平凡?な一年の始まりです! 8
おっす、おっす!カトユーです。
テスト週間だけど、どんどん投稿していきます!
テストなんて、前日が勝負なんです!
今回は担任発表があります!みなさんもこんな感じで盛り上がりましたよね?
流れるように、話していく和花。しかし、生徒達は少しざわついていた。何しろ、新入生にこんなかわいい子がいたのだ。男子達が喜ぶのもわからないわけではない。ただし、そんな男子達を女子は白い目で見ていたが。
「高校生になった私には一つ目標があります」
話は、高校生活の抱負に変わった様だ。
「私には一つ上の兄さんがいます。
私はその兄さんが心から好きです!大好きです!」
ざわざわ······
さらに体育館内がうるさくなる。女子達もこそこそと話しだす始末だ。
そうか、兄の話なんだな。え、好きだって?
周りからの悠育への視線が厳しくなる。というか、睨まれる。
なんで、あんな爆弾発言するのかな?和花は空気読める良い子なはずだったのに。
「私は、高校生活の間に絶対に兄さんを振り向かせます!
それが、私の高校生活の目標です。
以上です」
場を乱すだけ乱して壇上から降りる和花。心なしか、十条先輩がこっちを睨んでいる気がする。
先生達も唖然としていたが、心を切り替えて式の進行に戻った。
「······え~、続いては担任発表です。」
次は、お楽しみの担任発表だ。さっきの、テンションを引きずっているため妙な雰囲気だが、みんな盛り上がっていた。自分ももちろん楽しみにしていた。
「一年生から······」
一年生から担任が発表されるが、入学して間もないのでどんな先生かわからない。だから、一年生のテンションは会場の中で少し浮いていた。
しかし、その隣の先輩達はと言うと、
「あ~!〇〇先生、一年かよ!」
「マジか!〇〇先生が担任なんてかわいそう~」
本音だだ漏れで盛り上がっていた。
「続いては、二年生」
おおっ!
テンション高いな~みんな。
ワクワクしていると、B組の番になった。
「二年B組、担任は矢沢 日南先生
副担任は小林 政雄先生です」
「ええ~っ!」
「よっしゃ~!」
同時に二つのリアクションがでる。
何を隠そう、矢沢先生は生徒に最も人気のある人なのだ。さらさらとした黒髪を後ろで留め、つり目、スーツ姿が多い事という見た目からデキる先生として周知されている。
担任が矢沢先生なのは、素直に嬉しい。おじさんの先生よりか、断然喜ぶ結果だって。まあ、小林先生はオマケだよね···
程なくして式は終わり、さっきまで一喜一憂していた生徒達もだいぶ落ち着いた。今は、式が終わり三々五々、教室に戻っている。いつもなら、早足で教室に一番に戻っていたが、今日はそうもいかないらしい。
「悠さんに妹いたのかよ!しかも、兄さん大好きってなんだよ!」
蒼馬が自分を問いただしたのをきっかけに、堰をきったかのように、何人もの生徒が自分と和花の関係を聞いてきた。
「あんな、かわいい妹いたのかよ!紹介してくれ!」
とか、
「ねえ、ねえ?妹さんとはどんな関係なの?」
などだ。正直、みんな上の二つの質問を色々な言い方に変えてるだけでは?とも思ったが、持ち前のスルースキルで無視していく。
こういうのは、黙っといた方が得だ。
「兄さん!(華彩君?)」
しかし、ことはそうもうまく進まないようだ。
どうでした?
何か、修羅場の匂いがしてきましたよね!
今夜もう一話だしたいです。
お楽しみに!