平凡?な一年の始まりです! 2
なんだか、三話目が書けたそうですよ、読者さん!
これは読むしかない!
人混みに近づいてみた。ただ、人が多すぎて何がどうなっているかはさっぱり分からない。
「こんなに人が集まるなんてすごいな!」
といったのは、蒼馬だ。お祭りに来たようなテンションで自分に言ってきた。しかし、こうも人だかりができると、さすがに何があったのかが気になる。蒼馬も同じ気持ちの様だ。言うが早いか蒼馬は隣にいた生徒に
「なあなあ、この先に何があるんだ?」
と聞いた。生徒は、自分達の方を向かずに
「生徒会長がいるんだよ!」
と目を輝かせて言ってきた。まるで、アイドルのお忍びを見つけたと言わんばかりだった。しかし、自分達は「ああ、そうか。」と思うだけだった。テンションの上がらない自分達を見て、何を思ったのかさっきの生徒が
「何故、君達は嬉しそうにしないんだ!あの生徒会長がすぐそばにいるんだぞ!」
と怒ったように言ってきた。正直、あの生徒会長ってどの生徒会長?って思ってしまったが、周りを見たところ自分達のリアクションが違うらしい。
「どうする?」
と言ってきてのは蒼馬だ。早く教室行きたいって顔している。自分は少し考えて、
「教室行くか。ちゃっちゃっと教室行ってゲームやりたい。」
本音を言った。
「ストレートだな!そんなにゲームがやりたいよかよ。」
蒼馬がつっこみつつ、人だかりの中へ入っていった。
「ちょっと、前通らせてもらうよ!」
と言い、器用に人だかりの中を進んだ。しばらく進んで一番前まで来られた。そこで目にしたのは、長い黒髪に高い身長、切れ長の凛々しい目の先輩がいた。
十条 真凉
県立大平囲高校開校以来最も優れた生徒会長と言われる人。その権力は強く九十九パーセントを越える支持率、さらに非公式なファンクラブの暗躍も噂されている。
彼女は文武両道の究極であり、運動神経抜群でテストはほとんど百点である。
しかし、そんな凄い人が二年生のクラス表を一生懸命に見ている。そして、お目当ての人が見つかったのか手帳に何かをメモしている。書き終えて顔をあげたとき、不意に目があった。
「あっ」
生徒会長は何故か慌てた。
自分がどこかでみたことある顔だなと思い、見返すと耳まで真っ赤にした生徒会長がいた。生徒会長は後ろを向き、全力ダッシュで去っていった。
···校舎とは反対方向に。
そんなことがあったなか、蒼馬は一人クラス表を見ていた。
「悠さん~、あったよ!
俺らは同じB組だ!」
自分も確認してみる。そして、❬アイツ❭がいないか確認する。
しかし、残念なことに❬アイツ❭と同じクラスになってしまった。
少しショックを受けつつ、教室へ向かう。
どうでしたか?
いよいよ、ヒロイン登場です!
やっぱり、男子より女子の描写が書きやすい。
それに、生徒会長、黒髪ヒロイン。
いいですね~
こんな感じで性癖が少しずつ出てきます。
次回、ついに❬アイツ❭の正体がわかります!
お楽しみに!