勉強会 2
ああー、半日授業はいいものですね。
そんなわけで今は投稿ペースあげてます。
ガヤガヤ…
自分がいるのは某ハンバーガー店だ。そして今、美少女三人と来てます。メンバーが違ったらもっと嬉しいシチュエーションだったと思うんだけどな。
今の時間帯は部活終わりに寄ってく生徒などで、同じ制服の人が多い。そして、そんな中で両手に花状態の生徒がいたら、必然的に注目をあびる。その視線は殺気だったり嫉妬だったり羨望、侮蔑の眼差しだったり······。概ね負の感情しかない気がする。
まあ、そんなことを気にしないのが和花や海良香、萌芽のすごいところなんだけどね。ちなみに自分は滅茶苦茶緊張してるし、恥ずかしい。
「兄さん、何にする?」
さほど混んでいないため、頼むものを考える間もなく店員の前に行く。うーん、晩御飯のことを考えて、軽めでいいかな。
「自分は、ポテトLとコーラで。」
軽めだ。
「うーん、私はシェイクで。」
と各々が好きなものを頼んだ。
数分もしないうちに準備され、席へと運んでいく。よかった、窓際の隅のテーブルが空いてた。
そのまま、食べ始めればよかったのに、
「さて、勉強しましょうか。」
この一言で自分のテンションが急降下です。せっかく、ポテトが揚げたてで喜んでた気分が台無しだ。
仕方なく、リュックからワークを取り出して勉強を始めた。気になって三人の様子を見ると、教科書を読んだり、応用問題を解いたり。はぁ、課題におわれる自分との差を感じながら、黙々と課題を進めた。
それにしても、三人は勉強していても絵になるな。やっぱ、姿勢って大事だな。みんな背筋伸びてるし、猫背の自分とは大違いだ。そんな風にチラチラと三人の様子を伺いながら勉強する事三十分。ようやく、みんなの集中が切れて雑談タイムとなった。そして、萌芽にいたいとこをつかれた。
「そう言えば、悠育君は勉強出来たの?」
うぐっ。正直に言うとほとんど進んでいない。だって、周りの目線が気になるし、三人といるとソワソワするもん。
「んー、あんまり進んでない。」
「もー!集中しないとダメだよ!」
あはは、あなた達のせいなんですよーって言いたいけど言えず、とりあえずごめんと謝っておく。
そこからは世間話で、最近の様子を話していた。あ、自分は会話に加わらずポテト食ってたよ。周りの視線が強すぎるから顔をあげたくないんだよ。
そして、また勉強再開。といっても自習と変わらないが。みんな集中しすぎでしょ。
そこからまた三十分。既に六時半近くになっていた。まだ四月なので、日が沈みかけている。そんなことより、結構長い時間勉強したな。いつもなんて、三十分やれば上出来な位だよ。
ちなみに、ここで解散となった。萌芽は自転車通学で、ここでさよならだ。海良香は駅まで一緒だが反対方面だ。
「バイバイ!」
「んじゃ、また明日ー」
そう言って別れて、自分達は駅まで歩きだした。
······。気まずい!会話なんて無理だし、なんか海良香が頬を赤らめながらこちらをチラチラ見てくるし、どういう状況?
「あ、あのね。華彩。少し、二人っきりで話したい事があるの。」
おもむろに口を開いた海良香は、そんなことを言ってきた。
どうだ!
リアルではソロでしか勉強はしたことがないですが、マルチプレイを想像してみました。
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