文なし、せっかくいただけるのなら有難くいただく事にしておこう。

刀を受け取った後は、泊ってた部屋に戻り出る準備を始めた。

よければ、感想などまっています!

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