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掌編小説集10 (451話~最新話)

魔の交差点

作者: 蹴沢缶九郎

朝の通勤時間帯に車で混雑する大通りがあり、そこから一本入った裏路地が、渋滞を避けた車に抜け道として使われていた。車の交通量が増えれば、事故が多発するのは必然であり、それが子供達の通学時間と重なれば尚更である。

路地の途中に見通しの悪い交差点があった。ただでさえ事故の多い路地で、その交差点は特に事故が多発し、近隣住民からは魔の交差点と呼ばれていた。

見通しの悪さが事故の原因ならば、それを改善する必要がある。近隣住民を交えた話し合いの結果、見通しの悪さ解消の為、交差点付近に建つブロック塀や家の素材を、最新の技術で作り出された透明な強化建材にする事が決定された。

交差点付近の家で暮らす住人にはたまったものではないが、また事故が起きてからでは遅く、人の命が掛かっているのだ。反対意見など、数の正義にねじ伏せられた。

それからしばらくして、交差点付近のブロック塀や建物は全て透明な素材に作り替えられた。見通しの悪さは解消されたはずだが、何故か事故の発生件数が減る事はなかった。

交差点角の家で暮らす若く綺麗な女性が、出勤準備の為に寝間着を脱いで着替えだし…。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 人の命がかかっていても彼女の着替えを止める意見は少なかったのですね!笑笑
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