平凡?な一年の始まりです! 終
どうも、カトユーです!
ブックマークが十件超えました!登録していただいた方、本当にありがとうございます!
今回で、始業式の一日は終わります。
一日を十三話かけて書き、それが三百六十五日だとして、四千七百四十五話。多すぎ!
まあ、そんなことはしませんけど。
ささっ!本編へどうぞ!
「帰ろっか」
「うん!」
先生の事情聴取みたいなのも終わったし、あとは家に帰るだけだ。
「あ、先輩も電車通学ですよね?」
「う、うん
そうだよ!」
もの凄い勢いで頷いてきた。色々と十条先輩に聞きたいこともあるし、一緒に帰るか聞いてみる。
「なら、一緒に帰りませんか?」
「もちろん!」
そんなやり取りをして、進み始めた。
少し、この学校について紹介しよう。
県立大平囲高等学校
それが、自分達の行っている学校だ。普通科のみで、一学年七クラス二百八十人、計八百四十人が通う、それなりの規模の学校だ。
この学校は、一級河川のそばにあり、水が豊富なことから、周囲は田んぼに囲まれている。しかし、近くに国道が通っている。そのため、少し移動すれば映画館やゲームセンターなどの娯楽施設や飲食店があるため、高校生にとっては比較的便利なところにある。また、徒歩二十分程のところに駅がある。そんな立地条件なため、様々な地域の生徒が通う。主な通学手段は自転車か電車だ。自分は去年までは自転車通学だったが、今年から電車通学になった。変えた理由は、妹も同じ高校に通うようになり、妹が電車通学なら兄も一緒でいいだろうという親の考えによるものだ。本当、親は妹に対して優しすぎると思う。
それはさておき、今は最寄り駅まで向かうために移動している。学校を出るのが遅かったので、周囲に生徒は見えない。ちなみに、今日は始業式のため、部活はないようだ。
「ん~!疲れた!」
和花が大きく伸びをする。
控えめな胸だが、反らすと強調されてしまうので目のやり場に困る。
···いかんいかん。妹相手何考えているんだ、自分は。最近の妹の言動のせいで、妹を意識してしまっているのかもしれない。
「兄さん?どしたの?」
一人悶々としていると、妹が自分に問いかけてきた。ヤバい、この心は悟られるな。
「ははーん。私の美貌に惚れてたんだな!」
あながち、間違っていない答えが返ってきてしまった。兄妹が互いの心を読み取ることができるのは本当なのかもしれない。
「違う!」
苦しまぎれに否定しておく。
というか、原因はお前なんだぞ。
あれ~?心なしか、十条先輩がこちらを睨んでいる気がする。さっきから一言も発していないので、余計に怖い。
「先輩?どうしたんですか?」
「いや、別に!」
そうか?絶対、何か思いながらこっちを見てた気がする。
その後は他愛もない話をして、駅に着いた。ただ、駅に着いて少し待つだけで電車に乗れるとは限らないのが田舎だ。スマホの時刻表で確認する。うわ、五分前に出て次が十七分後だ···
学校を出るのが遅かったため、いつもより一本後の電車に乗る羽目になってしまった。
「兄さんは、明日から授業があるの?」
「ん?ああ、そうだよ」
「そっか、明日は一緒に帰れないのか~」
そうだ、明日から早速授業なんだ。はあ~、考えただけで憂鬱な気持ちになる。ちなみに明日は火曜日だから~と、やった!社会二時間だ。自分は、文系だが特に歴史、日本史が大好きだ。ただ、熱く語るのは今度にしよう。期待しといてくれよな!
先ほどよりも、十条先輩が会話に加わることが多くなり、話が弾んでいると、電車が来た。
電車に乗り、揺られること十分。途中、十条先輩が黙って悩んでいるような顔をしていたのが気になった。あっという間に終点に着いた。ここが、自分達の最寄り駅だ。ターミナル駅で新幹線も停まるため、それなりに大きい駅である。ここも、今度詳しく話したいな。鉄オタの血が騒ぐ。
「では、私はここで
また、明日」
どうやら、十条先輩は自分達とは反対方向に住んでいるらしい。十条先輩と別れ、和花と二人きりになる。
「十条先輩って、良い人だったんだね」
和花がポツリと呟いた。正直、滅茶苦茶驚いた。あの和花が他人を認めるなんて、珍しいこともあるもんだと少し嬉しくなりながら、家へと帰った。
その日の夜、自分は今日あったことを思い出していた。蒼馬と萌芽と同じクラスになれたり、妹が全校生徒の前で告白したり、生徒会長と話したり、担任の矢沢先生ができる良い人だったり、久しぶりの幼なじみの笑顔が見れたり、生徒会長と一緒に帰ったり。
とても、忙しくて大変な一日だったが、なぜか充実した一日だと思えた。
どうでした?どうでした?
感想!ぜひください!
作者が泣いて喜びます!(二回目)
さらっと、最後に復習のようにまとめてみました。覚えているかな?
次回から、新章突入?します!
お楽しみに!
(自らハードルを上げていくスタイル)




