平凡?な一年の始まりです! 7
どうも、カトユーです!
今日から投稿ペースが落ちそうです。
妹キャラ登場ですよ!
子守唄のように眠気を誘う、校長や先生達の話を聞くこと三十分。そろそろ、生徒達の集中力がきれ、夢の世界へ旅立つ人が多い中、先生の話が終わった。なんで、先生の話って眠くなるんだろうか?
始業式はそんな感じで終わり、新入生を迎える会に移った。
そして、司会の先生の一言により、生徒達がざわついた。
「次は、生徒会長のあいさつです
十条 真凉さん、お願いします」
「はい」
静かにしかし、体育館全体に聞こえる落ち着いた声で返事をし、壇上へ向かう生徒会長。
優雅な歩き姿を見ただけで、何人かの生徒は尊敬の眼差しを向ける。
···あれ?何かの宗教の集会に来たのかな。
悠育はそんなことを考えつつも、今夜攻略する(二次元の)彼女のことを考えていた。
「みなさん、おはようございます
今日から新学期、新生活が始まります
······」
こんな感じで、あいさつを述べていく生徒会長。十分近くの長い話だったが、不思議なことに眠気はこなかった。ついでに言うと、蒼馬も起きて話を聞いていた。
···途中、何度かこちらを十条先輩が見て、目をそらすことがあった気がするが。
話が終わり、壇上から生徒会長がおりるとどこからともなく、拍手が沸き起こった。
中には、スタンディングオベーションする人もいた。
いや、大袈裟すぎない?
次に、今年入ってきた新入生のあいさつがある。これこそ、自分が最も楽しみにしていたものだ。
「一年F組、華彩 和花さん、お願いします」
「はい!」
こちらは、さっきの十条先輩とは違い、明るく元気な声で返事をした。そして、名前から察してくれただろう、自分華彩 悠育の妹だ。
華彩 和花
悠育の一つ下の妹。そして、少々というよりかなりのブラコンである。ことあるごとに、世話を焼きたがる。まあ、しつこい訳じゃないからある程度甘えさせてもらったいる。そんな彼女も昔からこうだった訳ではない。ここ、二三年でべったりくっついてくるようになった。
それに、入学式の前々日に告白してきたのだ。
「兄さん、私と付き合ってください!」
予想していたが、改めて言われると驚いてしまう。結局、返事をせずに今日に至っている。
ショートカットで真面目そうな顔をして、壇上であいさつをしている。
「おはようございます
······」
すらすらとあいさつを述べているが、頭の中は兄さん見ているかな?と考えているんだろうな。
だって、こっちをキラキラした目で見てくるんだもん。
「和花ちゃん、今日もかわいいな」
蒼馬がこっそり話してくる。
「ああ、そうだな」
適当に頷く。
これまた、眠くならず五分の話を聞き終わった。
しかし、生徒会長があまり良い顔をせず、和花のことを見ていた。
どうでした?
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