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テスト当日の朝

ども、カトユーです!

イヤー、高校生って忙しいですね。マスターやったり司令官になったり別の惑星へ行ったり市長になったり。(※全てゲームです) 


まあ、作者のどうでもいい話は置いといて、一万PVいきました!(いつの話だよとは思わないで下さい…)

「じゃあ兄さん、また帰りね!」


そう言って和花(のどか)は一年生の昇降口へと向かった。ようやく一人になる、はずだった。


「おおっ!(はる)さんじゃん!おはよう!」


あーあ、何でこういう日に限って面倒な奴(蒼馬)に絡まれるんだよ······。いつもは遅刻ギリギリで来るくせに。自分の思いとは裏腹に、いつも以上の元気の良さだ。何か良いことでもあったのか?


「どうした?変な物でも食ったか?」


「いや、そんなことあるわけ無いだろ」


「じゃあ、何で?」


待ってましたと言わんばかりの笑顔で


「そりゃあ、今日ぼーっと過ごせばテスト終わるだろ?」


とてもお馬鹿な事を言ってくれた。はあ、仕方ない、彼に現実を教えてあげるか。


「そうだよな!今日でテスト終わりだよな!ってことは、課題しっかりやってあるんだよな?」


ひゅーと二人の間に冬将軍がやって来た、気がする。何を隠そう、本来始業式の日に集めるはずだった課題は今日提出なのだ。どうせ蒼馬(そうま)のことだから始業式の日から手をつけず、部屋のどこかに埋まっているのであろう。

現に目の前の蒼馬は「しまった!」という顔をしている。


「どうしようっ!今から帰って大丈夫か?」


「いや、絶対無理。そろそろ予鈴が鳴るぞ」


長い間立ち話をしていたようで、チャイムが聴鳴った。ヤバい、チャイムが鳴り終わる前に昇降口を通過しないと遅刻扱いになってしまう!

二人は慌てて校舎へと走っていった。


ハアハア、何とか間に合ったー。


「ったく、悠さんも少し運動したらどうだ?」


「すまんかった」


間に合ったことは良かったが、ほんの数十メートル走っただけで息切れしてしまった。やっぱり、運動部に入った方が良いのかなー。



二人で雑談しながら教室へと向かう。やっぱり、頭の中には昨日の告白が残っている。さっき、和花は待っているとは言ったが、いつまでも待たせるわけにはいかない。かといって、簡単に女の子を振るようなことはしたくなかった。そんなことが頭を堂々巡りしている中、蒼馬が自分をちらちらと見てくるのがすごく気になった。


「なあ蒼馬、自分何か変か?」


「いやいや、別に。たださあ、何か悩み事あるんじゃない?」


驚いた。蒼馬は一見チャラく見えるが、人を見る目がある。しかし、こんなことまで気づいてしまうのか。


「どうせ、恋愛関連のことだろ。そして、昨日は海良香(みよか)に告白されたとみた!」


は?普通そこまで気づくか?それとも表情に出てた?


「う、ああ。海良香に告白された」


「おお、良かったね」


こんな事を軽々しく話していいか悩んだが、自分の最近の話や考えていることを全て蒼馬に話した。


「ふーん、悠さんの悩み事はそれかー。続きは昼休みでいいか?もう本鈴鳴るぞ?」


え?マジ?遅刻だけは勘弁して下さい。



ハアッハアッ······。

今日は体力作りの日なのか?朝からたくさん走ったんですけど。まあ、そのお陰で滑り込みセーフで済んだんだけどね。

席に座ると、隣の萌芽(ほうか)に「遅いよ!」と怒られてしまった。ちなみにこのやり取りを海良香がちらちらと見ていた。

暫くして、矢沢(やざわ)先生が入ってきてHRが始まった。


「そんじゃ、課題集めるよー!勿論、皆提出出来るよね!」


さりげなく、ハードルを上げた先生。隣の蒼馬はガクガクと震えている。やがて諦めたのか、スッと手を挙げ、


「課題を家に置いてきました······」


そう言った途端、矢沢先生の後ろに般若が見えた気がするが、すぐに元の表情に戻り


「そっかー、なら放課後少し先生とお話しようか?あと、華彩君も今日遅刻ギリギリだったんだってね、それについても先生少し話がしたいな?」


へへっ、ドンマイ蒼馬~。

······ゑ?ついでにみたいな感覚で自分も呼ばれた?しかも、何で先生は遅刻ギリギリだったこと知ってるんだ?

はい、グッバイ自分の放課後。テスト明けの喜びはどこか遠い所に行ってしまったよ。

出頭を命じられた自分達に、


「皆テスト頑張ってね!」


と言って、矢沢先生は教室を出ていった。

はあ~、蒼馬と揃って深いため息をつく。


「何やってんのあんた達?」


海良香さんの仰る通りでございます。何でワイも巻き込まれるの?遅刻してませんよ?


「まあまあ、海良香もそう言わないの。華彩君達も何かあったんでしょう?」


ああ、萌芽の優しさに包まれる。けどね、


「ん、俺ら喋ってたらチャイムが鳴っちまっただけだぞ」


否定できん。うおっ、萌芽がめちゃくちゃ顔をひきつらせてる。そうだよな、しょーもない理由だもん。


「やっぱ、馬鹿じゃん?」


ああ、海良香の言葉が心に刺さる。誰かこの言葉の暴力止めてー。


「と、とりあえず、テ、テストに集中しよっか?」


萌芽ありがとう。早くこの場から離れたかったんだよ。みんなテストという言葉に反応して最後の追い込みをし始める。否、蒼馬を除いて。というか、テスト前から寝るなよ······。


こうして、二年生最初のテストが始まった。

······チーン。


「悠さん、飯食おうぜ!」


今は昼休みだ。皆が楽しそうに飯を食べている。(別に書くのが面倒でテストをカットしたわけじゃないからね!)


「あ、私も一緒に食べる!」

「なら、私も」


そう言ってきたのは萌芽と海良香だ。


「あー、すまん。今日は俺らだけで食べたいんだわ。また今度でいいか?」


「あ、そうなの?ならまた明日ね」


そう言って、萌芽達は引き下がっていった。そういや、最近は萌芽と海良香の仲良さそうだな。そう思っていると、


「悠さん?ここでいいか?」


いつの間にか、蒼馬が席を移動しておいてくれた。教室の隅にいる蒼馬のもとへと向かい、席に着く。


「ここなら話してもいいよな?」


「ああ、別にいいよ」


こうして、「蒼馬の人生お悩み相談室」が始まるのであった。

ブクマや感想をよろしくお願いいたします

m(_ _)m


次回は作者の、作者による、作者のための短編を予定しています。

つまりは自己満です…

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